『戦中派天才老人・山田風太郎』(関川夏央著 マガジンハウス 1995年刊)
作家の関川夏央氏が、1993年10月から1995年1月までの1年4ヶ月にわたり、毎月山田氏のお宅を訪ね、座談をしたことを関川氏風にまとめた「山田風太郎」物語である。
1922年生まれの山田氏は、年代的には、私の親たちと同世代であることから、氏の語ることは何とも親しみが湧いてくる。このインタビューの頃の山田氏は70代前半であったが、自分ではもうそれ程長く生きることが無いような事を言っていた。しかし、その後はまあまあ元気だったのであろう、結局2001年に79歳で無くなった。
山田氏は、自分のことを「アルツハイマー」ならぬ「アル中ハイマー」というなど、すっ呆けた味をかもし出す老人であるが、どこと無く憎めない「真情あふれる軽薄な」人物であり、そこが私が山田氏を好きな理由である。
近くの図書館の本棚の隅から借りてきて、毎日寝床で少しづつ読むと、何となくほんのりと心安らかな気持ちになれて、寝てしまうことができる。どうでもいい内容ながら、とってもいい感じの本なのである。
山田風太郎には、この種の聞き取りを本にしたものが多く、次に寝床読書をしようとしているのは、森まゆみ著『風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く』である。
作家の関川夏央氏が、1993年10月から1995年1月までの1年4ヶ月にわたり、毎月山田氏のお宅を訪ね、座談をしたことを関川氏風にまとめた「山田風太郎」物語である。
1922年生まれの山田氏は、年代的には、私の親たちと同世代であることから、氏の語ることは何とも親しみが湧いてくる。このインタビューの頃の山田氏は70代前半であったが、自分ではもうそれ程長く生きることが無いような事を言っていた。しかし、その後はまあまあ元気だったのであろう、結局2001年に79歳で無くなった。
山田氏は、自分のことを「アルツハイマー」ならぬ「アル中ハイマー」というなど、すっ呆けた味をかもし出す老人であるが、どこと無く憎めない「真情あふれる軽薄な」人物であり、そこが私が山田氏を好きな理由である。
近くの図書館の本棚の隅から借りてきて、毎日寝床で少しづつ読むと、何となくほんのりと心安らかな気持ちになれて、寝てしまうことができる。どうでもいい内容ながら、とってもいい感じの本なのである。
山田風太郎には、この種の聞き取りを本にしたものが多く、次に寝床読書をしようとしているのは、森まゆみ著『風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く』である。