晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『桃』

2009-12-04 20:08:36 | Weblog
 今週は、少々へばってしまった。何とか週末で回復したいものだ。いい汗も流したい。

は、未だか!

 『桃』(姫野カオルコ著 角川書店 2005年刊)

 金平氏(11.29参照)の幅広いジャンルにまたがる読書に触発され、姫野カオルコなる作家に挑戦した。金平氏の著書では、『ツ・イ・ラ・ク』の読後感が書かれていたが、近くの図書館には無く、同じ著者の『姫』を借りた。

 この本には、6本の短編が納められていて、それらの中を登場人物たちが時間を経たり、戻ったりしながら相互に登場する。文体も一編一編違って、変化を持たせてある。日常の些細な行ないにおいて、男女の感情の機微が繊細に描かれている。ようだ。

 スーっと読み抜けたのだが、あまり残るものも無く、つまらなくなかったわけでは無いが、心を揺さぶられるようなインパクトか感じられぬ小説であった。というより、こちらの感性の方が摩滅していて響かないのかも知れない。

 どうっていうことのないストーリーのどこに面白さを求めて良いのか、世間の評価が何ゆえにされるのか、分からないまま読了。自分の幅を少しでも広げようとの試みは、最初にして失敗。姫野カオルコを追いかけようという気持ちにならず。

 


コメント
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