原発事故・民間事故調報告書

東電原発事故について、「民間事故調」の報告書が発表になったようです。その内容について、報道では断片的にニュースになっています。
独立の民間事故調査委員会、福島原発事故の報告書作成――「もたれあい」が一因に
オルタナ 3月1日(木)11時17分配信
『東京電力福島第一原発事故について調査してきた「福島原発事故独立検証委員会」(いわゆる「民間事故調」、委員長・北澤宏一・前科学技術振興機構理事長)は28日、13章の404ページに及ぶ調査・検証報告書をまとめ発表した。』

さて、その報告書の全文はどうしたらわれわれが読むことができるのでしょうか。

政府が設けた東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会が、昨年末の2011.12.26に「中間報告」を公表しました。この中間報告については、こちらに掲載されており、誰でも電子的に入手して読むことができます。
民間事故調報告書についても、同じようにネットで全文を入手できるのでしょうか。

さっそく探してみました。
財団法人日本再建イニシアティブ | 福島原発事故の検証が、今回の民間事故調報告書をまとめた団体のようです。調査・検証報告書のページへ行くと・・・
『福島原発事故独立検証委員会　調査・検証報告書　3.11 緊急出版が決まりました
記者会見後、多くの方々から入手方法についてお問い合わせをいただきました。当初は、非売品として部数を限定して作成しておりましたが、できるだけ多くの方に読んでいただけるよう株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから書籍・電子書籍として実費にて緊急出版させていただくことにいたしました。
発売日 3月11日（日曜日）
価格 書籍　1575円』

なんだ、だれもがネットで入手して読める状況にはなっていないのですね。
しょうがないからアマゾンで予約しました。

	福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書
	クリエーター情報なし
	ディスカヴァー・トゥエンティワン

記者会見と同時にネットで配信すべきと思うのですが、今回の民間事故調の対応は解せないですね。
政府事故調ですら、公表直後からネットで全文を公開しているのにです。
実は私は、政府事故調の中間報告全文がネットで公表されているかどうか、最初は確信が持てないでいました。最初は公表場所が分からず、東京電力の電話相談に連絡したものです。東電のオペレータもありかを知りませんでしたが、私の電話で探してくれ、すぐにネット上の場所がわかりました。全文が掲載されていました。

ところで、今回の出版社「ディスカヴァー・トゥエンティワン」ですが、以前このブログでも「コーチ２１・五十嵐朝青さん」で取り上げたことがあります。今回の民間事故調とはどのような関係があるのでしょうか。そちらにも興味があります。