こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

誰も知らなかった星座 ~南米天の川の暗黒星雲~

2014年03月30日 | プラネタリウム

 先週辺りから「春休み」に入った学生さんも多いと思います。そんなワケで「久喜プラネタリウム」では「3月27日~4月7日まで「春休み特別投影」として「「南天の星座」と「全天周プラネタリウム 特別提供番組 『誰も知らなかった星座 ~南米天の川の暗黒星雲~』」が投影されているのです。

 さて、今回は「南天の星座」ですからスタートから「スカイライン」が「オーストラリア」の「シドニー」です。最近はあまり話題に出ませんが「オペラハウス」を「西側」にした場所からスタートです。それにしても「太陽」の沈むまでの位置がいつもの「南より」なのが「北より」になっているので変な感じがします。日が沈むと「夜景」は無く、実際には「夜景のスカイライン」があるのですがそれは使わず「満天の星空」に。とうぜんながら「南側」は普段と全く違った星空ですよ。「日本」から見れない「大小マゼラン星雲」が見え、「カノープス」は「天頂付近」にそして「みなみじゅうじ」に「ケンタウロス」がとても見やすい高度に上がっています。

 「北半球」では「北極星」があるので「真北」を探すのは簡単ですが、「南半球」では「南極星」なんぞが無く、周辺にも目立つ星が無いので探すには「みなみじゅうじ」を使います。「十字」の「長い辺」の方を4.5倍すれば「天の南極」が見つけられます。でも先ほどのように「ココには目立つ星が無い」ので実感があまりありませんよ…。

 「みなみじゅうじ」を見つける際には注意する事があり「ニセ十字」なる存在もあるのです、「りゅうこつ」の一部なのですが、これがまた「十字」に見える部分があり、形も大きいので、間違えやすいのです。ただポイントを押さえれば「みなみじゅうじ」と簡単に見分けがつくのでご安心を。まず「ニセ十字」は形がいびつで、「本物」は「二つづつの1等星と2等星」で構成されているのでとても明るいのですが、ニセ十字はそれに比べると暗いのです。後、「本物」を見つける目印として「東側」のほうに「αケンタウリ」と「βケンタウリ」の1等星があり「ポインター」としても呼ばれているくらいの「目印」なのです。

 その後は「南天の星座」である「はえ」「カメレオン」「ふうちょう」などを紹介してから「テーマ番組」である「誰も知らなかった星座 ~南米天の川の暗黒星雲~」の始まりです。

 天体観測を「望遠鏡」で行ったのは今から400年前、「ガリレオ・ガリレイ」が始めておこなったとされています。ちなみに、この番組の進行役が「ガリレオ」なんですよ。さて、ガリレオの生きていた時代、「大航海時代」に始めて「ユーロ圏」の人々が「南半球」へ行きました。そこでは今まで見た事の無い星空。そこで、天文学者はこぞって「新しい星座」を作りました。でもそれ以前にも「南半球」には「先住民」がいました。特に「インカ帝国」で有名な「南米」では文明が進んでおり、そこでも自然に「星座」は生まれていたのです。「日本」でも「オリオン」を「つづみ星」と呼んだりしていますよね?アレと同じようなコトは世界中であったのです。

 「南米」、「インカ」で作られた代表的「星座」は「リャマ」「子リャマ」「キツネ」「ウズラ」「カエル」。「リャマ座」の構成には「αケンタウリ」、「βケンタウリ」が「目」になっています。が、その部分は「天の川」になっており、星が小さく、多くてどのように結ぶのか皆目見当もつきません。ではどう結ぶか?それは「天の川」には「星の無い場所」があります。これは「暗黒星雲」と呼ばれ、「何にも無い」ワケでは無く「光を通さない・発さないガス」があり、それが原因となり「後の光」を通さず、地球から見ると「黒く、何も無い」ように見えます。その代表的なのが「みなみじゅうじ」の近くにある「コールサック」と呼ばれいる部分が有名です。そこ以外にも天の川に点在しており、その「暗黒星雲」の形を「星座」に見立てたのです。当時は「電灯」が無く夜は完全な「夜」。当然星は良く見え、空には一面の星。「南半球」は北半球と比べ「1等星」は少なく、天の川のような小さな星が多いので「星を結ぶ」よりも「暗黒星雲の形」から「星座」を作り出したのです。

 この番組は「総合研究大学院大学」が「2009年」、「国際天文年」に製作されています。そう考えると「ガリレオ」がナビゲーターになっているのも解りますね。ただ、今回「久喜」で投影されているのは「尺」の問題から一部だけになっています。

 今回私が見てですが、着目点は良いのですが、やはり「学生」が作ったものですから「対象年齢層」が明確ではなく、画像の構成が「見せる」には不十分ですし、言葉の選び方もまだまだな感じですね。ただ、今後の可能性として考えれば…。

 それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「インカ帝国」では「暗黒星雲」を星座に見立てていた事に感心な「カスミ」さんなのです。ちなみに背景は「Mitaka」での「南米 ペルー」辺りの「天の川」、「リャマ座」の辺りですが、解りますかね?

2014_03_30

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする