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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

落下予報が出ていた日本製のISSデブリ「ICS-EF」のその後

2023年03月18日 | 宇宙開発
落下予報が出ていたISSデブリ「ICS-EF」は軌道高度低下に伴い最終的な落下予報時間が2023年3月18日11時16分±14時間(日本時間)に修正され、日本上空を通過するイベント時刻も変更になりました。

最終通過イベントデータ(元期:3月17日で高度はすでに177kmまで低下している)

夜間の最終通過コースとイベントデータ


 上記通過は落下予報時間外(最終的な落下予報時間は2023年3月17日21時16分~3月19日01時16分)ではあったが観望を試みた。

 あいにく薄雲があり北極星も見えなかった状況であったが大気圏に再突入すれば確認できると思い、時報を聞きながら凝視していたが発光体は何も見えなかった。

 落下予報中央時刻での衛星落下場所はアフリカ-オーストラリア間の海上で時間も昼なので今回も目撃情報は無いだろうと思っていたら、先ほどツイッターでカリフォルニアでこの衛星が落下する様子が多数目撃されたという情報が流れ始めた。

こちらはツイッターで公開されている動画からキャプチャーした画像。



 衛星の落下時刻は3月18日14時30分(日本時間)で現地の時間では3月17日21時30分(西海岸標準時)だったようです。予報中央時刻から地球周回の2週遅れで大気圏に再突入したことになります。

 大気圏再突入の1時間10分前には北海道上空を通過していたので、その時間に大気圏再突入すれば青空の中で輝く発光体が目撃されたかもしれませんね。落下してからまだ4~5時間しか経過していないので落下を撮影した動画がネット上にたくさんあるわけではありませんが日本製デブリの落下動画はじっくり見てみたいですね。


〈追記:3/18 21:30〉
カリフォルニア州のKCRA3とabc KRCRがニュースとして報道しています。以下そのリンクです。
Video: Bright orbs of light blaze across the Northern California sky tonight
Mysterious lights streak over the Northstate, explained
こちらのページでは投稿された動画を多数視聴できます→CHIME IN

〈追記:3/19 9:50〉
YouTubeで公開されたICS-EF落下の様子です。
ICS-EF Re Entry recorded on home camera


〈追記:3/20 10:30 〉
ICS-EFの最終的な落下場所と落下時刻です。

これを見ると落下時間は日本時間の13時33分ですね~。ブログに落下時刻は日本時間の14時30分と書きましたがそれは私の計算違い(現地時間の変換ミス?)で… ということは落下の20分前に東京-仙台上空を通過していたことになりますね。わお! これはスゴイ! ICS-EFはJAXAの上空で最後を迎えようとしていたのかも~。 超感動!!!!

まもなく落下する日本製のISSデブリ「ICS-EF」

2023年03月14日 | 宇宙開発
 AEROSPACEにMade in Japan のISSデブリ落下情報が掲載されていました~。

「ICS-EF」は2009年7月16日にスペースシャトル(STS-127)で打上げられた日本実験棟の打上げ第3便、2J/Aミッションで、若田宇宙飛行士がロボットアームを操作して船外プラットフォームに取り付けた衛星間通信システムです。(photo


 
 運用を終えた ICS-EF は2020年2月22日にロボットアームで船外プラットフォームから外されました。そのICS-EF が3月16日23時14分~3月19日1時14分(日本時間)に大気圏に再突入します。

 残念ながら仙台からの可視通過は一度も無いようなので最終通過情報を載せておきますが、軌道低下に伴って通過情報は変わるので注視していくことにしましょう。

 もし運良く大気圏再突入の瞬間に巡り会えたとしても、 ICS-EF の大きさは、2.2×0.8×2.0m(アンテナ展開時)ととても小さいので、一筋の流れ星にしか見えないかもしれません。それでも Made in Japanの衛星が大気圏にダイブして光る流れ星はぜひ見たいですね。





 組み立て中の船外プラットフォームとロボットアーム(2007年6月22日JAXAにて撮影〉


 打ち上げ前の船外プラットフォームの実物です。


 こちらはロボットアームの実物です。


 右に見える「きぼう」は実物ではなく試験機だそうです。



落下予報衛星 SZ-13 MODULE 観望記録 3/6~3/8

2023年03月10日 | 宇宙開発
落下予報が出ているSZ-13 MODULEの3月6日以降の観望記録です。

 3月6日以降の可視通過情報は3回ありましたがウオッチングしたのは3月6日と3月7日。
(3/8は日没30分後で空が明るいため可視不可日)


3月6日の通過は最大仰角がわずかに15°です。


なので条件的に眼視確認は無理ですが画像処理すれば写るかも…と思って撮影したところ

2023/3/6 19h07m03s D810A NIKKOR f28mm ISO1600 F3.2 1.6sec(photo
…まったく写っていませんでした。最大仰角15°という低高度の大気減光は想像以上でした。


