チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

紅葉の京都どすぇ

2008-11-23 17:44:30 | 旅行
11月23日(日)

 京都の紅葉を見てきました。ブログ第1回の記事で、石山寺を訪れたと記しましたが、その時に緑色のもみぢの葉を見ながら、紅葉の時に来たらどんなにきれいだろうと思いました。せっかく関西にいるのだから、この時期にじっとしていることはありません。
 ところが、いざ出かけるとなると、やっぱり人気のある嵐山とか、大原、高雄もいいかなと欲が出て、結局近江には行かず、京都市内の散策になりました。

 実は、この時期の休日はとても近づけないだろうと、平日でのチャンスを待っていました。18日の火曜日はKAZUの保育参観の日、午後から乳児検診も受けるということで、母親が勤めを休むことになりました。さっそくホテルを予約。

 小春日で絶好の行楽日和です。早めの電車で8時半に京都へ着きました。平日なのに、人、人、人の波。渡月橋を渡り、嵐山で一休みしてから、トロッコ列車で保津峡を往復。

   トロッコをおりて嵯峨野の関東煮   弁人

 ところがそのあと、嵯峨野を散策している時に突然の雨。

   落柿舎に身を寄せ合へる時雨かな   弁人

 雨はまもなく上がりましたが、突然、今年初めての木枯らしが吹き始め、夕方に訪れたライトアップの清水寺は肩を寄せ合うカップルばかり、軽装で来てしまったことを悔やみながら、一人寒さに耐えるという始末。でも、紅葉はどこも期待を裏切らなかったので良しとしましょう。
 それでは写真です。

  嵐山渡月橋
   

  嵐山宝厳院
   

  保津峡トロッコ列車
   

  嵯峨野二尊院
   

  夜の清水寺
   


 二日目は、夕方KAZUに会いたいので、昼過ぎに京都駅に戻る日程でした。そんなに遠くなくて今までに訪れたことのないところへと思い、洛北の上加茂神社へ。
 
 そのあと少し奥まったところにある円通寺に足を運びましたが、ここのお庭が圧巻でした。
 背後の杉木立の間に比叡山を借景として配し、苔むした緑の地面と無造作に置かれた岩、そして真紅のもみぢの葉、庭全体が斜め背後からの陽光を受け、逆光の中でなんとも神秘的で不思議な輝きを見せていました。

 私のカメラではこんな具合で、とても本物の美しさは撮れません。

   

   

 若かりしころ、誰からか「円通寺の庭がすばらしい」という話を耳にしたことがあるのを思い出し、なんとなくやって来たのですが、訪れる人も少なく、「あてなり」という表現がぴったりの美しさをゆっくりと堪能することができました。

   空澄みて天地一体の光かな   弁人

 住職さんの話では、ここのもみぢは普通の山紅葉とは異なる品種で、京都市内にはあと一ヶ所にしかないとのことです。たしかに、紅色の深みと鮮やかさは他に類を見ないのではないかと思われるほど上品なのです。できれば、夕日に映える情景も見てほしいと言われましたが、それはもう何年か現世で過ごしてからということにして、帰途につきました。
 その時はきっとこんな句になるのかな

   浄土より架け橋入りし秋の暮  弁人

コメント
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