ワレモコウ(吾亦紅)
<学名:Sanguisorba officinalis>
バラ科 ワレモコウ属 多年草
撮影日 2019.07.28: 群馬県
北海道から九州に広く分布する多年草。 草地に生え地下茎は太くて短い。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
根出葉は長い柄があり、羽状複葉、 小葉は5~11あり細長い楕円形、細かい鋸歯がある。
茎につく葉は互生。
花期は7~11月。茎の枝分かれした先に穂状に花をつける。
穂は短く楕円形楕円形で赤紫色、暗紅色に色づく。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はなく、萼片は4枚で雄しべは4本。
花穂の上から順に咲く。
花穂をよく観察してみましょう。 三層構造になっているのがわかりますか。
【上から下へ開いていくようです。下の濃い褐色の部分は蕾です。
その上のやや白い部分は雄しべの目立つ花達でその上の赤いところが
雄しべが落ち雌しべが成熟した花、いわば雌花のような花達です。 】
自分の花の花粉で受粉しないように雄性先熟で自花受粉を避ける 仕組みなのでしょうね。 雄性期の花が白くリング状に下へ咲き進んでいくようです。
茎や葉に香りがあり「吾(日本の)木香(お香)」とする説とか、
地味な存在だけど「吾(われも)亦(また)紅(こう、紅い)」と 自己主張している花
とする説があります。
「われもこうありたい」とはかない思いをこめて名づけられたという説など
諸説があります。
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