3月となると「平成25年度」も終わりですね。そんなワケで今年度最後の「久喜プラネタリウム」へ行ってきました。昨日の天体観望会のお話を聞きにもですが。
今月のテーマ番組は「星空の犬たち」。星座は全部で「88」ありますが、鳥と魚を抜かした「四足の動物」で一番種類が多いのは「馬」、「へび」と「犬」なんですよ。
「馬」は「こうま」と「ぺガスス」そして「いっかくじゅう」。「こうま」は元より、あとの二つは「馬」とは正式に呼べるかどうかがありますので、そうなると「へび」と「犬」が一番多い事になりますね。「へび」は「へび」「うみへび」に「みずへび」ですが、「みずへび」は日本からは見れない「南天の星座」なんですよ。ちなみに「犬の星座」は「おおいぬ」「こいぬ」そして「りょうけん」。これらは「日本」から見る事ができますし、冬の星座と春の星座なので、今の時期が見ごろとも言えますね。
今回の話のメインは「神話」でしてまずは「おおいぬ」「こいぬ」の神話から。
狩人のアクタイオンはレラプスとメランポスと言う2匹の大変優秀な猟犬を飼っていました。そんなある日アクタイオンは2匹の猟犬を連れて森で狩をしている時に水浴びをしている「アルテミス」を見てしまった為、鹿に変えられてしまったのです。その時、獲物を探しに出ていたレラプスとメランポスが鹿にされてしまったアクタイオンを獲物と思い、主人とは知らず仕留めてしまいました。そしてこの二匹はアクタイオンを待つのですが、いつまでたっても主人は現れません。待っている主人は自分たちが仕留めた鹿とは知らずに…。この事を哀れんだゼウスがこの二匹を空に上げて星座にしたのです。
コレ以外にも「おおいぬ」は「ライラプス」という「絶対に獲物を逃がさない」という「神からの祝福」を受けた名犬な事もあります。こちらは「絶対に捕まらない」という「神からの祝福」を受けた「キツネ」がギリシャのある町で悪さをし、それを捕まえる為「ライラプス」が呼ばれたのです。「ライラプス」はすぐに「キツネ」を見つけ追いかけますが、この2匹の「祝福」は「絶対に捕まらない」と「絶対に獲物を逃がさない」と「矛盾」しているんですよ。当然捕まえる事はできません。それを見た「神」は「コレじゃ祝福がウソになる」事を恐れて二匹を石にして星座にしたのです。「キツネ」は「こぎつね座」として夏の星座になっています。
「こいぬ」も、もう一つありそちらは「酒の神 ディオニューソス」から「酒」の造り方を教わった「イーカリオス」は「デュオニューソス」から「酒を振舞うときは水で薄めろ」という忠告を忘れ「ストレート」で飲ませてしまい、初めて酔った村人たちは「頭がふらふらする」などの症状から「毒を盛られた」と勘違いされ、イーカリオスを袋叩きにしてしまったのです。イーカリオスの飼い犬である「マイラ」はイーカリオスの娘である「エーリゴネー」に助けを求めたのですが、その時にはイーカリオスはすでに事切れていたのです。そしてエーリゴネーも後を追うように服毒して死んでしまったのです。その2人の墓にマイラは座り続け、ついには力尽きて死んでしまったのを哀れんで星座にしたと言うのです。
そして最後の一つである「りょうけん」ですが、コレは「ヘヴェリウス」が「17世紀」に作った星座なので「神話」はありませんが、裏話として「りょうけん」の「α星」である「コル・カロリ」。コレは「チャールズ王の心臓」の意味があり、「ハレー彗星」で有名な「E・ハレー」が当時のイギリス君主である「チャールズに献上した」事からついたそうです。
さて、「犬」の星座はありますが「ねこの星座は？」というと「やまねこ」がありますが、こちらは4等星で構成されているので見つけることは難しいでしょう。「ねこ座」もあったのですが、コレは「パリ天文台長」を40年以上務めた「ジェローム・ラランド」が「うみへび」と「ポンプ」の間に作ったのですが結局残りませんでした。
なお「ケルベロス」なる「星座」もありました。コレは「ヘルクレス」が星座絵で持っている「へび」っぽいのがそうなのですが。ねぇ…。ちなみに「ケルベロス」といっても「某カードを集める」さくらに出てくる「ケロちゃん」とは違いますよ。
それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「星空の犬たち」という事でパートナーの「天象参謀」である「シグレ」さんに…。って「シグレ」さんは「ニホンオオカミ系」の「キャニン族」なので「犬」ではないんですよ。