翌日7日は6日とほぼ同じ条件ですが可視時間が長くケフェウス座付近で高度27°に達するので双眼鏡でウオッチングしましたがSZ-13は確認できず、カメラでも光跡を捉えることはできませんでした。

2023/3/7 18h39m40s D810A NIKKOR f28mm ISO2500 F2.8 1.6sec(photo

 SZ-13 MODULEの落下予報時刻は3月9日11時29分±14hour(JST)なので3月7日時点で落下していることは考えられません。衛星が暗くて見えなかっただけと思われます。

 これ以降の可視通過はなかったので仙台から確認できる最終パス(3/8.21:09)を大気圏再突入に備えてウオッチングしました。もちろん地球の影を通過するパスなので輝いて見えることはありませんが大気圏に突入すれば尾を引く発光体として確認できるはずです。

仙台から確認できる最終パスの通過図とイベントデータ、地上軌跡



 大気圏再突入の予報時刻には±14時間の幅があるので3月8日21時29分から予報範囲内になります。通過時間は21時09分なのでギリ範囲には入っていませんがひょっとすると…という期待を込めてその時を待ちました。

 撮影は感度が高く動画で撮れるATOM Cam2を使いました。(左に見えるのは十六夜の月です。)
 右下に見える明るい星がシリウスです。この近辺をSZ-13が通過しているはずですが大気圏再突入はしなかったので当然ですが写っていません。ざんねん~。

で、さきほどAEROSPACEからSZ-13の落下情報が公開されました。それによると…

 大気圏再突入時刻は2023年3月9日06時23分±2時間(日本時間)、落下場所は西オーストラリアの南側海上のようです。地理的にも時間的にも目撃するのは難しいところですね。

 かくしてSZ-13 MODULEの追っかけは落下を目撃することなく終了となりましたが、同タイプの衛星「SZ-14 MODULE」が現在軌道高度365 x 371 km で絶賛降下中なので、時期を見て追っかけを再スタートすることにしましょう!

〈関連ブログ〉
落下予報衛星 SZ-13 MODULE 通過確認 3/5
落下予報衛星 SZ-13 MODULE 観望記録 3/4

落下予報衛星 SZ-13 MODULE 通過確認 3/5

2023年03月06日 | 宇宙開発
3月5日も天気が良かったのでSZ-13 MODULEのウオッチングをしてみました~。

 本日の通過は昨日とほぼ同じコースですが太陽高度がたったの -6°です。これは時間にして日没の24分後で、薄明の中でも一番明るい市民薄明(外で新聞が読める明るさ)です。


 なので、空を見上げても星は一つも見えません。肉眼で星を確認できたのは通過の5分前… カメラをオリオン座(と思われる方向)に向けて試し撮りを数枚して、感度はISO200、開放F2.8の28mmレンズをF5.6まで絞ってシャッタースピードは1/2secの連続撮影で大丈夫でしょう。

 …と決めてインターバル設定を打ち込んで撮影開始をONにしたら「時間の設定が違うので実行できません」との表示が… え、どして?と思って時計を見たらすでに通過時間の18時を過ぎてます。あちゃ~

 ということで、このハイテク時代にまさかのシャッターボタン早押しの連続撮影です。むかしもこんなことあったな~と思いながら撮影した画像を確認したところ…

 あちゃ~、目測を見誤ってしまいました。オリオン座は写っていますがSZ-13 MODULEの通過コースは画角のはるか上です。ベテルギウスとプロキオンは眼視で見えてたのになぜこうなったの?トホホ…

2023/3/5 18h00m19s D810A NIKKOR f28mm ISO200 F5.6 1/2sec (photo

 本日の通過は最大仰角がオリオン座のお顔の辺りです。18時00分を過ぎてからの撮影なので写っているとすればピンポイントでこのエリアだけです。ダメ元で画像処理をガリガリやってみたら…


写ってました!通過予報図どおりです。SZ-13 MODULE通過確認です!(photo

 SZ-13 MODULEはまだ落下していません。AEROSPACEの落下予報も昨日と変わらず、3月10日07時22分±29hour(JST)となってます。 今日現在のSZ-13 MODULE軌道高度は201km×214kmです。

 軌道高度が200kmを下回れば大気圏再突入カウントダウン開始ですが、SZ-13 MODULEの軌道は近地点と遠地点の距離の差が少ないほぼ円軌道なので予報時刻に近い時間での落下になると思われます。

