チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

桜の下で「至福の休日」

2011-04-19 10:37:04 | 明石風物
4月19日(火)

 一昨日、17日の日曜日。桜が満開の明石公園では、日本野鳥の会兵庫県支部の探鳥会が催されていました。
 近くに第二野球場があって、中学生の声が響いていて、ヒヨドリやシジュウカラの声がうまく拾えなかったのですが、木々の間から「ピーヨ、ピーヨ」「スピー、スピー、スピー」という声が聞こえてきました。

  


 日曜日の朝でした。朝食のパンを切らしていたので、お店でサンドウイッチと牛乳を調達し、スポーツ新聞を抱えて明石公園のベンチへ行きました。

 もう4月も17日なのに桜が満開でした。明石の桜の開花が今年はいくら遅かったとはいえ、さすがにもう大部分は散っていて、池が花筏になっていると思い込んでいたのですが。

 それではとばかり、そそくさと新聞に目を通して、カメラを取りに部屋に戻り、出直すことにしました。

 少し風が冷たく感じましたが、その分青空も澄んでいて絶好の日和です。

  坤(ひつじさる)櫓もいちだんと凛々しく
  

  第一球場では、桜の下で高校野球の兵庫県大会の熱戦
  

  こんな時期にこんな世界に身を置けるとは
  


    人々の憂いは空へ春満ちぬ  弁人


 まずは池の周りをゆっくりと歩いてみようと対岸の奥へ行くと、冒頭の動画のとおり、野鳥の会の人たちが熱心に観察していました。
  
 以前、明石公園の野鳥を紹介した番組があった時、カメラに収めた鳥の名前が知りたくて、番組を流した地元のケーブルテレビ局に問い合わせたところ、野鳥の会の兵庫県支部を紹介してもらったことがありました。
 会員にはならなかったのですが、親近感もあって何となく紛れ込んで、「ヒヨドリですか。よく桜の花をつまんでますよね」などと、なけなしの知識で会員の方とお話もしてしまいました。

  さて、池に戻って
  

  池を見下ろすベンチのある、私の指定席へ
  

  ここからは目の高さに満開の桜がみられます
  

 お花見は仲間や家族とワイワイするのがやはり楽しそう。でも、そんな光景を前にしながら、一人で静かに花を眺めるというのも、これまた一興。そういう時に花を見上げるのは首が疲れてしまいます。やっぱりこの位置がいいのです。
 ここにいると、とりとめもなくいろいろな思いが去来して来て、あっという間に時計の針が回って行きます。そして今生きている幸せを感じながら、ふと我に返ると、混乱の中で必死に生きている人がいるのに、こんな至福の時間の中にいる自分が申し訳ないという気分になってしまいます。

  脇に目を遣ると、白いアヤメの花が咲き始めていました
    
 考えてみたら、もうすぐゴールデンウイークなのです。気温は春らしくても、日差しは確実に初夏に近くなっているのでした。

 この日は午後から広島-巨人戦があるので、時計が12時を回っているのに気づいて慌てて立ち上がり、酒の肴を買い込んでテレビの前に戻りました。

 その野球ですが、やりました。
 我がカープは、一昨年のセンバツ優勝投手の今村君がプロ初勝利を飾った前日に続き、この日は今年のドラフト1位の福井投手が初登板で見事に勝利投手になり、ジャイアンツに連勝です。
 今年は開幕戦でタイガースに連敗しましたが、これで3勝2敗1分に。勝ち星先行は昨年の開幕戦に勝った時以来です。去年はその後6連敗してそのまま低迷しましたが、今年はちょっと楽しみになりました。


    たけなわの春に至福のひと日あり  弁人


コメント
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