山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

お花巡りの山行

2021年07月13日 | 山登り2
普段、山に登っていて可憐な高山植物が咲いていても、「奇麗な花だなぁ」と思うだけで、遠くに見える山々の形や色を見て「カッコいいなぁ~」とか「あそこに行ってみたいなぁ」とか「あの沢はどんなんだろう?」とか、遠くに見えるものしか良く見ていなくて、灯台下暗しじゃないけど、足元に咲いている高山植物は一瞥するのみで、そのまま通り過ぎていました。

 コバイケイソウの群落。今年は出来が良いみたいです。真っ白な花でした。

もう40歳半ばを過ぎ、自分の寿命そして人生を意識する年齢になってきたのか、雪解け、そして雪が降り出すまでの短い間、高山で懸命に咲く高山植物の儚さ、そして懸命に咲き種の存続にの為に株を増やそうとする姿を見、人間の生き様を投影しているかのように感じるようになりました。
そんな折、花の大好きなカミさんも、我が家の庭には多くの花を育て季節折々、世話をし毎日たくさんの花に囲まれ楽しんでいますが、人間の手に委ねず、厳しい環境で咲く高山植物に対し興味を持ってきたようです。これからは山の花を楽しむ山行も一緒に行けたらと思ひます。
 
 登山口までは約1時間、悶々と歩きます。      もうすぐ登山口です。雨はまだ小降り。

今日はカミさんと高山植物を楽しむべく山に登ろうとしましたが、花の名前は数種類しか知らない。そこで、旧知の山仲間の「つるき山岳会」のK林さんにお願いし、花の解説をしてもらいながら、そして山岳会のO橋さんと4人で行ってきました。
 
 白山小桜(ハクサンコザクラ)畑      小梅恵草(コバイケイソウ)畑


 白山小桜にもっと近づきたかったけど、遠くから撮影します。

最近、SNS等で貴重な高山植物の群落などの詳細な場所が地図上に表示されるなど、盗掘に遭い絶滅が危惧されています。珍しいお花に遭うことが出来ましたが、そのような事を防ぐためにも場所などは非公開とさせて頂きました。
 
 能郷苺(ノウゴウイチゴ)足元に大量に。酸っぱくて美味しかった。    薄雪草(日本版ヘーデルワイス)

朝、5時に集合し、下山は17時半。12時間行動の移動距離23km、標高差2300mと健脚向け。しかも雨が降る山行でしたが、雨に濡れる高山植物もとても良かったです。K林さん解説有難うございました。そして野鳥やお花の解説してくれ、更に蒸し暑い山歩きの中、建設工事現場で作業員の方々が着用する「空調服」を貸していただき、汗をかかず登ることが出来ました。これは使える!!と思いました。

 これは白山でとても珍しい花だそうです。敦盛草(アツモリソウ)少し終わりかけだけど。面白い形の花でした。食虫植物!?

花を楽しみながらズンズン登ります。K林さんの解説も面白いし、皆で他愛ない話をしながら楽しい登り。稜線は寒いくらい…。雨が降ってきたので合羽を着て昼飯です。
 
 稜線を見下ろすと、白や黄色、紫の花が見えます。まさにお花畑といった様相   積丹草(シャコタンソウ)の群落も発見。


 積丹草の花弁は小さな斑点とグラデーションで可愛い花でした。我が家の猫の鼻と口元に似ていると思った。

積丹草はとても珍しく、コバイケイソウと違い、荒涼な岩場に咲くとの事。苔の上にいくつも咲いており、ボクのお気に入りに成りました。

 お花談義しながらの昼飯。K林さんとの久しぶりの山は楽しいです。ここでO橋さんは18時までに帰宅しないといけないので下山します。


 大桜草(オオサクラソウ)紫色に可憐な花弁が何とも良かった。この山域を代表する花だとか。登山道沿いに大量に咲いていました

 
 クロユリ(黒百合)も咲いてました。蠅はたかっていませんでした     最後のお花畑を堪能し下山することに


 途中、コーヒータイム。「おにやんま君」のお蔭で虫は寄って来ませんでした。効果てきめん!?

今日は地元の山を登り、色んなお花を堪能することが出来ました。この他に、もっともっと多くの花が有りました
ゴゼンタチバナ、定番のニッコウキスゲ、ギンリョウソウ、ミヤマクワガタ、マイヅルソウ、等々・・・。
車の車種、排気量、構造、名前などは覚えようと思わなくても自然に覚えることが出来る。
でも、花は中々覚えるのが難しい。でも、山に登った時に、この花の名前は・・・・と分かると、山登りが今まで以上にもっと面白くなるなと実感しました。今後も少しづつ覚えていき、カミさんとまた違った山登りの楽しみを共有したいと思ひました。
下山中、スコールで全身ずぶ濡れ、登山靴も水没状態。でも花に会うことが出来とても満足でした。

高山植物は、厳しい高山の環境下で咲くから魅力的だし、育つのだろうと実感。下界に咲いていても何とも思わないだろうし枯れるだろうなと実感しました。(ボクの個人的見解)
とっていいのは写真だけ!そして群生地を足蹴に踏み荒らすのも厳禁。




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