晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

日米軍事再編

2008-09-15 17:48:58 | Weblog
 気温はそこそこ夏のように高いが、空気が乾いていて、やはりもう秋ですね。週末ランニング、白石サイクロングロード往復20km、1週間で3kgほど体重を落としましたが、その結果、体は軽く感じるが、ちょっとスタミナに問題が発生です。



 『沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟』(西山太吉著 岩波新書 2007年刊)の第4章「変質する日米同盟」より引用(要約)する。

 ①米国の世界戦略の転換
 「日米軍事再編は、米国の世界戦略の根本的な転換を反映している。」「米国は、すでに欧州、すなわちEUと冷戦後のロシアとの関係改善などから、同地域を“安定の弧”ととらえ、世界の軍事戦略の重点を西から東に大幅に移し替え、“不安定の弧”と称する中東から東南アジアにかけての地域への対応に集約した。」

 「米国の対中国政策の決定的ともいえる転換」「すでに、中国の外貨準備は世界一の1兆ドルに達し、米国債の最大の引き受け先となった。」「中国は、逃げられては困る大事なスポンサーになった。」「中国は、日本が米国への右へ倣えに終始している間に、東南アジア全体に強大な影響力を及ぼすようになった。」

 「米国の北朝鮮に対する見方は、かなり冷静である。」2005年5月のランド研究所の見解では、「長期的には朝鮮半島の政治的統一、南北和解、あるいは北朝鮮の体制崩壊により、北朝鮮の脅威は消滅し得る。」このため、2012年までに米韓連合軍司令部は廃止され、朝鮮半島有事の際の戦時作戦統制権が韓国へ委譲される。」

 ②日米軍事同盟の変質、一体化
 「米陸軍第1軍団(ワシントン州フォートルイス)は、2008年度までに座間へ進駐する。」「座間進駐の理由は、第1軍団が第7艦隊や第3海兵遠征軍と共同作戦を展開する機会が増大したため。」「日本側も、大臣直属の中央即応集団を編成し、2012年度までにキャンプ座間に移し、米側との共同作戦に参画する。」

 「航空自衛隊総隊司令部も2010年度までに、府中から米第5空軍司令部のある横田基地に移転し、共同統合運用調整所において、協力する。」



 戦争は、一瞬で私たちの平和な暮らしを根底から破壊してしまう愚行である。上記のように日米の軍事一体化が進んでいる。しかし、米国は、既に、日本よりも中国やインドを重視する姿勢に転換している。日本の片思いである。

 しかし、この国の外交姿勢は将来の展望を持てず全く無策である。自民党も民主党も、その他の雑派も何も示していない。

 自民党か民主党か、果たして政権交代があるのか。年金問題、後期高齢者医療制度・・・が大変である。本当にそうなのか。

 私たちは、どっぷりと生活保守主義、すなわち私生活優先主義に浸かっている。少しでも楽に、負担が無く、受益はたくさん・・・。

 平和を前提として成立している生活のあり方が一瞬でぶっ飛んでしまうような、この国を取り巻く情況が変質している。
コメント (4)
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