こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

実はきのコンで

2014年10月26日 | 博物館・科学館

 「国立科学博物館 筑波実験植物園」で開催されていた「きのこ展」も本日で最終日。例年最終日には「きのコン」の「受賞式」が行われており、参加する事ができたのです。

 それと言うのは、実は私の「母」が今回「入賞」したのです。

 10月14日、「きのこ展」が始まる少し前にウチに「国立科学博物館」の名入り封筒が配達され、私の母の名前に裏面には「筑波地区(筑波研究施設・実験植物園)」の部分にチェックがされており「筑波」よりの差出である事が明記されていました。早速母が開封してみると「入選告知」と「授賞式への出欠」に返信封筒。そして入場券が2枚。まぁ、筑波実験植物園よりの封書ですからね、私はある程度予測はしていましたが、ホントに受賞とは驚きましたよ。しかも受賞したのは「写実賞」つまり、「ありのままにとらえた作品」と言うことです。

 母は絵が上手で、独学ですが、油や水彩などをしており、学生の頃は良く張り出された実力の持ち主で、その話をすると、「ハギハラさんもその血を受け継いでいるんだね」とよく言われますが、作品の傾向としては母は写実的な描き方で私のような「イラスト系」ではないんですよ。昔からその作品は見た事がありますが、確かに良く描けていると思いましたよ。しかし、5年前まではほとんど描く事も無く、本格的な作品は多分かなり長い間描いていなかったと思います。でも、「脳梗塞」になり「左半身」が不自由になってからは「リハビリ」の一環として「大人の塗り絵」をしており、「花」を中心に毎日のように塗っています。今回の作品は「塗り絵」と違い自分で全て描き上げ、しかも結構な速さでだと思います。私が知らない間に描き上げていましたから。

 モチーフとなったのは「夏」に「筑波実験植物園」に行った時に園内で二本並んだ「テングツルタケ」を見つけそれが気に入り写真に収めたのです。そして「きのコン」の応募用紙を私が渡すと、真っ先にその「テングツルタケ」を描く事にしたようです。ただそれだけでは寂しいと「並んでいる」所に「幼菌」を入れて初めは「背景無し」で仕上げたのですが、私の作品が背景を入れているのを見て、落ち葉を追加。それによって全体的に空間的な広がりができ、さらに作品に奥行きと存在感が出たのです。こうして出来たのがこの作品。

 実際に「きのコン」会場で展示されているトコですね。「審査員特別賞(写実賞)」とリボンがかかっていますね。ちなみにプライバシーの観点から「名前」と「年齢」は「画像に加工」をしています。

 「入選」の通知が来たのが「14日」そして、母は一人で動けないので、26日の授賞式には私が介添えで行く事になるのですが、なんとまぁ、私のシフトが10月24日、25日、27日、28日がお休みで、よりによって「26日」だけ出勤ですよ。日にちが近く、そして日曜出勤は変える事が難しく、結局母は「欠席」で返信をする事に。ホントは出席させてあげたかったですよ。だって「脳梗塞」によって「車椅子」で「左半身が不自由」な人がコレだけの作品が描けるのですから、作品だけでは、そこまで解りませんし、何よりも母の努力と世間への希望をもたす事ができたと思いますし。

 「授賞式」に出席は出来ませんでしたが「賞状」は送付して貰えるので、多分今週中には届くのではないでしょうかね。

 それでは本日の登場人物は「私」です。来年こそは受賞したいなぁ。ちなみに背景がその送られてきた「受賞告知」です。

コメント (2)
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