チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

常ならぬ世-「明石バスおらんねぇ」

2012-06-22 23:46:27 | 明石風物
6月22日(金)

  久しぶりに明石に戻って、何気なくバスロータリーを眺めると
  

 今まで、この駅には日に1、2回しか現れなかったオレンジ色の神姫バス(写真左)が2台待機しています。
 黄色の山陽バスとグリーンの神戸バスは今までどおりですが、明石市営バスが1台も見えません。

 買物の途中、明石駅のバス乗り場にも行ってみましたが、やっぱり明石市営バスの姿は全くありませんでした。
 「ハハーン、これはきっと消えちゃったんだな」という思いがよぎって、バス停の表示板の説明を読んでみると、ほんとうに無くなっていました。それも3月下旬に。

 明石に来てから、逗子の家に帰っているのは、年間で6~70日で、8割以上は明石海峡の空気を吸ってきたのですが、事情があって、この3月からはその期間が逆転して、逗子の家に戻っている日数のほうがはるかに上回って、ここのところ明石の町の様子をゆっくり眺めていなかったようです。

 自分が留守をしている間に、そうじゃなくてもちょっと他のことに気をとられている間に、見慣れた光景が一変しているという、なんとも言えぬ、浦島太郎のような不思議な気分になってしまいます。それにしても寂しい。


 ところで今日、保育園へ三週間半ぶりにKAZU君のお迎えに行きました。

「今日は車で来たから電車では帰らんよ。どうやって帰ろうかな?」
「カーくんなぁ、(このまま)車で帰りたい」
「そうかあ、でも車で帰ると、車は一台しか置けないから、お父さんが帰って来たらすぐバイバイやで」
「カーくん、おじいちゃんちから歩いて帰る!・・・・ そうや、おじいちゃん、バス乗って帰ろうな。カーくん、時計バス乗るんや」
「バス乗りたいんか。でもなぁ、もう時計バスはおらんのやで。明石バス無くなったんやから。山陽バスか神姫バスでいいんなら乗ってもいいけど」
「カーくん、山陽バス、神姫バス、好きやで」

  こんなやりとりをして、車を私の所に置いて駅に歩いて行きましたが、
  
 やっぱり明石バスがいなくて寂しそう。

 明石市営バスといえば、前にも何回か紹介しましたが、明石らしいラッピングバスが何台もあって、KAZU君も「今日は何バス、今日は何バス・・・」と、私との保育園からの帰り道に楽しみにしていた時期もあったのです。

  東経135度の「子午線バス」
  

  日本標準時をデザインした「時計バス」
  

  赤トンボが飛んでいる「大時計バス」
  

 実は、天文科学館の後ろの丘に立っている「子午線表示柱」の上に赤トンボがとまっているのです。
   

 トンボは古来「秋津・蜻蛉(アキツ)」と言われ、古事記・日本書紀では、ヤマトの国日本を「秋津・蜻蛉島」と表しています。おそらく、日本全体の標準時の象徴として飾られたのだと思います。

 そんないわれのバスも消えてしまって、写真はあるかなとパソコンを開いていたところ、ファイルの中にKAZU君がまだ1才になったばかりの頃に撮った写真がありました。

  両親の会社のコマーシャルのバス
  

  これは缶コーヒーのコマーシャルのバス
  

  ヴィッセル神戸のバスには、とうとう乗り損ねました
  

 さてさて、私の手元には明石市営バスのバスカードがあって、まだ2000円分近く残っています。バス停に張ってある説明を見ると、かつての明石市営バス路線を走る山陽バス・神戸バスにはそのまま使えることになっているのですが、今日KAZU君と乗った神姫バスでは使えませんでした。
 やっぱり払い戻してもらうのがいいようです。


   梅雨寒や世は常ならぬことばかり 弁人


【追記】
 この記事をアップした数日後、明石駅前で「時計バス」が走っているのが目に入りました。よく見ると「神姫バス」という文字に書き直されていました。払い下げられて、今もがんばって走っているのです。それじゃあ、他のラッピングバスはどうなっているのかということになるので、今後も注意していきたいと思っています。

コメント (2)
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