まだ購入していませんが、この本を読みたいと思っています。地球温暖化二酸化炭素主犯説を否定しているそうです。温暖化対策が根底から崩れ落ちる質を持っていると良いのですが。(期待!)
当ブログとリンクしているレッドリバー氏が、本日まで11回にわたり、弁証法、自由、労働の3つのテーマについて共・有時試論を連載している。
①弁証法については、止揚のもとに行なう自己問答は、組織を解体させ自己を否定するベクトルを持つという。
②自由については、それが持つ他者への権力性について、相互の決まり事など一定の制約が必要という。
③労働については、近現代の労働が自然から隔絶されている、ベルトコンベア労働などは価値ある労働とは言えない。労働者国家たるソ連において、何事の解放もなされなかった、その思想には人間に対する根本的な欠陥があるという。
①は、この試論を貫く思想の核なので拙速なコメントは控えたい。
②私も自由についてこれまで考えてきたこともあり、権力性を孕むことについては同感である。
これまで、正義や自由を掲げた戦いによってどれほどの血が流れされたことか。
自由という言葉から「権利」という言葉を連想する。権利ばかり主張せず義務を守れと言われる。私は、権利=義務表裏一体論ではなく、個人の権利はそれぞれ全面的に尊重されるべきであるが、そうすると権利と権利のぶつかり合いが生じ、そこに一定のルールが必要になる。そのルールを各個人は守るべきであると考える。
③は、歴史的発展過程のなかで労働を考える必要がある。歴史貫通的な労働のありようなのか、商品経済の中で、資本主義経済の中で、氏の言われるような労働の形態が存在しているのか。
そこを捉えると、ソ連がどのような性格の国家だったのかの評価ができると考える。(つづく)