おとついの夜は、日付が変わる頃起こされた。手術を始めるには最悪の時間帯、手術が終わる頃には夜が明けて、徹夜になる。
ひどい結腸捻転だった。術前のPCV64%。手術中に漿膜面の色はずいぶん回復したので大丈夫かと思ったが、術後経過は思わしくなく、今日あきらめた。
解剖してみると、結腸の粘膜は完全に壊死していた。腸の粘膜は腸の中の細菌や毒素からのバリヤーなの で、それが壊死してしまうと無事ではすまない。(右写真は別症例)
手術のときには完全には壊死してないようにみえても、血行障害があった組織に血流が戻ってくると、組織の破壊が進行してしまう。
実習に来ている学生達に、再灌流障害 reperfusion injury の典型例だと説明すると、「あ~」と言っていた。習った用語として記憶にあったらしい。
実例を目の当たりにする。勉強になるだろうし、勉強する刺激になるだろう。
きのうは日中3件の手術。夕方からまた結腸捻転の手術。
今日、明日は2週間ぶりに雨が降るらしい。
恵みの雨だが、そのあと草が伸びたらまた開腹手術のオンパレードになるだろう。
-
今日は第一趾骨のスクリュー固定手術、午後は子馬の肢軸異常の手術。
きのう、今日は職場の盆休みだったのだが・・・・・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます