こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

今回の月食は暗かったね。

2014年10月09日 | 天文・科学

 昨日の「皆既月食」ですが、私は「久喜プラネタリウム」での「観望会」の手伝いをしつつ観察してました。

 「観望会」というと大抵が曇りになってしまい、今回も昼過ぎには雲が多くこのままだと少々危うい状態でしたが、月食が始まる18時近くには雲はある程度あるものの、東には無く、見るには問題ない状態。しかも低高度にも雲は無く、のぼり始めた月がハッキリ見える状態。ただ、今は良いですがこれから曇ってこないかそれが心配です。

 ともあれ、観望会は「18時」からで、望遠鏡や各自の機材をセッティングして始まるのを待ちます。やはり「ニュース」で「月食」を知ったのでしょうか?結構見に来ている方もおり、今回の月食の状況やらを聞かれ、答えたりしているうちに月食も始まりです。まぁ月が昇っている時点で「半影」には入っているので、肉眼でも左上が暗くなっているのは解りますが、18時20分くらいになると完全に「欠けている」のが解るように、そしてだんだんと月は欠けていきます。

 月食の時は「地球の影に月が隠される」ので「影境目部分」は満ち欠けの時と比べエッジがぼやけており、影の部分もわずかに光が入り込んでいるので、完全に真っ暗ではないんですよね。それと、今回の月食ですが、2ヶ月前に「パプアニューギニア」にある「ダブルブル山」が噴火し、日本でも今月1日に「御岳山」が噴火した影響で「成層圏」に「火山灰」があり、「皆既の時はかなり暗くなる」といわれていました。実際19時24分、皆既になった時点で「3年前」に比べるとかなり暗いですね。今までのと比べても今回は「かなり暗い」分類になるのではないでしょうか?さすがに火山2つ分ですからね。ただ、台風がありましたからその分である程度は拡散、落下したかも知れません。ですから、業界では「もしかすると皆既中に月が見えないかも」とも言われていたのですよ。実際見えなくなる事はありませんでしたが、やはり相当な暗さである事は間違いなく、途中少し薄雲がかかった時にはかなり見えづらくなっていましたし。それでも普段見る事のできない「赤銅色の月」はとても神秘的ですね。

 今回「月食」で当然ながら「月」が注目されていましたが、現在太陽系で2番目に遠い惑星である「天王星」が月の近くにいたのです。等級は「5.7等級」と「空気のキレイな真っ暗な場所で人間の眼でみる事ができる限度」と一般的に言われているのが「6等級」までですから、ホントに暗く、普段でしたら「月明かり」によって写真にも写す事ができないくらいに近くにいるのですけど、今回は「皆既」となるとかなり月は暗くなるので「天王星」を見る事ができるのです。しかも「皆既開始時点」で月の「うさぎの模様の耳の先」と解り易い場所にいるので、探すのも。望遠鏡で探すのも簡単です。そんなワケで、望遠鏡は「天王星」に向けて天王星を観察。薄っすらと緑がかった「星」をみる事ができましたよ。

 そんなこんなで20時となり、「観望会」は終了の時刻を迎えましたが、やはり「月が出るまで」と帰る人も少なく、結局「皆既の終了」が過ぎた「20時30分」で終了。その後も見たり写真を撮ったりでなんだかんだで片付けが始めたのは21時。それから片付け終わり、帰る準備を終えて再び外に出たのが20時20分。当然月食は終わりに近く。食分率も1割程度と、なんだかんだで結局21時34分の月食終了まで見ちゃいました。ただ、この21時34分も「本影」が終わりであって、さらに1時間かけて「半影」が続くので「完全な月食の終わり」は「22時半」暗いになるんですよ。でもまぁそこまで見ても大きな変化はありませんからね。本影月食終了を持って月食観察も終了です。

 今回は3年ぶりでしたが、次回は来年4月4日でして時間も今回よりも約1時間遅い19時15分から本影食が始まりますが、「皆既」の時間がとても短く20時54分から21時06分と12分程度しか無いんですよ。本影月食の終了は22時45分です。開始の高さも15度位からですから、今回と同じタイミングで考えて見る事ができますよ。

  それでは、本日の登場人物は「月」と言えばこの方「月の智霊 マルカ」の称号を持つ「天元界 気象制御管理省 第四惑星管理室 東亜支局 東亜支局長 気象参謀」の「セルフィーヌ・マルカ・アクティナ」さんです。 「フォーニエル家」のパーティーに出席する事になった「セルフィーヌ」さん。「リセルアーテ」さんは実はかなりのお嬢様で「貴族」の一人娘さんなんです よ。なので「パーティー」といっても「社交界」のですから、普段着ではなく「公式着」での参加となります。ちなみに「公式着」とは「上級精霊」として「式 祭典」や「公式」の場所に出る時の服で、称号などに沿ったデザインが決められ、一度決めると易々と変更が出来ない衣装なのです。「セルフィーヌ」さんの 「公式着」は「着物」のアレンジ版なんですよ。ちなみに背景は10月8日の皆既月食、「皆既」時点の写真です、月の「うさぎの模様」の「耳の先」には「天王星」があります。

 

コメント (2)
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