チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

今ありて未来も扉を開く

2011-04-03 20:33:49 | スポーツ観戦等
4月3日(日)

  センバツ甲子園の大会歌の一節です。

  
 
    今ありて 未来も 扉を開く
    今ありて 時代も 連なり始める


 決勝戦を迎えた甲子園球場に、やっと春が訪れた感じです。

  1日(金)の準決勝第一日目。桜が開花
  

  決勝戦の今日。二日経つとこんなに咲いていました
  



     春近し今ありてこそ明日もあれ  弁人


 さて、予定どおりの甲子園の開催について、ちょっとばかり引っかかるものがあったのですが、始まった以上、野球好きはじっとしてはいられません。

 それにしても、戦慄と寒けに襲われた今年の春。甲子園も寒かった。そのせいか、序盤の数日は観客が少なく、土日でもゆっくり観戦できる状態でした。
 少し暖かくなってきて4月になりましたが、金曜の準決勝の日も空席が目立ちました。どうも、気温のせいだけではありませんね。やはり、日本人全体に精神的な落ち込みが漂っている感じで、そんな空気が被災地ではない関西にも確実に広がっているようです。胸を張って野球観戦という気分になれない人が多いのかもしれません。

 そんな時に「自分は元気を出して」というのは不謹慎かどうか。でも、入場料の一部は義援金に回りますし、球場で募金もすればいいかなと思って、何回も球場に通いました。

 終盤の試合は土日ということもあって、テレビでと決めていたのですが、今年はたしかに観客が押し寄せていない。それに、今日は九州勢と関東勢との決勝戦ということで、もしかしたら、いつものような超満員にはならないかもしれないと思って球場に向かってみました。
 果たして、推測のとおりチケット売り場で並ぶこともなく、すんなりといい席に座れました。

 決勝戦といえば、30年以上前の夏に一回だけ観戦したことがあります。横浜高校と早稲田実業という首都圏のチーム同士の対戦。横浜の愛甲投手と早実の荒木大輔投手の投げ合いと思いきや、二人とも打たれて降板、最後は横浜が逃げ切ったというゲームです。
 前日の夜に、急に見に行きたくなって作戦を立てました。仮に一番の新幹線に乗ると、甲子園には10時頃に着きます。その新幹線に応援の乗客がどのくらい乗るのかわかりませんが、とにかくその前に着くべく、早朝の飛行機で向かいました。
 伊丹空港に8時着。タクシー乗り場で「一緒にどうぞ」と、西宮に帰るとかいう人が声を掛けてくれて相乗りもでき、おかげさまで楽々入れたのですが、試合前には超満員になり、通路も少なく窮屈だった観客席の中に埋もれていたのを思い出します。


 それはさておき、今年のセンバツ。

 私は、基本的には投手戦が好きなのです。長打で簡単に得点するのではなく、好投手からいかに1点をもぎ取るかというところが面白くてたまりません。

 ということで、今大会は、報徳学園の田村君、岡山関西の堅田君、日大三高の吉永君に期待していたのですが、前の二人は一回戦であっけなく打ち込まれて姿を消し、日大三高の吉永君も初戦の明徳義塾に苦戦、最後は準決勝で九州国際大の打線の前に屈してしまいました。
 マークしていなかったのにびっくりしたのは金沢高校の釜田君。150キロのストレートは威力十分でしたが、彼もあえなく一回戦で敗退しました。今大会の敢闘賞は、この投手を見事に攻略した加古川北かもしれません。

 好投手が次々と消えていく中で、勝ち進んで行くチームは、とにかく打ちまくるという感じで、点差の開く一方的な打撃戦がやけに目立っていました。
 優勝候補だった大垣日大は東海相模に13失点、簡単に負けない智弁和歌山も履正社に10失点、その履正社が東海に16失点という具合。そして、私が勝手に優勝を予想していた日大三高は加古川北からは13得点で大勝したものの、九州国際に9失点を献上して敗退しました。

 そんな流れの中での今日の決勝戦、両チームとも打力抜群のチームなので、壮絶な打撃戦も予想されていましたが、私は内心、投手力から見て九州国際が序盤で大差をつけてしまうのではないかと心配していました。でも、まったく勝負はわからないものです。東海が本当に良く守って、試合の流れを相手に渡しませんでした。

  インニングスコア
  
 両方ともよく打ちましたが、東海は、そのうえ走って守って、まさに、走攻守三拍子とも完璧で全くスキがありませんでした。

  見応えのあるゲーム、ありがとう
  

  アッパレー!「がんばろう、ニッポン」
  


      思ひ深く締めの舞台に桜咲き  弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする