王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

陸自撤退 第一陣30名

2006-07-08 08:57:54 | 政治
陸自撤収、第1陣が空自機でクウェート到着 (読売新聞) - goo ニュース

読売の報道の抜粋「復興支援のため、イラク南部サマワに2004年1月から派遣されていた陸上自衛隊部隊の隊員の撤収が、7日午前(日本時間7日午後)始まった。
 現在派遣中の約600人のうち、第1陣の約30人が同日午後3時(同午後9時)過ぎ、航空自衛隊のC130輸送機でクウェート市内にあるムバラク空軍基地に到着した。」
「隊員らは、クウェート内の別の米軍基地などに約10日間滞在し、日本へ向かう」

イラク暫定政権の発足の遅れで当初春頃撤収の予定が遅れて7月中には全員の撤収が完了しそう まづは良かった

先月25日頃から撤収関連の具体的動きが画像ではいる 十数台のベンツの大型トレーラーに載せられた重機や装甲車を見る 実にこれが民間の業者という事であるから実にタフな連中である もちろん武装した民間業者(といっても退役軍人によるセキュリティーを請け負う専門組織)であろうけど 
その前後に軽装甲車が横転して3人が重軽傷 こちらは自損事故との事だが派遣軍初の負傷者となった
ついでクエートに着いた機材を洗浄している画面を見た 何と重機を洗っているではないか 爺のような素人はこんな重い物サマワから持ち帰らず現地に無償提供するか貸与してきた方が安上がりでなかろうか それとも重機はとても高価で高性能の為日本メーカーによる純正部品の補給と日本人メカによる整備を受けないと満足に動けなかったりして 事実上ベンツ(ドイツ)による車の支配が出来上がっているか?

ともかく全部持っていった物は持って帰ってくるようだ 環境保護の見本に足る部隊である
さて陸自の撤退と引き換えであろう 空自はクエートとイラク南部のシャットル便の役目からより北部(危険度が高い)のバクダード迄空輸も引き受けさせられた
本来は南部迄とし陸自撤収後、ポスト小泉の政権に判断を委ねるのが筋であろうに
直接戦火に晒されない代わり落ちる時は全員死亡 被害が出た時の人的損害は大きい

問題は陸自撤収後にある
自分の判断で発砲の出来ない軍隊が他国に行き役に立たなかった事ははっきりした
(それなりのことはしたけど本来の軍隊であればこの人数でもっと多くのことが出来たであろう)
分かっただけでも3名がストレスで自殺死している 当然多くが神経を病んでいよう 今後又戦地に自衛隊を派遣するならどの様な形が望ましいのか 或いは米国に言われても派遣しないのか 帰国を契機に大いに議論すべきである

今朝もTVで防衛庁長官を囲んでミサイル防衛ミサイル防衛と識者さんが叫んでいる
撃ったミサイルの弾頭を撃ち落すなど至難な業である 
もっと簡便なミサイル発射台或いは発射場を(警告の為)空爆或いはトマホークミサイルを数発打ち込めば済む話である

米国は出来る力があるのにそれをしない 何故だろうか?
その1:核弾頭でないこと BC弾頭で無いことは把握している
その2:中ロが発射を牽制するので発射段階での米軍の反撃はしない密約が出来ていた
その3:米国に直接脅威はないので危機感を煽り日本からMD(ミサイル防衛)構想実現の費用30億ドルの大半を毟り取る 併せて米軍再編費用3兆円もよろしく
その4:北の暴走を機に中ロに貸しを作る 北の切り取りは2国の問題だけど2300万人?の国民はお前達が養えと念押ししている 当然韓国にもね

米国は日本の為に米軍を使わない 米国の思惑に日本を押し付けるだけ 100歩譲って迎撃ミサイルを持っても米国軍事衛星の情報にリンクさせられ米軍の許可なしには撃てない 情報リンクから外されると(日本の能力では)軌道計算が出来ないし(今回ハワイ沖に派遣されたきりしまがそうされた)北からでは時間が短か過ぎて命中を期待できない 要するに米本土防空の盾にしか過ぎない そもそも撃ったミサイルを落とす発想が間違っているのだよ

撃たせぬために米ロはオーバーキル(殺しすぎる)ほどの数の核ミサイルを持っているのに

落ち着きましょう 皆で議論しましょう 日本はもっとロウテク(簡単で)ロウコスト(安上がり)でハイパ-フォーマンス(高性能)の装備を考え日本国民の意思で使える様にしないと金の無駄 宝の持ち腐れである 
自分の国は自分で守る 一国で出来ない分は日米同盟もよかろう
もう一度 米軍は日本の傭兵でないから日本人の為に絶対戦わない これだけは知っておきましょう

追記:無料給油所と一部に揶揄されながらインド洋で黙々と任務に着く海上自衛隊の艦艇もいるのです どうするのでしょうね




コメント (9)
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