晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『ALWAYS 続・3丁目の夕日』

2007-11-10 19:28:59 | Weblog
 午前中の営業終了後、JRタワー・シネマフロンティアで『ALWAYS 続・3丁目の夕日』(監督 山崎 貴 東宝 2007年作品)を観る。この映画のターゲットである団塊の世代を中心にほぼ満員。



 2年前の大ヒット作品の続編で時代は前作の1年後の昭和34年、ほぼ登場人物の個性が定まった感があるが、2時間半の中に、人間模様のドラマの様々なモチーフが織り込まれている。

 その中で、貫かれているのは、「お金より大事なものがあるはずだ。」、高度経済成長とともに、物質的にも豊かになり、現在はそれがグローバリゼーションという名の世界的な拝金主義の時代になっているが、その間、この国で私達が亡くしてしまった大事なものがあるのでは、という問いである。



 当時は、子どもも家事の一翼を担ったり、隣近所が助け合ったりと家族や地域の共同体が存在していた。また、埴谷雄高もそうだが、お金になるわけでもないのみ、ただただ考え抜くことの価値も今よりも何かもっと認められていたような気がする。



 顧客満足度、業務効率性、コストパフォーマンス・・・全て数値化しなければ何事も把握できないとする現在へのアンチテーゼを示している。

 前作同様、小雪さんが良かった。そしてこの作品を、松竹の「寅さん」のようにシリーズ化してほしいと思う。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする