晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『日本辺境論』 さわり

2009-12-20 20:54:18 | Weblog
 土鍋ハンバーグ専門店「北斗星」(狸小路1丁目西角、5丁目にもあるらしい。)

 スープカレーの様に土鍋の中でハンバーグと野菜(じゃがいも、にんじん、なす、えりんぎ、ピーマン、かぼちゃ)がじっくりと煮込まれている。

 13,4席ほどのカウンターだけの小さな店なので、調理の工程が良く見える。ハンバーグは最初フライパンで表と裏を焼いてから、別の鍋で蒸しているのか、煮ているのか、熱を通して、再びフライパンでワインをかけて火をバッと燃え上がらせてから、じっくり土鍋で煮込んでいたソースの中に入れて完成。

 油がきつくなく、熱々のハンバーグは寒い日には身体の芯から温まる。ご推薦!

ちょっとが降ったかな。


 『日本辺境論』(内田樹著 新潮新書 2009年刊)

 ブックマークしている愛犬日記で絶賛していたので早速購入。さらっと通読した感じでは、大変刺激に満ちていて興奮を覚えた。この本がベストセラーというのが気になるが。「辺境」という切り口でスパスパ切れるものだと驚く。さすが、今売り出し中の内田樹センセイ!「東京ファイティングキッズ」以来の内田ファンとしては、著作の量産が心配であるが。

 中華思想、ヨーロッパ発の近代合理主義、西洋の没落・・次々と発想が浮かんでくる。頭の中のスイッチが押されたようだ。この本、もう一度じっくり読むことにしよう。

 なぜか、昔関わった芝居で上演した、「トラストDE」(ヨーロッパ破壊同盟)を思い出した。早速古書店に注文!

 (p116)幕末の国粋主義者佐藤忠満は「日本」という国名は属国性を表した国辱的呼称であるから捨てるべきと主張した。「日の丸」は、「日本」「日ノ本」「日出づる国」「あるところ(中国)から見て東方に位置するところ」の図像的表現である。との記述が新鮮。

 ということは、我が高校の校歌は、属国の歌詞か。

 ♪日出づる國の北陲に神秘を削る丈夫の
  閧十一州に反響して曙光あまねし蝦夷ヶ原
  瞻よ東方の釧路岬湖陵に立てる我が学舎


 



 

 
コメント
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