東日本大震災の影響で部品の供給がままならず一時期はどうなるかと思われた「BR9」、つまり「現行型レガシィ」ですが、本日「C型」が発表されましたね。今回は「C型」だから結構変わるような話がされていましたが、目立た部分では「足回り」の部分の変更に力を入れてきたようですね。
そんな話を聞くと実際にどうなのかが気になる所でありまして、仕事が終わってから私の「SUBARUの師匠」と共にお世話になっている「東京スバル 墨田店」へ行ってきました。早速「担当さん」にその話を切り出し、見せていただく事に。その時点では2階にあり、階段を昇っていくと少し青みがかったシルバー色、今回追加された新色である「アイスシルバー」の「BR9」が。でもこの「BR9」なんかおかしいのです。どこが?と言うと車高が高いのですよ。それもそのはず、今回新たに追加された「レガシィ アウトバック
2.5i EyeSight S Package Limited」なのですから。
違和感を感じた部分は「アウトバック」は今まで「バンパー」の一部と「サイドシル」が「黒 無塗装樹脂」だったのが「ボディ色」と同じ「カラード」になったのです。「グリル」も「ブラック塗装」。それに「ホイール」も「17インチ」から「18インチ」へアップ。さらに「ホイール」も専用デザインで今流行りの多角リムでセンター部分はシルバー、それ以外は「輝度」を落した「暗めのシルバー」とのツートンホイール、インチアップに伴い、「フロントブレーキディスク」も17インチにアップし、制動力が上がっています。そして、タイヤハウスの中、「サスペンション」の「筒」は「黄色」!そうです「アウトバック」に「ビルシュタイン」が専用装備ですが「デフォルト」で装備されたのですよ。「サスストローク200mm」とロングストロークなのに「ビルシュタイン」とは、これはどんな感じかかなり気になりますよ。内装も「パネル」が「木目」ではなく「カーボン調」になりスポーティーな感じとなりましたね。今回見た車両は「本革シート」でしたが、標準シートも「サイド部分」に本革を使用した物となり、質感をアップさせているようです。それ以外、サイドとリヤは特に目立った変更はありませんでしたね。
ビルシュタインのロングストロークサスの乗り味が気になりつつ見ていると「担当さん」が「乗ってみます?」と試乗を勧めて頂いたので試乗させていただく事に。
2階からスロープを下り、1階の駐車場までは「担当さん」の運転で、私と「SUBARUの師匠」は後部座席へ。当然ながら「スロープ」を下っていくので途中、平面に移る時にアプローチ角が発生し、当然ながらそこでサスへショックがきますが、そのショックはさすがに200mmのストロークがあるサス。「1.5tオーバー」の車重+「大人3名」乗車でも「底付き感」は無く緩やかかつしっかりとした剛性感の高さを感じさせてくれます。
では、試乗開始です。「8ウェイパワーシート」でシートを調整し、ステアリングも「SUBARU」では当たり前の「チルト&テレスコピック」の調整をして合わせてから発進です。
とりあえず、「エンジン」「CVT」は相変わらず良く出来ていますね。そして、ディーラーから車道へ出る時に「ウインカー」を作動させると…。何とまぁ「サイドミラー」の端部分から「ウインカー」と同じ灯りが!これも今回のC型の新装備で、「ドアミラーウインカー」のミラー側、つまり運転席側から見える部分の先端部分にも、大体5mm×10mm程度の小さなレンズがあり、そこからウインカーの点灯が見えるのです。多くのクルマは運転席から「ウインカー」の点灯を確認する事が出来ない状況が多く、インジケーターとリレー音で作動を知る事しかできませんでしたが、これですとサイドミラーと目につく場所ですから、視線移動が少なく確認が出来ますね。初めて乗ったアウトバックはやはり「クロスオーバー車」だけあり「視線」が高く、遠くまで見渡せて安心感は「ツーリングワゴン」とは違った安心感があり、高さから「体感速度」もゆるく感じられるので落ち着いた雰囲気がありましたね。サスは200mmものロングストロークなのですが、バンプや荒れた路面ではロードインフォメーションを感じさせつつも衝撃はしっかり吸収し、その後のおさまりも良く「フワフワ」した落ち着きのない感じは一切なく、直角コーナーもショートストローク並みのロール、フルブレーキではさすがにロングストークさは感じますが、踏ん張り感があり、戻りも緩やかですので停止した後ブレーキリリースをしても「ポン」と元に戻る感じが無く自然です。
試乗後の感想としては、「確かに選択肢として考えられる」車体です。アウトバック特有の「ロードクリアランス」の高さがあり、サスストロークも十分。その「アウトバック」の名の通り山道でも奥へ奥へ行けそうです。でも「車幅1820mm」だと細い道は無理ですが…。それと「BR系」はさすがに大きいだけあり、居住スペースはゆったりしており、荷物も多く積めますし。何よりも「ビルシュタイン ロングストロークサス」の性能はさすがです。ただ残念なのは「AT」である事ですかね。今回も気になったのは、発進時のラグですね。これは構造上しょうがない事なのですが、やはり「トルクコンバーター」と「常時噛合い式」でがダイレクト感が全く違いますからね。いくら「マニュアルモード」があるとしてもこれだけはどうにも出来ませんからね。
ともかく、良い経験をさせてもらいましたよ。それにしても「200mm」のロングストロークのビルシュタインサスペンションは逸品ですよ~。
それでは、本日の登場人物はSUBARUの話題でしたのでこの方。「ラリードライバー」で「コースカーチーム」に所属している「ノルウェジアン・エルクハウンド」の「Cheifille」である「アルテ・ベルク」さんです。「5代目レガシィ」もついに「C型」となり「BR9」も熟成されてきましたし、サスペンションリンクも「ピロ」化されたりと足回りが相当強化されています。その中でも「レガシィ アウトバック2.5i EyeSight S Package Limited」に試乗したアルテさんは、ビルシュタイン製200mmのロングストロークサスペンションの乗り心地に感動です。ちなみに背景は「SUBARUオフィシャルサイト」の「NEW LEGACY DEBUT FAIR」より引用しています。