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戦後左翼史 その38 1953年 スターリン死去 徳田球一北京で客死

2017-02-03 19:45:17 | Weblog

マスコミは、この国のアへアへ総理に対するのと異なり、随分と違い気安い気分でトランプを批判している。僕は、現在の情況をパックス・アメリカーナ終焉の政治的な顕在化と捉える。米国は、第2次大戦後の世界を政治、経済、軍事、文化でリードしてきたが、既に国力は落ち、もう世界全体に目配りができない、他国を面倒見るよりも自国を何とかしなければならないところまで追い込まれている解するべきではないか。そこに登場したのがトランプだ。

 

戦後左翼史 その38 1953(昭和28)年 スターリン死去 徳田球一北京で客死                       

(★印は日共関係)

2月 小山弘健『日本資本主義論争史』上(下、53.7)青木文庫

2.14 海員組合・全繊同盟など4組合、総評の指導方針を批判して民主主義労働運動連絡協議会(民労蓮)結成

2.28 日教組、各地で教育防衛大会開催

3.4 スターリン死去

*(Wikipedia参考)スターリン謀殺説がある。スターリンによるモロトフ、ベリヤ、マレンコフ、フルシチョフらの粛清計画があり、その阻止のために部下たちがベリヤを使ってスターリンを殺害。ベリヤは、口封じのために殺されたというもの。

*(*は僕の考え)謀殺説は初めて知った。側近を粛清しながら権力基盤を固めていく手法は、命こそ奪わないが、日共宮本と同じ。北朝鮮では現在でも粛清が続く。これは、左翼の宿痾なのか。

(れんだいこHPに学ぶ)死去後は新書記長マレンコフらによる集団指導体制。死去の前後に、チェコスロバキアのゴットヴァルト党首の死亡、スランスキー党書記長がスパイとして処刑。前南朝鮮労働党書記長で、北へ移り金日成政府の副首相格外交部長朴憲永らが、日米のスパイとして処刑。ソ連から北朝鮮に派遣されていた政治顧問2名処刑。ソ連でも内相ベリアがスパイとして処刑。いずれも「帝国主義の手先」、「裏切り者」のレッテルによる処刑だった。

3.23 日本赤十字・日中友好協会などにより中国からの引揚開始

4.1 国際自由労連東京事務所開設

4.8 最高裁、公務員の争議権禁止は違憲でないとの判断

4.11 総評、平和経済国民会議運動開始

4.30 政府、石川県内灘村に米軍試射場のための土地永久接収を申入れ(内灘闘争始まる)

5月 『思想の科学』特集「転向について」

5.25 全自日産自動車争議、8.31第2組合結成、9.21妥結

 

6月 久留間鮫造『恐慌論研究』新評論

6.13 内灘村の農民、試射場実力阻止の座り込み、6.14北陸鉄道労組、弾薬輸送拒否、6.15米軍試射開始、57.1.23接収解除

6.16 日本製鋼赤羽工場(PD工場)で72時間スト、10.22解雇撤回闘争(~12.5)

7.4 スト規制法反対闘争、第1波スト、7.11第2波、7.27第3波

7.8 総評第4回大会、高野実と太田薫の激論(平和勢力論対第3勢力論)、民労連系総評脱退

*(れんだいこHP)左派色の運動方針案を採択。社会党の「平和4原則」に加えて、米国を戦争勢力、中ソを平和勢力とみなし、その他先進国における民主主義的社会主義志向勢力、後進国における民族独立勢力を第三勢力と規定し、米帝を中心とする戦争勢力と闘う方針を掲げた。これに対し右派系の海員組合や全繊同盟は、総評の「極左的偏向」と非難し脱退。

7.10 ソ連、ベリア追放、12.23処刑を発表

7.22 最高裁、政令325号事件に関し免訴判決

7.27 朝鮮休戦協定調印

8.5 電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律(スト規制法)成立

8.7 三井鉱山、6,700名の人員整理発表、「英雄なき113日の闘い」により解雇撤回

8.8  マレンコフ、ソ連最高会議で水爆保有を公表

8.12 全駐労・全日註48時間スト

9月 高野実・大河内一男ほか「座談会・試練に直面して:労働運動の現実」『世界』

9月 『日本資本主義講座』(岩波書店、全11巻、~55.2)

9.12 ソ連共産党第一書記にフルシチョフ

10.12 全日土建第8回大会、」全日本自由労働組合(全日自労)と改称

★10.14 日本共産党書記長徳田球一、北京で客死

*(れんだいこHP)9.15伊藤律除名。徳田の後ろ盾を失った伊藤はその後1980年9月まで27年間北京で幽閉された。

*幽閉された四半世紀の間に、伊藤に何があり、伊藤が何を思っていたのかは、『伊藤律回想録―北京幽閉二七年』(伊藤律著 文芸春秋 1993年刊)に本人が赤裸々に記している。

10.26 広津和郎・宇野浩二・志賀直哉・川端康成・吉川英治ら、松川事件の構成判決要求書を裁判長に提出

10.28 公共企業体等労働組合協議会(公労協)結成

11月 『レーニン全集』(大月書店、全41巻、~60.5)

11.8 左派社会党綱領草案発表

 

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