馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

帰郷・夏

2016-07-24 | 日常

真夏の関西へ帰ったのは、世界獣医歯科学会が祇園祭前の京都であったときだけだ。

あれはもう10年以上前になるだろうか。

もう本州の暑さへの免疫もなくなって、耐えられない。

そして、夜明けとともにうるさいほどに鳴きはじめる蝉の声。

暑苦しさを助長する。

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3日滞在して、夜遅く帰ってきた。

北海道は涼しい。

土曜は早く出勤してメールの処理。

診療の依頼、手術の相談、症例の問い合わせ、etc.

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脛骨骨折を内固定した子牛は内固定が崩壊してダメになったそうだ。

・整復が不完全だったので、強度が弱かった。

・近位部のスクリューが対側皮質に届いていないので弱かった。

・脛骨内側はテンションサイドではあるのだが、近位部が外へずれ落ちるという点では外側がプレート装着面になる。

・斜骨折部にラグスクリューを入れた方が良かった。

・亀裂骨折から12日経っており、デキサを繰り返し投与されており骨量が減っていたかもしれない。

今まで、子牛の骨折内を内固定してうまくいかなかったことはなかったので、必要な強度の判断が甘かったかもしれない。