 仙台では今日から可視通過が北天の低いところになるので観望は難しくなりますが、落下まであと少しなので引き続き追っかけをしてみることにしましょう。

落下予報衛星 SZ-13 MODULE 観望記録 3/4

2023年03月05日 | 宇宙開発
2月9日未明に石垣島で大気圏に再突入する様子が目撃されたSZ-12 MODULEと同タイプの衛星 SZ-13 MODULEの大気圏再突入が近づいています。

 現時点ではSZ-13 MODULEの大気圏再突入日時は3月10日07時44分±29時間(JST)となっていますが、予報の幅が±29時間(3月9日03時44分~3月11日11時44分)もあるのでいつどこに落ちるかは見当がつかない状態です。

 さて、以前のブログ(2/10付)で石垣島で目撃された人工衛星落下は「神舟12号」を打上げた長征2号Fのロケットボディだと断定した言い方をしたのですが、どーもそうではないようです。そもそも衛星名がSZ-12 MODULE(モジュール) となっていることから、ロケットボディ(R/B)やペイロード(paylord)とは違うカテゴリーの衛星のようです。

 神舟12号13号は宇宙飛行士がCSSと地球を往復するためのソユーズタイプの衛星で、帰還するときに分離するサービス モジュールとオービタル モジュールは帰還モジュールと一緒に大気圏に突入してその場で燃え尽きると思っていたのですが…神舟の場合は落下させずに飛行を続けるようにしてあるのでしょうか?ならば2つのモジュールが並んで飛行をしているのだろうか?


 …と疑問が尽きないので解決すべく好条件通過の日を探していたのですが、ついにそのチャンスがやってきました。最大仰角は51°でオリオン座のど真ん中を通過していきます。明るさが分からない衛星なので待ち伏せ作戦をするにはこれ以上ないほどの好条件パスです。


 待ち伏せ場所のオリオン座三ツ星を通過する時刻は18時22分20秒前後です。時報を聞きながら双眼鏡でじっと見ていると…

 おっ、流れてきた雲から飛び出す移動光点が見えます。SZ-13 MODULEです!徐々に明るくなっています。光度は2等級よりは明るく…1等級よりはやや暗い感じでした。それにしてもスピードが速い!

 軌道高度は220km程度です。まだ航海薄明中のしかも月明りが煌々と照らす明るい空なのに肉眼ではっきり見える明るさで駆け抜けて東の空で地球の影にスッと入って見えなくなりました。(photo

 このスピード感、そして薄明中の明るい空なのに地球の影に入る様子、さらに地球の影に入るときにかき消すようにフッと見えなくなる様子などはISSでは味わえない落下直前の衛星ならではの見え方です。

 おっと、大事なことを忘れていました。2つのモジュールが並んで飛行をしているかについてですが、単独の移動光点で明滅もしていませんでした。分離したモジュールがあんなに明るく見えるのだろうか?という新たな疑問がわいてしまいました。謎は深まるばかりです…

 SZ-13 MODULEの落下まではまだ時間があるので機会を見付けてもう少しだけウオッチングしてみることにしましょう。


落下予報衛星 CAPELLA-2 観望記録 2/28

2023年02月28日 | 宇宙開発
昨夜は一晩中快星だったので落下予報が出ている CAPELLA-2 のウオッチングをしました~。

仙台で通過が見られるのは2回ほど… 23時54分頃と04時33分頃のパスです。

 見られると言っても、23時54分のパスは地球の影を通過する光らないパスなので大気圏に突入すれば見られるというパスです。そこで自宅庭でカメラを23時33分からインターバル撮影をスタートさせて、双眼鏡片手に時報を聞きながら空を見上げてじっと待っていたのですが…

 結局、光る物体はなにも見えませんでした。23時54分は落下予報中央時刻の4周前で時間にして6時間も前なので、さすがに大気圏にはまだ突入していないと思われるので明朝04時33分のパスも引き続き観望です。明朝のパスは可視通過部分があるので見えれば大気圏突入前だということが分かります。

2023/2/27 23h54m30s D810A NIKON f28mm ISO5000 F2.8 1.6sec (photo

 …ということで、ここからは2月28日04時33分の観望記録です。

 このパスは地球の影から出る高度がわずかに11°です。東の空が開けているところにプチ遠征しての観望ではありますが、この高度と衛星の大きさを考えると眼視での確認は限りなく不可に近いと思われます。なので落下が早まって大気圏突入が見られることを期待しながら待つこと十数分…


 時間です! 時報が4時33分を告げています。光る物体は見えませんがCAPELLA-2は北極星付近にいるはずです… 4時34分になりました。白鳥座付近を通過中のはずですが見えません。 う~む、4時35分になりました。わし座の下で地球の影から出る時間ですが…さっぱり見えません。すでに落下してしまったのでしょうか? …しかたありません、あとは自宅で撮影画像を確認です。

で、確認したら現地では気付かなかった明るい衛星が写ってます… なんだこれは? ISSか?

