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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

南アフリカ・ハウテン州の大火球

2009年12月02日 | 隕石・小惑星
2009年11月21日22時52分頃、南アフリカ共和国の
ハウテン州で大火球が目撃されました。

飛行コースは南方向から北進。南アフリカ共和国上空を通過し、
ボツワナ共和国とジンバブエ共和国の国境付近で落下したもよう。

火球の動画はこちら→movie1movie2
夜空が昼のように明るくなる動画はこちら→movie3

movie1の動画はあたかも火球が地面に到達しているかのように見えますが、
実際はどうだったのでしょうか。

その後の報告はまだありませんが、突入速度を維持したまま地面に激突して
クレーターを作ることはなかったように思われます。

隕石は大気圏に突入すると減速され、やがて自由落下運動を始めます。
自由落下運動になる高度を減速点と言いますが、その高度は隕石の重量で
決まります。

0.1t~1000tの隕石が地球に対して垂直に突入したとすると、その速度は
秒速40kmになります。その場合1t未満の隕石は減速点が16km~8kmとなります。

隕石の重さが10tになると、地表面付近で完全に減速されます。そして
100t級になると秒速20kmを維持したまま地面に突入しクレーターを作ります。
1000t級では秒速26kmで突入することになり、より大きなクレーターを生成します。

アリゾナ州キャニオンディアブロの隕石孔のような直径1200mのクレーター
を作るには、10万トンの鉄隕石が落下しなければならないようです。

そのようなクレーターを作る規模の巨大隕石落下を人類はまだ見ていません。
(もっとも、そのような隕石落下を見た時は人類最後の時かもしれませんが…)

今回の隕石は見た感じ10t程度と思われます。これはカナダのアルバータ隕石と
ほぼ同じ規模になります。→blog1 blog2

隕石が落下したことは確実ですが、現地の情報は今のところ何も入っていません。
続報を待ちましょう。




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