7.24地デジの日の二日前にギリギリであったがTVを入れ替えた。TVなど見られなくなってもいいかな位に思っていたのだが、BSがいい。特に、鉄道の旅番組が週2回位あって楽しみにしている。
10.1からBSのチャンネルが増えた。放送大学が見れることになった。早速、放送大学の事務所に行って説明を受けたが、300科目ほどあるという。興味は文系的なところにあるが、何せ理系出身で文系の基礎を学んだことがないので、真剣に受講を考えている。
『福島原発でいま起きている本当のこと』(淺川凌著 宝島社 2011年刊)
本書が売れている。皆が知りたいのは、表題のとおり「いま起きている本当のこと」である。マスコミから垂れ流されている情報が、除染、帰宅などと楽観ムードであるが、誰もそれが「本当のこと」とは思っていないからである。
著者は、福島第一原発で働いた経験のある元主任技術者であり、本書でリアルに現場のことを語っている。とりわけ本書の中で、これまで学会の異端児として反原発を貫いてきた研究者である小出裕章氏(3.11以降の彼の予測はほぼ当たっているほど優れた研究者であると思う。)の見解をも机上論と批判している点など嚆矢である。
私は、「福島原発でいま起きている本当のこと」を知っているのは、東京電力、その下請け会社(関連会社という言い方に違和感を持つ。)において実際に現場で働いている労働者、技術者だと思う。おそらく緘口令が出されているであろうが、メディアは、使い捨てのような使われ方をしている下請けの労働者の声を取材し伝えるべきであると考える。
おそらく「いま起きている本当のこと」は、我々の想像を超えるほど悲観的な情況なのではないか。根本的な解決策などは無く、とりあえず対処療法を実施しているだけなのであろう。この遠くなるほどの超長期戦の緒に付いたばかりなのではないか。