山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

ナメ&滝&藪漕ぎを楽しめる沢でした!

2009年09月13日 | 沢登り2

今日は福井山岳会のメンバー、K尾、D道、O橋、ボクとで岐阜の「前谷川」へ沢登りに行ってきました。このコースはK尾さんとこれまで行く機会を狙ってきたのですが、いろんな事情(天候不順等)により今日まで延期されてきました。
今日は強面のメンバーで訪れることができ、2つの滝を除き全て登攀出来たのでとっても嬉しかったです。
昨日と今朝までずっと雨が降っていて増水している中、魚留橋下から5:50に入渓します。岩の上を流れる水を見ても増水しているのは一目瞭然。普段なら、せらせらと流れるナメ上の水も迫力を増しています。暫く歩くと大釜をもった3m滝が現れます。右岸は岸壁で左の水流の上に突き出た岩は潜れないので右から泳ぎ左岸に取りつきハーケン×1、フレンズ×1で登ります。その後もナメが続きこの谷に来て良かったな~と思うのも束の間、暫くすると簡易上水道取水口が前方に現れちょっと唖然。でも素晴らしいナメでした。その後は河原歩きだが直ぐに滝が姿を表します。
 
 増水したナメ!カッコいいけど大丈夫かな~!?               左から行けなかったので右から泳いで取り付いたよ

 
 こんな感じの登り大好き!(D道さん)                   久しぶりに気持イイナメでした。

その10m滝は右岸からフリーで登れます。でも水が多くコケに注意しながら登ります。次いで1m滝の前にある釜を泳いで暫く河原歩きをすると右にハングした面白い形の15m滝、次いで右からは25m滝が姿を表します。カッコイイね!そして7:50に大釜をもった13m滝が現れる。左岸から大高巻きしようかと思ったけど、滝の右側は登れそうな雰囲気なので再びザイルを出して登る。浮き石が多く、心細い草を握り、ハーケン打って登る。残置ハーケンが有ったのでやはり先人もこのルートを登っているらしい。見た感じより思いのほか難なく登り終える。この感じがたまらない。次の10m滝も簡単に左から登る事が出来る。みんなイイ雰囲気の滝ばかりで感動です。やっぱし自然の中は素晴らしいね!
 ←最初の10m滝!左からネ

 
 13m滝この右を登った。浮き石・落石に注意!                  10m滝左からね!

次は堰堤上の幅広い10m滝!白い布を垂らしたようで清々しい。左岸を不安定な足元を斜上しながら落ち口手前をトラバースして滝上に出る。次の滝5m滝も左から滝口へフリーで登る。ムーブを活用して登れるので楽しい!
 
 白い布状の滝!雰囲気抜群!                   5m滝!左からムーブを決めて行こう!

次いで2段20mの滝は下段は簡単に登れ、上段の滝は滝裏を潜ることが出来る。先に登ったK尾さん、D道さんが何やら滝裏で変なポーズをとっている。山ヤはみんな楽しい人だね。そして上段は流芯のすぐ左をトライするものの水量が多く諦め、そこから左の岩場を簡単に越えた。なかなか飽きさせてくれない素晴らしい谷だね~♪
つぎは稲妻型の20m滝が姿を現す。左は最後が難しそうだし登れないかなと思いきや、右のスラブを微妙なホールド・スタンス頼りに登り、樋状を斜上して落ち口へ至る。落ちると痛い!気を引き締めて登る。
 
 2段20m滝!滝裏潜りが気持ちイイね!!            ギザギザした稲妻型した滝!面白い形の滝がいっぱいだね~

次は再び堰堤状のまっすぐ切れ立った幅広20m大滝が姿を現すが、右岸の際どい泥、岩壁のルンゼを登り、上部の心細い立木で支点作って全員上がったところで、いやらしく細い岩棚を5mトラバースして滝の落ち口へ。滝の雰囲気からしてもっと厳しいかなと思ったけど、以外に弱点はあるもんだ!
そして行きつく暇もなく最後の20m大滝が現れる。右岸、左岸とも切れ立っていて、左岸から巻くとかなりの大高巻きを強いられる(後で思えばここを登っても時間は変わらなかったと思う)ので、右岸の岩壁を途中の小さい棚までフリーで登り、そこからザイルを出しハーケン×2、小灌木×2で登り、笹藪をトラバースして滝の落ち口に出る。この岩場も外傾しているところがあったりヌメってたりして少々気持ち悪かった。
 
 堰堤みたいな20m滝!以外に弱点はあるもんだね!          けっこう難儀した最後の20m大滝!でも清々しい!!

徐々に天気も小雨から青空に変わりだし皆のテンションもはち切れんばかりとなった。
以降小滝が幾つも現れたり、釜をヘツったり、ダイブしたりと楽しく登る。そして頂上付近の稜線も見え出し、濃密な藪の風情も窺える。谷も細くなり両わきからは背の高い笹藪が迫り、上空を覆い隠すようになり行く手をも阻む。次第に水は切れ、源頭を出るころには背丈以上の濃密な藪に体は拘束され身動きが出来なくなるくらい。でも両手でかき分け、コンパスを振りながら方向を確認しながら、登ること12:45大日岳山頂にドンピシャで到着した。山頂は20名ほどの登山客でごった返していて、ガサガサと藪を漕いで山頂に至ったボク達を見て目を白黒させて熊かと思った~と驚いていた。
藪漕ぎは1時間ほどで済んだし、足元も見えたので、さほど厳しいものでは無かったので、K尾さん曰く「これは藪漕ぎ3級だとか」

 山頂で記念撮影!O橋さん、K尾さん、D道さん、ボクの福井山岳会メンバー!

山頂で記念撮影してラーメンタイム!そして家で凍らしてきたビールをザックから取り出すとまだ凍っていたので解凍して一気飲み!超旨い!!(飲酒した者は運転していません)生きているってこの事なんだ~!!かなり大げさ。
K尾さんに大日岳の謂れを教えてもらい、さらに空海の事などご講義頂いた。
そして13:50檜峠に向かい下山した。下山道は小白山~願教寺山、別山、荒島岳、木無山などのふるさとの山を眺めながら、鎌ヶ峰、水後山を経由し、山スキールートを確認しながら下りた。途中ウイングヒルズのゲレンデに出るんだけど、ゴンドラが動いていた。採算とれるのかな~(利用するのはMTBのダウンヒラーや登山者らしい)ボク達はそれを横目に一気に下り檜峠に出る。そして車が置いてある魚留橋までの約5kmほどの車道を他愛無い楽しい会話をしながら下りました。(軽トラが来たらヒッチハイクして乗せてもらおうと思ったけど通る車は、県外の観光客ばかり)
着替えた後は再び楽しい会話の中福井へと帰りました。
今回の沢は滝も多く、そのほとんどが登ることができ、ナメも素晴らしくとっても癒されました。藪漕ぎもさほど気にならず、また行きたいな~と思いました。
 おまけ:大日如来に参詣するK尾さん

ちなみに・・・今日の沢にずっと行きたがっていたカミさんは、仕事の資格試験の受験のため参加できませんでした。ボクの報告を聞き、行きたかったな~とブーブー言ってました。また次回どっかイイとこに行こうね!(ボクだけイイ思いしてごめんネ!!)
コメント (2)
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