ついに復活した拓郎が首都圏4ヵ所限定で決行した公演のうち、2012.11.6 NHK HALEでのライブがDVDとCDになりました。
最後の全国ツアーといわれた「Have Nice Day LIVE 2009」は途中で拓郎の体調不良のため中止になりました。チケットを手にしていた僕にとっても幻の2009.8.3NHKホール。
2012の拓郎は、66歳とは思えぬほど元気でした。ここ数年間に出した比較的新しい曲を中心に唄っていました。まだまだ俺は懐メロ歌手ではないよ、現役で勝負するよ、という強い意志を感じました。
それらの曲の中に、過去の自分でもない、これからの自分でもない、ありのままの「今、ここ」が表現されています。拓郎の今の心情がよくわかるようになっています。
数は少ないですが、僕にも僕を励ましてくれたり、応援したりしてくれる人がいます。拓郎さんも古くからのその一人です。何年か前には、会社や日常で制約の多い生活から日々感じることと、どこかしら自由過ぎる拓郎の詩との間に違和感を覚える時期もありました。
僕も会社にしがみついていられるのもあと2年程になり、また人生も折り返し点を過ぎてからしばらく経ち、何かしら自分では気付かなかった真情の変化があるのでしょう。今の拓郎を聞いて、近い人に思えました。
でも、誰が何と言おうと、ファンとして何より拓郎が再びステージに上がって唄う姿を見ることができたことで嬉しさ一杯です。