チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

「山陽大動脈列車風景」⑧-貨物列車「機関車重連」編

2015-09-23 06:15:21 | 鉄道
9月23日(休)

 明石を通過する貨物列車の電気機関車については、2010年5月28日と2013年の11月15日の記事で二回紹介しました。よって今回が三回目です。

 山陽本線や山陽電鉄の線路を走る列車も今日が見納め。インターネットの回線もまもなく切れることになっています。したがって、この「山陽大動脈列車風景」の記事をもって、明石からは最後のブログのアップとなります。

 なお、明日、明石に別れを告げて逗子へ向かいますが、もし、そんな様子をブログの記事に載せるとすると、逗子の家に落ち着いてからになりますので、少しばかり時間があくことになります。

 それでは今日の話題に。

 前二回の記事で触れたかもしれませんが、さすが大動脈の山陽本線だけあって、貨物列車が本当によく通ります。もともとその貨物列車用だったレールに、新快速と特急を走らせて複々線にしたからでしょうが、明石駅や神戸駅、三宮駅の新快速のホームに立っていると、よく目の前を貨物列車が疾走して行くことがあって、少々怖い感じもします。

 私の住まいの最寄り駅の朝霧駅に停車するのは普通電車だけで、ホームから見上げた所に複々線の、もう一対の二本のレールが走っています。明石に来てまもなくの頃、そのレールに、

 重連(二連)の
  電気機関車が通り過ぎました
  

 先頭は、今ではおなじみの「EF210型桃太郎」で、後ろの機関車は、少しあごが出ている感じなので、「EF66型」機関車だと思います。

 ふつう、機関車を重連にするのは、急勾配などの一輌では力不足の時で、山陽本線でいうと、広島県の「瀬野八」と呼ばれる区間(八本松駅-瀬野駅間)が有名ですが、ここいら阪神・播磨の区間はほとんど平坦ですから、その必要は全くありません。
 なるほど、後ろの機関車を見ると、パンタグラフが下がっていて駆動していないことがわかります。したがって、「二連結の重連」といっても、後ろの機関車は何らかの事情で回送されているにすぎないのでしょう。

 とは言っても、二連結の機関車はめったには通りませんから、初めはたまたまカメラに収まるとうれしくてたまりませんでした。

 上の写真を撮った後だったと思います。KAZU君がまだ一才になるちょっと前、インフルエンザ騒ぎで保育園が休園になった時、三日間くらい続けてベビーカーを押して線路っ端へ行って電車を眺めていました。
 カメラを持った人や散歩中の人もよく現れますが、たまたま会釈を交わしたおじいさん、電気機関車の型式とかなかなか詳しくて、思わず質問してしまいました。
「このあいだ、二連結の機関車を見たんですけど、よく通るんですか」
「あぁ、見ましたか。よくは通りませんよ、夜中は知りませんが、昼間はお昼前に一回かな」
 あとは簡単。暇を見つけて写真の撮影時刻の辺りに線路脇へ行って観察した結果、「11時10分から20分頃の下り線」ということがわかりました。

 おじいさんと会話をした場所で。
  先頭が「桃太郎」、後ろが「EF200」
  

 同じく、
 「桃太郎」と「EF200」のコンビ
  

  これは「桃太郎の二連結」
  

 ところが、三年くらい前でしょうか、たまには重連の機関車でも見に行こうかと、いつもの時間に線路脇に行ったのですが現れませんでした。もっとも、貨物列車にも時刻表はあるとはいえ、ダイヤが乱れたり運休したり一輌だけで運行したりと、事情はあるでしょうから出合えなくても仕方がありません。
 とはいうものの、そんなことが度重なると、もしかしたらダイヤの改正があったのかもと考えます。もしそうなら、なにかの折に目に入った時にその時間を覚えておけばいいと、カメラを持って線路脇に行くことがなくなりました。

 再び出合ったのは、それからずいぶん時間が経ってからでした。12時05分前後、やはり下り線で、その後、ふとお昼ご飯の前に思い出した時に、何回かカメラを構えに行きました。

 二輌目が赤い。近づくと、
  な、なんと「レッドサンダー」
  

 「な、なんと」と思ったのは、この機関車、主にJR東日本で走っていて、貨物でも日本海側中心、来ても大阪までと思っていたからです。いったいどこへ何の用があって回送されて行くのかわかりませんでしたが、どうも今年の春のダイヤ改正で、大阪から岡山まで運用が拡大されたといういうことです。
 でも、レッドサンダーが牽引する貨物列車、春以来、明石近辺ではまだ出合ったことがありません。もっとも、この何ヶ月はKAZU君のオランダ行きのことなどで、貨物列車にあまり目を向けなかったのでしょう、先日、吹田・茨木の辺りで見ることができましたので、やはり大阪の東のほうでは走っているようです。

 そういえば、この前、KAZU君と大宮の鉄道博物館へ行った時、ガラス越しに「レッドサンダー」ならぬ「EH200型のブルーサンダー」が通り過ぎ、それを目の当たりにした坊やが興奮気味に何かお父さんに叫んでいました。KAZU君は「なんや、あれ」という感じでしたが、関東と関西では走る車両もかなり趣が変わります。なお、「ブルーサンダー」は新川崎の操車場にいっぱい停車しています。それはともかく、

 次の二枚は、いずれも
  ディーゼル機関車を運ぶ「桃太郎」です
  
  

 ディーゼル機関車といえば、「DE10」とか「DD51」とかが思い浮かんで来るのですが、ファインダー越しでは数字や記号はわかりません。どっちにしても、どうもそれらしい車両が「桃太郎」の後ろに走っている写真が二枚も撮れて、まずはともあれ「チョー満足」といったところでした。
 海沿いの山陽本線は電化されているので、山陰か岡山広島の山間いを走るためでしょうか、もしかしたら、兵庫の工場あたりで修理・点検でもしていたのかもしれません。


   秋風や友と連れ立ち何処へ往く   弁人


 

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