繁殖雌馬が他の馬に蹴られて尺骨を骨折した。
発症翌日にx線検査で判明し、メールで画像と所見が送られてきた。発症の2日後に手術することにした。
この症例は手術前にRichardson教授にメールを送ってみることにした。
回答が間に合うかどうかわからなかった。
ひょっとすると、「粉砕骨折なので無理だ」と言われるかもしれないとも考えていた。
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ありがたいことに、すぐに回答をくれて、手術する朝に読むことができた。
これは、かなりよくある形状の骨折で、2枚のプレートを入れるべきだ。1枚は尾側に、1枚は外側に。
・2枚ともナローLCPが好い。ブロードは尺骨の尾側に完璧に位置させるのが技術的にかなり難しい。
・プレートをどうにかする前に、3.5mmのラグスクリューでより小さな破片を注意深く再構築させる。これが重要だ。プレートを当てようとする前に、時間をかけて合わせる。
・外側のプレート用のドリルガイドを使うのには、筋肉を貫く穿刺切開が必要になる。
・ 5.0mmと5.5mmのスクリューをできる限り使う。プレートの最も遠位には、少なくとも2本のスクリューを橈骨の尾側の皮質に効かせる。
・尾側のプレートは長く、尺骨頭の先近くまで届かなければならない。先を超える必要はない。
・外側のプレートはかなり短くて良い。長くても5-7穴。
・ もし可能なら、スリングリカバリー(吊起帯を使った覚醒起立)をする。私たちはこのような馬にはいつもプールを 使って覚醒させる。
・もしこの馬がディープインパクトなら、私を呼べ!!
まじめに・・・・幸運を祈る。難しい症例だが、絶対にできる。
同じような症例を添付ファイルで送る。10年以上前の症例だ。その馬は、フォックスハントに復帰して、引退まで何年も活躍した。
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が、今回の症例は、Richardson先生が送ってくれた症例よりひどいように思える・・・・
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患部はひどく腫れていもいる。
アドヴァイスどおりにやろうとするがなかなか難しい。
粉砕骨折は、実際に開けてみるとX線画像で見たよりひどいことが多い。
尺骨頭部はかなり変位している。
尺骨の中位は粉砕していて、再建しても強度を作り出せそうにない。
尺骨突起がなくなっている。
肘関節の近位に大きな骨片が飛んでいる。
(つづく)
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何年ぶりだろう?
改修が終わって1年ほどで、とても美しい。
「白くなりすぎた」という感想や意見もあるらしい。
しかし、かつてひどく傾いていたのを直したこともあったそうだ。
まさに再構築reconstructされたのだ。
「暴れん坊将軍」のオープニングで写っているのは実は姫路城だったのだそうだ。
鉄筋コンクリートで創られ、エレベーターで昇れる大阪城天守閣とちがって、かつての柱や梁が残っている天守閣の内部もとても素晴らしく、興味深かった。
熊本城は、崩れてしまったからね。