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戦後左翼史 その42 1957年 50年問題総括 

2017-02-18 16:53:39 | Weblog

このブログ2016.6.19に「北海道コンサドーレ札幌専用スタジアム構想」について超現実的な夢を書きました。「財界さっぽろ」3月号のコンサドーレ特集記事の中で現石屋製菓社長の石水創氏が会長室(石水勲)の壁には、サッカースタジアムの構想図が飾ってあると述べています。日ハムのドームからの移転話し以降、野々村社長のコメントもドームを使いたいとしていますが、夢は持ち続けているようです。ちなみに、北広島の石屋製菓新工場は秋からの稼働に向けて内部工事が進んでいるようです。また、石屋が取得した隣接の旧ダウ加工用地は広~い更地になっています。

 

1957(昭和32)年 50年問題総括    

 ★印は日共関係)

1月 『月刊総評』創刊(~89.8)

1.16 労農党大会、解党・社会党合流を決議

1.27 日本トロツキスト連盟結成(太田竜・黒田寛一・内田英世ら)

*(れんだいこHPに学ぶ)機関紙「第4インターナショナル」。国際共産主義運動の歪曲の主原因をスターリニズムに求め、トロツキー路線を正当性とした。日本共産主義労働者党→第4インター日本支部準備会→日本トロツキスト連盟→12.1日本革命的共産主義者同盟(革共同)へと至る。

*(*は僕の考え)僕が「戦後左翼史」で新左翼をとりあげないのは、日共の歴史、とくに1955年の6全協までを振り返ると、そこで生じた事象やその原因がその後の新左翼でほとんど同様の構造で再び繰り返していることがわかるからだ。新左翼は日共の批判、否定を契機に組織化されたのだろうが、日共の遺伝子、そこにはソ連も中国の遺伝子も含み、が新左翼に確実に継承されていると考える。新左翼の祖父はソ連、祖父のきょうだいが中国、親は日共。

2月 岩村三千夫・古在吉重・竹内好・貝塚茂樹「座談会・中国革命の思想と日本」『世界』、藤田省三「現代革命思想の問題点」『中央公論』

2.17 北朝鮮、「千里馬」運動開始

3月 『中央公論』臨時増刊号「特集・スターリン批判以後1年」

*(れんだいこHP)座談会「若き日共党員の悩み」で武井昭夫が地下指導部の時代の「トラック部隊」事件に言及。党中央は規律違反として統制抑圧。

★3.5 『前衛』臨時増刊「文化問題と日本共産党」

3.9 政府、ソ連に核実験中止を要請、4.29米に核実験中止を要請

4月 竹内好・埴谷雄高・江口朴郎・丸山真男ほか「座談会・現代革命の展望」『世界』(~5)

4.5 自治労、第1回自治研究全国集会(自治研)開催

5.17 全学連、原子戦争準備反対学生総決起デー

6.8 中国、「反右派闘争」始動

6.22 ソ連共産党中央委員会総会、マレンコフ、モロトフらを追放

*(れんだいこHP)「反党グループ事件」:フルシチョフ打倒に計画したが、阻止され失脚。

7月 花田清輝「ヤンガーゼネレーションへ」『文学』、藤田省三『天皇制国家の支配原理』みすず書房

7.1 東京の国連軍司令部、朝鮮半島に移動

7.10 国労新潟闘争

7.27 日中国交回復国民会議結成

8月 本田秋五『転向文学論』未来社、吉本隆明「戦後文学はどこへ行ったか」『群像』、『思想』特集「マルクス主義と現代」(佐藤昇「現段階における民主主義」)

8.2 杵島炭鉱争議

8.10 太田総評副議長、「低姿勢」論を発表

8.22 中国帰還者連絡会(中帰蓮)、第1回大会

8.26 ソ連、大陸間弾道弾実験成功を発表

10.4 ソ連、スプートニク1号打ち上げ成功

*11.3スプートニク2号打ち上げ。ライカ犬が宇宙旅行

11.5 全駐労・日駐労、失業反対スト、25,000人整理で敗北

★11.7 共産党、「50年問題について」発表

*(れんだいこHP)「1950年の党の分裂は、非常に不幸なできごとであり、全党に深刻な打撃を与え、分裂した双方の誠実な同志に大きな犠牲を与えた。また多くの大衆団体に分裂と混乱を波及させた。」「1955年の6全協は、この問題を根本的に解決し、党の統一と団結を回復することを決議した。」とした。しかし分裂の責任を徳球前書記長の家父長的指導とその派閥的指導体制に帰した。これにより、伊藤・志田・椎野ら徳球系旧指導幹部を「規約違反」として処分。4全協以降の会議を規約に拠らない非適法としてその効力を否定。一方、分派とされてきた旧反対派(国際派.国際派以外の中委少数派.その他)に対する「名誉回復」が行われた。

*ここが全てだと思う。4全協以降の運動を全て一部の党員の責任に帰して終わらせるとした総括が、その後の大衆の心の奥底に根深い日共への不信感を残している。ここを真摯に捉え直さない限り、どんなに正論と思えるような言説を吐こうが大衆から責任を託されることはない。端的に言うと、宮本顕治に対する総括が行われれば可能性があると思う。

11.14 社会主義12(*64?)カ国共産党・労働者党代表者会議、11.21同会議「モスクワ宣言」

*(れんだいこHP)11.16~19モスクワで社会主義革命40周年祝典。志賀、蔵原が初の出席。11.29日共常任幹部会、「12カ国モスクワ宣言」(ソ連、中国、アルバニア、ブルガリア、ハンガリー、ベトナム、東ドイツ、朝鮮、モンゴル、ポーランド、ルーマニア、チョコスロバキア)と「64カ国の平和の呼びかけ」を無条件に支持。推定党員数38,500名。

12.1 日本トロツキスト連盟、日本革命的共産主義者同盟と改称

*(れんだいこHP)10月、黒田寛一らで「弁証法研究会」が創設、機関誌「探求」。黒田、西京司、太田竜(栗原登一)らで「日本トロツキスト連盟」が発足。機関紙「第4インターナショナル」。12月革共同と改称。

12.10 愛媛県教組勤評闘争ピケに警官隊出動

 

 

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