レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

コミックス新刊・近刊

2007-08-14 19:34:22 | マンガ
 最近出たものについて若干。

やまざき貴子『LEGAの13』1巻 
元来「ララ」、白泉社の作家だけど、「フラワース」に断続掲載。
16世紀後半、ヴェネチアが舞台。調剤師の息子レガーレは密かに錬金術に励んでいる道楽者。魔女の嫌疑が父に、ついで本人にかかるが、謎の男ポポーロの手引きにより、元首から研究を命じられて命は助かる。軟禁状態からの息抜きに、ポポーロに伴われて女装で謝肉祭に出たおり、男装で来ていた元首の娘アルフォンシーナと出逢う。
 美青年と美少女が、女装と男装で初対面というのもなにやら倒錯的なんだが、彼らはノーマル、「お約束」通り恋におちる。学問好きの変わり者であるアルフォンシーナは縁談をかわすためにとりあえず尼僧院へ。このまま退場のはずはなし、いまは刺客になっているレーガの旧友の復讐の行方も気になるし。
 中々期待している。

堀江蟹子『Q-ping』1巻
新書館の「ウンポコ」という変わった名のギャグオンリー誌掲載。単行本を偶然目にした。同人誌で知ってる作家。ナチスドイツやら2・26事件やらの本を出していた。そーゆー人らしく、以下のような会話:
「きついぞ」
「エル・アラメインの戦いくらい?」
「つらいぞ」
「砂漠で貴重な水つかってイタリア軍がパスタゆでちゃったときのロンメル将軍くらい?」
・・・この比喩の理解できる私は、特に軍オタというわけではないんだが。(少なくとも「エル・アラメイン」という名前は少佐ファンにとって懐かしい(?)はずだ)

 近々出るので楽しみなコミックスは、TONO『カルバニア物語』の続き、来月の葉月陽子『阿倍晴明』。葉月さんのギリシア神話ものもまとめてほしいところだ。
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