チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

新入生を迎えたのは、桜ではなくツツジでした

2021-04-06 18:15:48 | 身辺雑記
4月6日(火)

 逗子や葉山の小学校と中学校の入学式は、どうも昨日の5日だったようで、今日のお昼前に車で出ると、ピカピカのランドセルを背負った一年生が集団で下校する姿に出会いました。
 始業式が昨日だったのか今日だったのかわかりませんが、いづれにせよ、新入生は登校二日目だったのでしょう。

 桜はもう全て散ってしまって、今年は、少々可哀そうだったなと思いながら、トンネルを抜けて葉山小学校の前に行くと、すっかり若葉色になった桜並木に下に、

 なんとまあ、ツツジの花が
  きれいに咲いていました
  

 まだ4月上旬ですよ。今年の入学式、一年生を出迎えたのは、桜ではなく、
  ツツジだったとは
  

 ツツジは4月の下旬頃から日本中どこにも咲きますが、この小学校のすぐ隣に「花の木公園」というツツジが咲きほこる名所があって、その延長線上のように、グランド脇の道路沿いをツツジの花が彩っているのです。

 それじゃ、ちょこっと花の木公園のツツジの具合を伺っておこうかと、駐車場のある町役場へ向かって消防署の角を曲がってみると、

 もう満開?
  なんとも艶やか
  

 駐車場の裏の斜面も
  色とりどり
  

 公園に入ると、平地の所はまだ
  つぼみがほとんどですが、
  

 池の向こうの斜面は
  彩り豊かに
  

 これはまた
  鮮やかな濃い紅色
  

 真紅といえば「キリマツツジ」と思ってしまうのですが、このツツジもそうなのでしょうか。


   人の世の営み見つめ躑躅燃ゆ  弁人


 そう、この色のツツジも印象深い。つい過去の日の映像が目に浮かんで来てしまいます。
  ヤマツツジの色
  

 葛城山の「一目一万本」のツツジは圧巻でした。そう、日光の植物園のヤマツツジも目に焼きついています。


   アルバムを蘇らせる躑躅かな  弁人



 ところで、新入生と言えば、大宮のKAZU君。実は、この春中学一年生になるのです。お正月にひょっこり顔を出してくれましたが、すっかり大きくなって、声色も大人びていてびっくり。
「もうすぐ中学生で、電車も大人料金になっちゃうんだしね」と声を掛けて以来、コロナ禍で一度も会っていません。

 さいたま市の公立学校は、例年一学期の開始が遅く、入学式は8日とか。「どうしているかな、卒業式は無事済んだのかな、どんな思いで入学式を迎えるのかな」と心配していたところ、昨夜、「元気だよ」という連絡が来ました。
 いろいろ話したのに、肝心なところは聞きそびれたりしたのですが、小学校も中学校も桜がきれいな所にあるので、たぶん、今年は卒業式が桜の花の下でということになったのでしょう。

 実は、KAZU君のお父さんのオランダでの海外勤務、本当は昨年で終えるところだったのですが、運悪くコロナ禍で後任の着任も本人の帰国もままならず、およそ一年、アムステルダムに取り残されたかのような状態になっていたのです。家族皆、何とも言えないもどかしさの中にいたのですが、この1月末にようやく帰国することができたのです。

 ということで、KAZU君も大喜びという具合なら「めでたしめでたし」だったのですが、なにしろ状況が状況ですから、空港への家族の迎えも無し。会社の用意した車で関空から明石の社員寮へ直行。そして二週間の隔離生活。
 とまあ、いろいろ大変な状態でして、そのうえ、いつ何がどうなるかわからない不安もありましたので、KAZU君とお父さんのこと、ブログではいっさい触れずにいたのですがね、もう大丈夫でしょう。

 2月から3月にかけて、私も「そろそろお父さんに会えるかな」と思いきや、緊急事態宣言なるものが延長され、加えてイギリス変異株なるものが出現。東京都が検査を徹底しないせいもあって、その感染者が、数字上では兵庫と埼玉に多いという皮肉な事態にも。
 そんなこんなで、大宮と明石の行き来もままならず、夫婦・親子なのにずっと会えない状況が続いていたのです。多感な12才、KAZU君の心中、察するに余りある状況でした。

 そんな中、KAZU君の卒業式と入学式。ともに、出席できる保護者は1名までということでしたが、お父さん3月下旬になって、卒業式に出るため、なんとか埼玉にやって来ることができて、久しぶりの親子の対面となったのです。
 その後、二人の予定が合わなかったのか、KAZU君は卒業式の翌々日、一人で神戸空港までスカイマークに乗って行き、三泊四日の明石方面旅行へ行って来たとのこと。
 KAZU君、生まれ故郷の地で、お父さんと水入らずの時間を過ごしたという報告を弾んだ声で伝えてくれました。

 世の中、「コロナ感染拡大の一因は、若者の自覚に問題あり」という見方もあるようですが、考えてみれば、若者だって大変な状況で可哀そうなこと極まりない。
 KAZU君も、修学旅行がなくなったりして、12才にして苦汁を味わいながら時代の荒波に揉まれているわけですが、昨年の大学一年生なんか、特にひどい状況なんじゃないですか。
 授業が成り立たないなんてことより、大学自体に行けず、サークル活動なしのひとりぼっち生活。青春を生きている意味ないでしょう。人生の宝は友だちですもの。どんなに知識や教養を身に付けても、人との交流から得るもの、学ぶものがなかったら人生成り立ちません。その大事な部分を青春時代の仲間との交流が担っているのですから。

 今のところ、小中高は対面の授業ができているようなので、KAZU君、大学生に比べればましなのかもしれませんが、そんなこと、12才の若者に理解しろというのも無理な話。ここは、くじけず真っ直ぐに成長してほしいと願わずにはいられません。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お花見は、今年も田越川の桜... | トップ | 「千葉市界隈での花巡り」~... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

身辺雑記」カテゴリの最新記事