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戦後左翼史その43 1958年 『現代マルクス主義』 警職法改悪反対闘争 共産主義者同盟(ブント)

2017-02-23 16:11:29 | Weblog

殺された人物が金正男本人なのかどうか、死因は何か、犯行に関与したのは誰で、どこの国が関係しているのか、いずれもはっきりしていない内から、日共は拙速に北朝鮮犯行説を発表しました。(以下、引用)「報道をみるかぎり、北朝鮮の犯行だと考えています。これは、独裁政権の非道さを示すものであり、外国で行われた犯行である点も重大で、主権の侵害ということになります」「北朝鮮に、こうした国際的無法をやめ、拉致問題を含めて過去の無法をきちんと清算することで、国際社会の責任ある一員になるよう強く求めたい」。日本国政府は非常に慎重に情報分析をしています。

 

戦後左翼史その43 1958(昭和33)年 『現代マルクス主義』刊行 警職法改悪反対闘争 共産主義者同盟(ブント)結成

★印は日共関係)

*(*は僕の考え)左翼には、内実は権力闘争なのだが、表面的には理論闘争の装いをしていることがよくある。この年、『現代マルクス主義』が刊行され、いわゆる構造改革理論が党内外に影響をもたらす。党は、同理論を修正主義などと批判し、その後構造改革派グループを除名した。しかし、現在も含めて以後の日共の路線は構造改革そのものであり、ためにする理論闘争だったと言えよう。また、中国の文化大革命を見ても、理論闘争の装いをした権力闘争だったことは明白である。

★1月 山口一理「10月革命とわれわれの道」『マルクス・レーニン主義』第9号

*(れんだいこHPに学ぶ)国際共産主義と日共の運動を批判的総括し全学連に衝撃を与え、後にブントの原典となる。日共を「『敵は優勢、味方は劣勢』という空虚なスローガンによってズブズブの大衆追随主義に革命部隊を封じ込め、抽象的な『平和と民主主義』のスローガンによって、プロレタリアートの前衛的部隊を武装解除させてしまった」と批判した。

2月 高野実『日本の労働運動』岩波新書

2.7 総評・全労・新産別・中立労連、最低賃金制確立連絡会議結成

2.15 産別会議解散大会

3.7 松川事件対策協議会結成

3.27 ソ連ブルガーニン首相辞任、フルシチョフ党第1書記就任

*(れんだいこHP)党第1書記と首相を兼任したフルシチョフは、第6次5カ年計画(1956―60)を7カ年計画(1959―65)に切り替え、米国に追いつき追い越せを目標に、生活必需品だけでなくテレビや冷蔵庫などの生産にも力を入れた。

4月 『月刊社会党』創刊(96.2より『社会民主』)

4.23 都教組、勤評反対10割年休闘争

★5月 井汲卓一・長洲一二・古在吉重・村田陽一編『現代マルクス主義』刊行(大月書店、全3巻、~7)

*(れんだいこHP)第1巻『マルクス主義と現代』、第2巻『マルクス経済学の展開』、第3巻『現代革命の諸問題』。上田『戦後革命論争史上下2巻』に続き、『現代資本主義双書』として、豊田四郎、田沼肇、長洲一二『現代資本主義とマルクス経済学』、井汲卓一『国家独占資本主義』、村田陽一『現代民主主義の構造』、不破哲三『社会主義への民主主義的な道』等々が発刊された。不破は、「コミンテルン時代の古い革命論が反ファッショ人民戦線時代に事実上の修正を蒙ってきた経緯を跡付け、伊共産党の構造改革路線を中心に『社会主義への民主主義的な道が社会主義革命の一般的法則にまで高められた』理論的過程を論証した」。 

5.2 長崎で行われていた切手展で中国国旗引きずりおろし事件。5.10日中貿易停止

5.5 『週刊読書人』創刊

5.18 百里基地反対同盟、防衛庁の資材搬入に対し座り込み

6月 『月刊労働問題』創刊(~81.12)

★7月 小山弘健『戦後日本共産党史』三月書房

7.21 総評第10回大会、「組織綱領草案」提示、太田薫議長選出

8.11 官公労解散大会、単産ごとに総評加盟

8.15 総評、和歌山で勤評反対・民主教育を守る国民大会

8.29 中国共産党政治局、人民公社建設運動全国化を決議

10.13 総評・社会党中心に警職法改悪反対国民会議結成

*(れんだいこHP)10.8岸内閣、警察官職務執行法改悪を上程。10.8日共は「人民弾圧の治安警察法の復活-絶対に成立させるな」。社会党も「戦前の治安維持法の復活じゃないか。反動立法のさいたるものだ。」と批判した。しかし10.13「国民会議」から日共は排除された。10.21日共は「学生運動における極左的傾向と学生党員の思想問題」で全学連を「跳ね上がりのトロツキスト」と批判。12.11閣議で廃案に。

10.22 松川事件大行進

11月 吉本隆明「転向論」『現代批評』

12月 谷川雁『原点が存在する』弘文堂

12.9 神奈川県教組、勤評「神奈川方式」を協定

★12.10 共産党、中立政策に転換

*(れんだいこHP)ソ連、中共の日本の中立化期待の声明に応じて、日共幹部会は突如中立支持の声明。

12.10 共産主義者同盟(ブント)結成

*(れんだいこHP)ブント書記長島、書記局員、島・森田・古賀・片山・青木が選出。メンバーには門松暁鐘(廣松渉)、富岡倍雄、山口一理、佐久間元、北小路敏、清水丈夫、北海道からも灰谷慶三・唐牛健太郎。香村正雄(東大経済卒、現公認会計士)、古賀康正(東大農卒、現農学者)、鈴木啓一(東大文卒、現森茂)、樺美智子(東大文、安保闘争で死亡)、倉石庸、 多田靖、常木守。12.13~15全学連第13回大会、塩川喜信委員長、土屋書記長、清水書記次長、青木情宣部長。12.25日共は、「学生運動内に巣くう極左日和見主義反党分派を粉砕せよ」「島他7名の除名について」と全学連を攻撃。

 

 

 

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