こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

きのこ以外の菌類、地衣類も対象です。

2014年10月21日 | 博物館・科学館

 さて、先週の土曜日から「国立科学博物館 筑波実験植物園」ではこの時期恒例となった「きのこ展」が開催されています。今年で5回目となり、私は第1回から行っていますし、何よりも「きのこ」が好きなので、当然今年も行ってきましたよ、今日。

 今回の「きのこ展」は「コケ?きのこ?そうか!地衣類だ!!」というテーマでして、そのテーマの通り「きのこ」だけでは無く「地衣類」も対象となりました。

 で、この「地衣類」ですが、大抵の方は「何それ?」と思いますでしょう。私も「地衣類」の存在は知ってはいますが、どのような種なのか?といわれると良く解りません。それでは、「地衣類」とはなんなのでしょうか?簡単に言ってしまうと「菌類」に分類され当然「植物」ではありません。身近な「地衣類」としては「梅」の木を見るとたまに樹皮に「平べったい青みがかった黄緑色のコケ」のようなモノが付いているときがありませんか?それが「ウメノキゴケ」。あと「高級食材」として有名な「イワタケ」。あれも「地衣類」なんですよ。「ウメノキゴケ」のように「和名」では「コケ」と付くものが多く、「チズゴケ」や「ハナゴケ」と呼ばれている物もあります。そうそう「ジオラマ」の「木」として「パック」に入ってるもじゃもじゃした物がありますね?アレは「ハナゴケ」を着色した物なんですよ。

 ちなみに「コケ」は自ら光合成をして栄養を得る「植物」。似ているようで地衣類とは全く違った種類なのです。

 では「コケ」とは何が違うのか?それは「菌類と藻類の共生体」で、藻やシアノバクテリアを菌類が包む事によって紫外線や乾燥から守る事ができるのです。菌類は藻やシアノバクテリアからの「光合成産物」を得る事によって栄養の乏しい場所でも生きる事ができるのです。生息場所は「ツンドラ」や山岳地帯の硫黄が多い場所にも生え、コンクリートなどの表面にも発生したりもします。ツンドラのような土地ではます初めに地衣類が生息し、そこから植物が生えと、下地になる事もあるのです。

 そんなワケで、今年は入り口である「教育棟」では「地衣類」が中心となり、様々な地衣類が紹介され、地衣類と菌類の違いも紹介されています。そのせいでしょうか今回は入り口に「きのこゲート」が無かったですし。

 去年から「野生きのこ」の展示は「多目的温室」でして、さすがに「温室」と密閉された空間ですから「きのこ」特有のにおいがスゴイですよ…。ただどうやら今年はきのこが全国的に不作なようで、展示されている「野生きのこ」も数は揃っていましたが種類は少なかったですよ。いつもなら見かける「タマゴタケ類」や「テングタケ類」は無かったですからね。実際にその後園内を回ってみたのですがほとんどありませんでしたよ。いつもならある場所にも無くあったのは「ムラサキシメジ」と「イタチタケ」、後は「カワラダケ」しかありませんでしたよ。

 そして、「第二会場」では「きのこアートの世界」でしてココは例年通り、ただ、今年で「きのこ展」は5年目。「女子美術大学きのこ同好会」の作品がかなり少なくなっており、コレは人数が多かった創立メンバーが卒業してしまったためでしょうね。ある意味ここのメインはきのこ画コンテストである「きのコン」応募作品展示ですが、それは明日に。

 それでは、本日の登場人物は「きのこ」関連で登場している事が多いこの方、「命を見守り見届ける者」として「命の女神」の任に就いている「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室 霊魂運命監査室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。毎年の如く「きのこ展」に来ている「アルセレート」さん。今回も展示をみてから園内を散策してみたのですが…。ちなみに背景は「きのこ展」の告知に使われているイラストに登場している「地衣類」の紹介展示です。

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