レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ローマと青、尊厳者の目

2006-09-04 15:27:52 | ローマ
 先日の新聞に『色で読む中世ヨーロッパ』という本の書評が載っていた。
「青は古代ローマ人にとって蛮族の色で評価は低かった。つまり蛮族の目の色であり、彼らが敵を威嚇するため体に塗る色だからだ。ところが12世紀頃からマリア信仰が盛んになり青は聖母の衣の色とされ、また王家の色に採用されて価値が定着した」

 私はかねがね、「西洋人の」「白人の」という代わりに「青い目」「金髪」と言うことに反発を感じている。ドイツ人だって金髪碧眼がそうぞろぞろいるわけじゃないし。ましてや南方のローマ人ならばますます違うだろう。まえによそで、アウグストゥスの髪の色について話題になった時、『皇帝伝』で髪の色について触れられているのは彼の「金色がかった」とネロの「亜麻色」だけで、これは少数派だったからだろうという解釈だった。(「亜麻色」っていうとやたらムードあるな) 
 目は、プリニウスに拠ると灰色。これも珍しいのだろうか。小説『カエサルとカルプルニア』で、カルプルニアは長身ほっそり、灰緑の目で、蛮族の女が人質として滞在してるのかと誤解されたことがあった、としてあります。
 オクタの目は、マッシー、マクロウでは灰色、M野さん、HAYAさん、かなさんでは青、朝香&あや版、けいさんでは琥珀色。いずれにせよ、南国では珍しい明色の設定でいてもらいたいです。私は元来ダークのほうが好みではあるけど、オクタに関しては金髪設定を守りたい。
コメント (2)
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