チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

標準時子午線の通る「明石市の真北の西脇市」

2012-10-05 15:00:15 | お出かけ・散策
10月5日(金)

 先週、彼岸花を求めて明石の北の多可町へ行きましたが、その時通った多可町の手前の西脇市にある「日本へそ公園」に立ち寄る時間がありませんでした。
 明石から50キロほど、また今度来ればいいと思ったのですが、その後地図を眺めているうちに、もう一度行きたくなって、一昨日の水曜日に再度出かけました。

  加古川線「西脇市駅」から一駅のローカル線の駅
  
 無人駅なので、車を降りてそのままホームに入れます。加古川の清流を前にして、とてものどかな秋の風景が広がっています。電車は上り下りそれぞれ2時間に一本しかやって来ません。

  駅の名は「日本へそ公園駅」
    

 ちょうど、この辺りが「東経135度、北緯35度」が交わる地点になっていて、それが日本の中心という根拠になっているのです。なぜこの経緯度が中心なのかというと・・・・・
 まず経度、日本の東端を北方領土の択捉島とすると東経147度で、西端の与那国島が123度。その中心線が135度で、日本の標準時子午線となっているのです。
 そして緯度。北端の宗谷海峡が北緯46度で、南端の沖縄の波照間島が24度ということで、真ん中は35度になるというわけです。
 もっとも、何をもって「へそ(中心)」とするのかという考え方は他にもあって、長野県の飯田市や佐久市、群馬県の渋川市なども「日本のへそ」と名乗っているようですが、経緯度の平均値ということでは西脇市ということになるのです。

 駅のすぐ川沿いに、
  その経緯度の交差地点がありました
  

  日時計もありますが、なぜか木陰になって
  

 実は、1990年に人工衛星によるGPS測量が行われ、その結果から正確な交差地点が南東に数百メートル離れた所だとわかったそうで、その地点のモニュメントが「平成のへそ」として「日本へそ公園」にあるのです。そこで今では、上の写真の場所は「大正のへそ」と呼ばれているとのことでした。

  駅の反対側に「日本へそ公園」があります
  

 135度子午線の通る明石には「天文科学館」がありますが、ここにも「経緯度地球科学館」という博物館があり、手前のドームがプラネタリュウムになっています。
 見た目はとても立派な施設ですが、人影もまばらな田舎ののんびりとした秋空の下、はたして入館者がいるのかどうか心配になります。

  科学館のすぐ東の丘に「平成のへそ」のモニュメントが
   

 モニュメントの前、科学館の後ろに、
  幼児の遊び場も完備
  


   秋の空見たかここぞへそなると   弁人


 駐車場の脇の観光地図に「東播磨日時計の丘公園」の案内があって、どうも10キロほど離れているところのようでした。
 日時計なら明石にもいたるところにあるので、ちょっと躊躇しましたが、せっかくなので車を走らせてみました。

  思ったとおり、人影が全くみえません
  

 バーベキュー場やオートキャンプ場などが完備していますが、週末や連休などには少し賑わうのでしょうか。

  広場にはさまざまな日時計があります
  

  世界主要都市の時刻がわかります
  

  十二支の置物が数字の変わりになっています
  
 12ヶ月ごと立つ位置があって、その月の位置に立って自分の影の方向から時間がわかります。


   日時計に蟷螂の斧向かひたり   弁人

コメント
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