晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『マルコ・ポーロ 東方見聞録』

2012-09-22 11:23:36 | Weblog

 30日(日)の旭川マラソンに備えて、明日は30km走に挑戦、ゆっくりと長く走れば早くなるという理論があるが、そのとおりになるだろうか。マルコ・ポーロに比べれば、30kmはなんと短いことか。

 

 『マルコ・ポーロ 東方見聞録』(月村辰雄・久保田勝一訳 岩波書店 2012年刊)

 2002年に同じ岩波書店から『驚異の書 マルコ・ポーロ 東方見聞録 フランス国立図書館蔵本ファクシミリ版』(辻佐保子、樺山紘一、月村辰雄 日本版監修)が出版されていたのは知っていたが、高価でとても手にすることができる代物ではないと思った記憶がある。改めて、価格を調べたら何と147万円だった!

 今回、その普及版が出版された。価格は、2,400円プラス税、とてもリーズナブル。中の挿絵はカラーではないが、文章から700年前にマルコ・ポーロが旅をした様子がよくわかる。当時のヨーロッパ人から見たアジアが描かれているが、奇習などの部分の真実はどうなのかわからないが、マルコには、そのように見えたということなのだろう。

 人は知りたい、もっと相手のことが知りたいと思うことから始まると思う。その人がどういう経験をしてきて、どういう考え方をするのか、自分との関係でどういう反応をしてくれるのか、うまくやっていけるのだろうか、と。

 人と人との関係、地域と地域の関係、国と国との関係も、人間と人間の関係なのだから同じであろう。最近、小さな島をめぐって国と国との間にいさかいが発生しているが、相手の懐に飛び込んで、双方とも相手を知るということから解決の道が開けるのではないかと思う。

 小学生の頃、毎週日曜日の朝に「兼高かおる世界の旅」という番組があった。まだまだ今のように一般人が海外に行けない時代に、パンアメリカン航空の提供で、兼高氏が世界各地を飛び回りレポートしてくれた。戦後、この国に入ってくる情報は、映画やテレビ番組もアメリカ中心であったが、この番組からアジア、ヨーロッパ、アフリカなど世界中の人たちの暮らしぶりを知ることができた。

 今は、民放のBSが、まったりとしたテンポで見聞録的な旅番組を放送していて、特に鉄道の旅などをぼんやり見ているのがいい時間と感じる。ハイテンションのバラエティ番組を見ていると、げんなりしてしまうので。

 

 


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