晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

フォーラムin札幌時計台 柿崎明二

2010-05-14 19:57:43 | Weblog
 JR札幌駅と大通公演を結ぶ地下通路、随分とできています。大通側より札幌駅方面を覗く。

そろそろ暖かくなってほしいです。


 フォーラムin札幌時計台 5th Series 2010 Spring「民主政治の行方を考える」

 第21回 柿崎明二(共同通信社政治部次長・編集委員)2010.5.12

 たまにライブで話を聞くのも良いものだ。今回は、メディアの最前線で政治を追いかけている人の話なので、多少政治好きの私は期待を持って参加した。

 柿崎氏の講演を聞いて、民主党の内部が少し見えたので、私なりのアレンジをしながら人物評的に紹介する。

 鳩山首相は、猜疑心、コンプレックスが強い。これは、自民党を出てさきがけを作った時、竹村や田中秀征ばかりに世間の注目が行った際に見えた一面。権力欲も強い。本気で友愛社会を作ろうと思っている。しかし、友愛社会の具体的な中身は無い。仙石氏に言わせれば、全く社会科学思考能力が無い人。

 理想を掲げて自分で押していく。理想は下げない。5月末で決着できなくても目標を降ろさずやるのではないか。彼は自分で作った民主党を愛している。オバマは、人間としての鳩山に悪印象を持ってしまっている。

 次に、小沢幹事長は、民主党を特に愛していない。自由闊達ないわゆる民主党らしい人たちを排除したいと考えている。いつ解党して政界再編しても良いと思っている。ケンカは強い。なぜなら、程度というものを知らず、相手が死んでも良いと思っているから。

 物事をやり過ぎで、過剰な権力志向を持っている。政調室を廃止し、幹事室に陳情窓口を一本化した。政策と選挙の窓口を一緒にしてしまった。国会で質問をしたことは少ない。選挙で勝って多数派形成することしか考えていない。

 辞任すると立件されると思っている。反対に、このままだと参議選に負けるとも思っている。自分の権力を残す形で辞める方法を模索している。

 次に、平野官房長官は、昨日と同じ今日、今日と同じ明日で良いと考えていて、長期的な目標など全くない人。力無し、パワー無し、威光無し。彼がなぜ官房長官になったかは、記者の間では謎である。本来は、首相のために這いずり回らなくてはならないのに、動くことができない。

 ポスト鳩山候補の人たち、枝野、前原、玄場、野田、仙石、(菅)らは、小沢切りで動いている。金が無いので、昔の政治家のように料亭では無く、つぼ八や和民で飲んでいる。メールでも情報交換している。

 一方の自民党は、業界、公明党が離れたので、ガタガタ状態。若手が少なく、ベテランだけが残った。

 民主党の功罪は、事業仕分けでの情報公開や密約解明などで意義があった。政権交代をしたことは、評価できるが、もうひとつの自民党に過ぎなかったとの幻滅を国民に与えたのは罪。政治主導(S+V)と言っているが、何をどうするという目的(O)が無い。

 今後において様々な展開が想定されるが、首相が交代した場合は、衆議院も解散して、国民に信を問うべき(ダブル選挙)。柿崎氏は、この可能性が大きいと見ている。解散しない場合は、自民党がそこそこで、みんなの党が躍進、民主党は惨敗だろう。

 民主党の起死回生は、普天間の県外、国外移設しかない。もう一つは、負けを覚悟で、マニフェストの書き直しを掲げ、積極的に解散に打って出る道か。


コメント
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