6月12日は何の日か皆さんご存知ですか?
実は車のエンジンをスタートすると自動的に、きょうは何の日か教えてくれるのです。
そこで車が言うには「6月12日は、恋人の日」だって教えてくれた。
その”恋人の日”に相応しいドラマを2つご紹介しようと思いついたのが、「MACO、ありがとう」と、老作家と女性編集者の歳が違う命の輝きをユーモラスで、ほろ苦く描かれた室生犀星の小説をもとに2009年にNHK広島放送局で制作された広島発地域ドラマ「火の魚」だったのです。
広島の小さな島に住む老作家と出版社から原稿を受け取りに来る女性編集者との
物語で、老作家を原田芳雄氏が女性編集者・折見を尾野真千子氏が演じ小説家と
編集者が歳が離れているにも関わらず、お互いに一歩も譲らず作品への好評や
意見を言い合う中で、ある時小説の想定を燃えるような金魚の魚拓にしたいと
老作家が思い付き、女性編集者に無理やり魚拓を作ることを命じる。
魚拓を作るには金魚を殺さなければ出来ないことから、小さな命をめぐって
二人の間に何とも言えない複雑な想いが交錯する。
やがて、老作家は、女性編集者の秘密(病気)を知ることになり、今までぶつかり合い、
いたわりあい、笑いあう、歳が違う世間から取り残された孤独な老人と時間を慈しむ
ように生きる女性とが過ごす、命の輝きをユーモラスで、ほろ苦く描かれたドラマでした。