晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『食がわかれば世界経済がわかる』

2007-04-10 19:33:21 | Weblog
 『食がわかれば世界経済がわかる』(榊原英資著 文藝春秋 2006年刊)

 著者は、、「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省の大物官僚、彼が世界経済をどう捉え、「食」の切り口からどう表現するのか、興味を持ち近くの図書館から借りた。

 この著書の結論は、「リ・オリエント」=東洋回帰の薦め。ファーストフードに代表される非健康的な西洋食から、健康志向の日本食へ切り替えるべきという全くふやけた主張。健康が価値あるものかどうかの哲学的検証もない。

 読み進めても、食の本質もわからなければ、もちろん世界経済の構造なんてイメージすらわかない。ただ、関連本を適当にまとめただけの駄本。
 榊原英資には、騙されるなというのが、唯一得た教訓でした。


 
 世界経済は、植民地論や帝国主義論から入らなくては、魂の中心部にグッと迫って来るものがないじゃないか。



 
コメント
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