悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

聞こえない蝉の声

2008-07-31 20:57:21 | Weblog
 昨年の今頃は防犯パトロールで町内を歩いていると「じいじい」と鳴くセミの大合唱が聞こえ、サクラやケヤキだけではなく街路樹のコブシにも、1本に数匹のアブラゼミを見ることができました。

 それが今年はほとんど聞こえません。「昨年が多すぎたので今年は少ないのだろうか」「時期がもっと遅かったのではない?」などと勝手なことを話しながらのパトロールです。

 今年羽化するのは6年前に生まれたセミだから、ひょっとするとその年の気象条件に関係があるのかも分からない、などと考えていたら、たまたまテレビで、今年の首都圏は極端に雨が少ない、そのため土が固すぎて表に出られないといっていました。

 そんなこともあるのかと思いながら図書館に行ったついでに子ども本のコーナーで「ファーブル昆虫記・セミの歌のひみつ」を開いてみました。するとセミの幼虫が出てきたばかりの穴を調べたファーブル先生は、「とてもかたい、コンクリートのようになったところに、セミの穴がたくさんあいています。セミの幼虫は、わざわざかたい地面をえらんで、そこから地上に出てくる」と言われているのです。

 雨が少なくて土が固いから出てこられない―とはちょっと矛盾しています。でも私には本当の理由は分からないのですから、とりあえずテレビで言っていたことを信用することにしておきます。

 でも不思議なことが一杯あるのです。セミの穴は40cm位あり、底にはかなり広い部屋が作られているそうです。ところが掘った土をどこに持って行ったのか? 穴の中にも出入り口にも見当たらないといいます。

 セミのトンネルがたくさんある場所の土は乾燥していて、ぼろぼろ崩れやすい。ところが、このトンネルもその底の部屋の壁も、どこから運んできたのか、水分を含んで粘り気のある、セメントのような土で上塗りされているそうです。

 昔読んだことがあるのでしょうが全然覚えていません。今、大人にも絵本の人気があります。子ども向けに訳された「昆虫記」。ラジオのこども科学相談を聞く時と同じように、童心に返って楽しみます。
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