『思想の言葉 「思想」1962―1969 Ⅱ』(岩波書店編集部編 2001年刊)
普段はあまり行かない郊外の大型書店で10年ほど前に出版された一冊の古い本に出会った。『思想の言葉』全4巻のうちの第二巻目である。
本書は、硬派な印象があって今まで購読したことが無い岩波書店発行の月刊誌『思想』に連載されているエッセイ「思想の言葉」が収録されている。
調べると、『思想』は、1921年(大正10年)10月の創刊で現在(2010年5月号は1033号)まで続いている歴史のある雑誌であった。「思想の言葉」は、1947年に始まったエッセイで、本書全4巻は、そのうち1962年から1989年までの分をまとめている。
今回購入した、第二巻は、1969年1月(535号)から1975年12月(618号)をまとめていて、読み始めると当時起きた事象の記憶、後付された知識、自分の生活(1969年は、14歳から15歳であるから中学生の自分)などが思い出されて興味深く、また当時論じられていた話題も一過性のことから、今に至るまで影響のある事柄まであり、大変面白く読んでいる。
1969年は、私にとっては、「紀元前」から「紀元後」にかけての出来事であるが、登場するエッセイストは、当時の論壇を飾った言論人であるとともに、岩波アカデミズムの推奨マーク付きの人で、言ってみればいわゆる進歩的文化人、戦後民主主義者などと呼ばれる方々である。
ちなみに、1969年に掲載されているのは、河野健二、粟田賢三、蝋山芳郎、家永三郎、日高六郎、福田歓一、上山春平、水田洋、花田清輝、益田勝実、京極純一、梅本克己の各氏である。
毎日、寝床読書でダラダラと2,3本読んでいるが、1962年の最初から読みたくなってきた。このペースで、1年12ヶ月分を5日で読むとして、全4巻28年分なら140日ほど楽しめることになる。秋が来るなあ。
普段はあまり行かない郊外の大型書店で10年ほど前に出版された一冊の古い本に出会った。『思想の言葉』全4巻のうちの第二巻目である。
本書は、硬派な印象があって今まで購読したことが無い岩波書店発行の月刊誌『思想』に連載されているエッセイ「思想の言葉」が収録されている。
調べると、『思想』は、1921年(大正10年)10月の創刊で現在(2010年5月号は1033号)まで続いている歴史のある雑誌であった。「思想の言葉」は、1947年に始まったエッセイで、本書全4巻は、そのうち1962年から1989年までの分をまとめている。
今回購入した、第二巻は、1969年1月(535号)から1975年12月(618号)をまとめていて、読み始めると当時起きた事象の記憶、後付された知識、自分の生活(1969年は、14歳から15歳であるから中学生の自分)などが思い出されて興味深く、また当時論じられていた話題も一過性のことから、今に至るまで影響のある事柄まであり、大変面白く読んでいる。
1969年は、私にとっては、「紀元前」から「紀元後」にかけての出来事であるが、登場するエッセイストは、当時の論壇を飾った言論人であるとともに、岩波アカデミズムの推奨マーク付きの人で、言ってみればいわゆる進歩的文化人、戦後民主主義者などと呼ばれる方々である。
ちなみに、1969年に掲載されているのは、河野健二、粟田賢三、蝋山芳郎、家永三郎、日高六郎、福田歓一、上山春平、水田洋、花田清輝、益田勝実、京極純一、梅本克己の各氏である。
毎日、寝床読書でダラダラと2,3本読んでいるが、1962年の最初から読みたくなってきた。このペースで、1年12ヶ月分を5日で読むとして、全4巻28年分なら140日ほど楽しめることになる。秋が来るなあ。