こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

この番組は見に行く事をおススメしますよ!!

2010年03月21日 | プラネタリウム

 先日「久喜プラネタリウム」へ行った時に投影終了後にいつものように話していた時「HYABUSA」は絶対に見た方が良い!と。ようは「HYABUSA BACK TO THE EARTH」と言う「全天周映画」があるのです。これは「2003年5月9日」に「小惑星探査機 はやぶさ」が打ち上げられたのです。行先は「アステロイドベルト」つまり「小惑星帯」にある「小惑星」の「イトカワ」。そこへ行き「イトカワ」の「石」を地球へ持って帰る事を任務とした「探査船」の話です。これがまぁ、かなり高評価で、「これは見に行った方が良いよ」と散々言われたので、どんな物かと見に行く事にしたのです。

 それで、行ったのは、今日が初日で、なおかつ一番「観覧料」が安い「東大和市立郷土博物館」へ行ってきました。今回の投影に対して、「子供」でも解りやすいよう「はやぶさの冒険」としての物語が壁面に貼られており、これがまた良くできているのですよ。これで大体の概要を知ってから見に行くのが良いですね。ともかく時間になりドームへ。

 今日から「春番組」の開始です。ちなみにこの間は星座解説が「オリジナル」の「オート番組」ですので、「今夜の星空」では無いですので星は完全な春。多分4月下旬辺りではないでしょうかね。流れは「春の代表格」である「北斗七星」から「おおくま」そして「こぐま」に「北極星」。それから「しし」へ行き、「しし」が食べようとしてる「火星」。その火星は「かに」の「プレセペ星団」の近くにいるのを目印に。この二つが「ヘラクレス被害者の会」の会員でもう一つ、「88星座中最大」である「うみへび」。最後はなぜか「ふたご」で解説は終了です。

 で、これから「HAHABUSA」の開始ですが、いきなりでは解りづらいって事で、大まかな説明がされ、番組開始です。

 この話は当然ながら「HAYABUSA」が主役。で「HAYABUSA」って何?と思われる方が多いと思いますので、解説文から抜粋した説明がこちら。

 2003年5月に打ち上げられた、日本初の小惑星探査機。コードネームはMUSES-C。MUSESは、技術試験を意味する符号で、新しい技術をテストするための挑戦的な探査機である。試験目標として、星の王子さまのふるさとのような小惑星イトカワの探査が選ばれた。試験はイトカワに着地し、サンプルを採取、地球に持ち帰るまでを行う。成功すれば、技術的成功のみならず、月以外の石を地球に持ち帰る、はじめての例となる。また「はやぶさ」には、公募された88万人の名前が刻み込まれており、その名前と思いをのせて宇宙を飛んだ。

  はやぶさの重量は 500kgで、気象衛星ひまわりの2.4トン、スペースシャトルの70トンに比べ、小さな探査機である。しかし、はやぶさは、数々の挑戦が行われている先進的な探査機である。

  第1は、電気推進(イオンエンジン)である。通常、ロケットは火薬や燃料を燃焼させ、その反動で進む。パワーは絶大だが、燃焼できる時間は数分間と短く、いったん軌道を決めたら、変更は困難である。また、パワーに耐えられる強靱な船体が必要である。一方で、電気推進は、電気の力でガスを噴出する。パワーは小さいが、長時間エンジンを稼働させることができる。実際「はやぶさ」は、数万時間というエンジン稼働を記録し、いまも更新中である。

  第2は、全自動制御である。はるか数千万キロメートル彼方では、指令が届くのに数分かかる。着陸は探査機が自ら考え、判断することが求められる。

  第3は、小惑星の精密探査である。これの結果は、世界的な科学雑誌サイエンスを一冊特集にするほどの成果をあげた。

  第4は、小惑星の着陸と離陸である。着陸は、米国のニア・シューメイカー探査機に先を越されたが、離陸は史上初であり、これを成功させている。

  第5は、小惑星サンプルの採取。「星の王子さまのふるさと」の石をとって帰ること。

  第6は、地球に帰還し、大気圏にカプセルを投入、サンプルを無事回収することである。

  以上のうち、ひとつでもなしえれば、前人未踏である。しかも、はやぶさはすでに、1~4までを成功させている。ここまでで、100点満点の250点を獲得といっていい。5,6がなされればさらに成果があがる。 はやぶさは、 2010年6月、サンプルが入っていると期待されるカプセルを分離し、オーストラリア中部のウーメラ砂漠に軟着陸させる。一方、本体は地球大気圏に突入し、分解し燃え尽きる予定 。

 とまぁ、こんな感じな「探査船」でして色々と実験的な試みが多く、「小惑星の探索」と言うだけでは無く、今後の宇宙開発にとって重要な試験運用もされているのです。

 そして、何故「小惑星」を調べるかというのは小惑星は「太陽系誕生」時に生まれ、そのままの状態。つまり太陽系が出来て落ち着いた状態でのままである為、太陽系誕生の秘密をとくカギでもあるのです。ですから、その「石」を「持ち帰る」事はとても重要な事なのです。

 アステロイドベルトまでは地球から遥か20億キロ。そこでは「電波」が到達するまで「10分近く」かかる世界。ですから「はやぶさ」になにか起きても地球で解るのは10分後、さらに対処する命令を出して動かすまでもう10分もかかってしまうワケですね。ですから「はやぶさ」は「全自動制御」になっているのですね。しかし、それでもやはり制御するには地上からのデータに基づき解析した情報と命令を送らなければならないのです。でも「始めて」ばかりの旅、当然予期しない出来事が起こります。「小惑星 イトカワ」が思ったよりも大きいが重力は少ない。つまり「スカスカ」な状態の小惑星、しかも表面は石や岩が転がっており、そう簡単には着陸できるような状態では無いと、困難は続き、「2005年9月」「HAYABUSA」は「小惑星 イトカワ」に着陸するも失敗、動く事は出来るが相当なダメージを受けてしまうのです。でも、それでおいそれとは帰る事はできません。リトライをして、何とか成功をしますが、ダメージは思ったよりも深刻で、「HAYABUSA」は何度も危機に会い、地球との交信も出来ない「行方不明」状態に陥りますが、奇跡的に発見。そして、帰還の為に科学者、技術者が知恵を出し、力を合わせ、今年の6月地球に帰還する予定です。ただ、「小惑星 イトカワ」の「石」を採取できたかは、まだ不明なそうです。

 この満身創痍な状態の「HAYABUSA」が必死になり「地球へ帰還する」様子はなんか感動しますよ。ちなみにこの番組は「ショート.Ver」と「フルサイズ.Ver」があり、フルサイズは「43分」の上映時間があります。「東大和市立郷土博物館」は「ショート」の方でしたので、私としては「相模原市立博物館」にて見ようと考えています。なんでも「プロジェクター」が最新式の良いのになったようでして、折角ですから良い画像で見たいですからね。ただ「観覧料 500円」は高いですが…。それと投影は「4月1日」からですのでお間違いの無いように。その他、全国各地でも上映されていますので、詳しくは「公式サイト」でご確認くださいね。ホント、おススメの番組です。

 それでは、本日の登場人物は「天体」で、壮大な冒険に挑み、満身創痍になりながらも地球を目指す「HAYABUSA」を見守る存在として、この「宙域」を管理している「天元界 気象制御管理省 天象運行監視室 第二区域管理局 局長」の「ミズハ・マギエル・シグルドア」さん。多くの困難に立ち向かい、乗り越え満身創痍で地球を目指す「HAYABUSA」。あなたを精霊が見守っています。

2010_03_21

コメント
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