晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

北の錦と保守主義

2009-07-12 20:57:57 | Weblog
 知人に薦められて「北の錦」で有名な栗山町の小林酒造を見学しました。
酒造の周辺は、見学用に整備してあり、お酒や酒造にちなんだ展示品をそろえた北の錦記念館では試飲もできます。

 小林家の先代は、越後の出身で田中角栄と遠縁になるとのことで、角栄自筆の手紙もありました。また、角栄の手紙は丁寧な字の毛筆でしたが、歴代の総理大臣が書いた色紙もあり、皆、揃いも揃って書が上手なのです。中でも、森喜朗が一番達筆で、安倍晋三も若いのに上手いのです。総理になる人は、書の練習をするのでしょうか。

 敷地内には、レストランやそば屋さんがありましたが、そばの錦水庵でせいろそばをいただきました。お酒の仕込み水で打ったそばは繊細な麺で美味しかったのですが、タレはダシか味醂が少ないのか、少し塩っ辛くもう少しマイルドだと良かったと思います。

 知人のお薦めは「そばがきしるこ」です。そばがきの上に、漉し餡が乗っているのですが、甘味が抑えられているのと、お薄が付いていて食後にピッタリのデザートでした。こちらは、☆3つです。



 さて、本日は久々の好天に誘われ、長距離ランができました。でも、まだまだフルを走ることのできる力はありませんが。



 さて、走りながら、昨日ここに書いた「超保守主義」になっている自分について考えました。

 「保守」の真髄は、その文字のとおり「守ること」だと思います。では、その守るべきものとは何か。人それぞれ違うでしょうが、生活、財産、家族、健康、安全、平和、国益・・と考えていくと、これらの単語からプンプンと臭って来るものがあります。これが、保守的イデオロギーだと思います。
 
 例えば、会社は社員の結婚を喜びます。その社員がパートナーを、子どもを含めた家族を守ることになるからです。また、家を持つことも喜びます。一生の給料を担保に家を買うことになるからです。社員はリスクを冒すことをしなくなります。会社への忠誠度が上がります。逆に、プライベートなことで会社には全く無関係な事と思いますが、結婚しないことや離婚や家を手放すことは、マイナスに評価します。

 不勉強で良くわかりませんが、保守主義には、特別に核となる体系的な思想は何も無いのではないかと思います。天皇制や歴史と伝統などは、空なる中心を被う衣のようなものではないでしょうか。

 しかし、保守政党のみならず、革新とか、野党と言われている政治勢力の政策を見ると、「保守」がデンと据わっています。現在、この国のほとんどの国民は「失いたくないもの」を持っています。

 今後、オルタナティブを示すには、「失うものが何も無い」無産大衆を再定義する必要があります。


コメント
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