こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

宇宙shock!! ~こんなものまで宇宙食~

2020年08月29日 | プラネタリウム

 今月の「久喜プラネタリウム」の番組は「宇宙shock!」でして、これは夏休みに合わせて、「宇宙の怪談」なわけでは無く、「宇宙食」の話なのです。

 さて、生きていく上で「食事」は欠かせないもの。それは宇宙へ行っても同じことでして、人類初の宇宙飛行士である「ユーリ・ガガーリン」氏の時は「飛行時間108分」と宇宙食が必要ないくらいの短時間だったので、実際に宇宙食が必要になったのは「ボストーク2号」、「ゲルマン・チトフ」氏の時で、この時のミッション期間は「25時間18分」で無重力が人体に与える影響を調べる事が主な任務で、その意味もあって「宇宙食」が用意されたそうです。この時の宇宙食は「チューブに入ったボルシチ」といかにもソ連らしいメニューでした。

 そして、米国も「マーキュリー計画」で有人飛行を開始。こちらの宇宙食は「固形型レーション」と「チューブに入ったペースト」で味よりも栄養価が重視されていたため、それに不満を持ったジェミニ3号の「ジョン・ヤング」氏は無断で「コンビーフサンドイッチ」を持ち込み食べようとするもばらばらになり船内に散乱したそうです。この行為により「食品くずで機器に影響や故障が出る」と非難されたのですが、食事が宇宙飛行士の士気にかかわる事は認められNASAは宇宙食の改良に乗り出したのです。

 さらに、ソ連は「ミール」、米国は「スカイラブ」と宇宙に長期滞在する時代が到来。「ミール」では長期保存用食品の開発が。米国では「フリーズドライ食品」が開発され、宇宙食として利用されたのです。

 さて、そんな初期宇宙食からですが、現在でもロシアは「缶詰」や「チューブ」が中心で、米国は「フリーズドライ」が中心になっているそうですね。

 現在では「スペースシャトル時代」からになるのですが、レトルト品も加わり、ほぼ地上と変わらない食事形態となっていますが、やはり宇宙へ持っていくための「宇宙食の条件」である「安全」「軽量」「飛散しない」「栄養価が優れている」「特別な調理器具を必要としない」そして「強い臭気が無い」事が条件となっています。また「ISS」では「ボーナス食」として各宇宙飛行士がリクエストして、NASAの審査に合格した物なんてのもあるようで、有名なのは「宇宙カップラーメン」の「スペース・ラム」があり、当然ながら開発は「日清食品」。基本はカップヌードルですが、スープは粘度が上げられ飛び散らないようになっており、麺は一口大にまとめられたのが3つ入っているそうです。それ以外にも「ローソン」の「からあげクン」や「ホテイ食品」の「やきとり缶詰」も宇宙食として食べられたようです。

 ちなみにこれら、スペース・ラム以外の「宇宙食」は基本的には地上で売られているのと同じでして「JAXA」も「宇宙食は地上で売られているのと同じなので、味わいたい方は、同商品を購入してください」とアナウンスしているほど。つまりは宇宙食は地上での食品とほぼ変わりは無いって事ですね。

 ただ、初期の宇宙食と現在の宇宙食。真空パックにパッケージングされたり缶詰だったりと、あまり見た目の変化が無いんですよね…。それが一番のショックってことで…。

 そうそう、番組の「OP」の「BGM」はもちろん「クリスタルキング」の「愛をとりもどせ!!」北斗の拳のOPは当然ですね。

 それでは、本日の登場人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。そうなんですよ。科学館等で販売されている「宇宙食」は実際に宇宙で食べられていない物が多く、ただ「フリーズドライ」の可能性と物珍しさなんですよ。事実アイスクリームは1970年台には実験材料保管用冷蔵庫に入れられ、地上と同じものが食べられています。

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