 ふ~む、よくよく調べたらCSS(中国宇宙ステーション)でした。インターバル撮影の設定を余裕を持たせて4時37分までにしていたので偶然写り込んだようです。紛らわしい!!

 あ~結局CAPELLA-2は写っていなかったなぁ~。すでに落下したのかなぁ…と思いながら画像を見返していると、横方向に移動するフレア状の衛星が2コマ写っていることに気付いてさらに確認すると…

 おおー、写ってました! 横方向に移動する衛星の下に通過図どおりに移動する光点があります! これはCAPELLE-2に間違いありません。まだ落下していなかったようです!(拡大GIFアニメ


 このあとCAPELLA-2が何時何分に大気圏に再突入したのか情報は得ていませんが今回も予報時刻の精度は高かったと感じます。以前に比べ人工衛星が落下する頻度は明らかに多くなっています。サテライト落下情報を見ると本日(2/28)の23時19分±5hour(JST)には2020年にリフトオフしたスターリンク1881衛星(ID:47166)が落下するようです。石垣島で目撃されたものと同じタイプのSZ-13 MODULEは3月13日に落下する予報がでています。日本上空で落下する予報が出ているものについてはできる範囲で紹介していくことにしましょう。

日本付近の上空で落下する人工衛星情報

2023年02月27日 | 宇宙開発
ここ最近、日本国内で短期間のあいだに人工衛星の落下目撃が2件ありました。
1件目は2月9日未明に石垣島で目撃されたSZ-12 MODULE(ID 49221)の大気圏再突入。


2件目は2月21日19時30分頃に北海道内で目撃されたSTARLINK-1353(ID 45537)の再突入です。

 STARLINK-1353は「なよろ市立天文台きたすばる」にて配信していたライブカメラ映像で捉えられており、オリオン大星雲M42の前を分裂しながら横切るSTARLINK衛星の姿が写されています。おそらく人工衛星落下の瞬間を望遠鏡で捉えた初めてのケースだと思われます。

 かねてから人工衛星の落下を見てみたいと思って大気圏突入が近い人工衛星をチェックしてしていましたが、大気圏突入の予報時刻には数時間から十数時間の幅があるのでこれまでその瞬間を目撃できたことは一度もありません。

 しか~し、最近は精度が上がって予報時刻の誤差が少なくなっているので、予測Re-entry地点が日本上空になっているものは(その時間が夜間で晴れていれば)目撃できる確率が以前より高くなっていると考えられます。こ~れはチャンスと思って大気圏再突入情報をチェックしていると…

 2月9日と2月21日に日本上空で大気圏突入があったばかりですが、なんと、2月28日に日本上空で大気圏に突入する予報が出ています。CAPELLA-2という小さな衛星ですが、中国地方-四国地方上空で大気圏に再突入するようです。

日本上空を含むエリアで大気圏再突入情報が出ている人工衛星CAPELLA-2(ID 46269)の軌道 


 CAPELLA-2の大気圏再突入中央時刻は2月28日06時03分となっています。もしこの時刻どおりの大気圏再突入であれば中国地方と四国地方の上空で光る尾を引きながら落下する様子を目撃できることになりますが、予測時間には18時間の幅があるので時間が前後することは十分考えられます。 

 もし、大気圏再突入が予測時刻より遅くなるのであれば日本から見ることはできませんが、早くなった場合、下記のタイミングで4回ほど日本上空を通過するので日本各地で見られる可能性はあります。

 CAPELLA-2落下予報時刻1周前~4週前の通過地上軌跡(拡大図) 

 今回の衛星CAPELLA-2はとても小さな衛星なので燃え尽きずに地上に落下する可能性はないと思われるので、その点は全く心配ありません。詳しい通過情報等はHEAVENS ABOVEの衛星データベースにCAPELLA-2のID「46269」を入力して更新をクリックすると見ることができますので、ご自分の地域でどのように見えるか通過経路を知りたい方はそちらをご覧ください。

2月9日に石垣島で目撃された人工衛星落下について

2023年02月10日 | 宇宙開発
2月9日未明に石垣島で目撃された人工衛星落下は、2021年6月17日に中国の有人宇宙船「神舟12号」を打上げた長征2号Fロケットボディの大気圏再突入である。

 人工衛星落下情報を提供しているAEROSPACEによると、長征2号Fロケットボディ(SZ-12 MODULE ID49221)の落下予測場所は下図のライン上で、落下予測時刻は日本時間の2月9日04時42分±1時間となっていた。(青ラインは予測中央時刻前の1時間、黄色は中央時刻後の1時間を示している。)


 このライン上であればほぼ予測どおりの落下となるのだが、今回は予測時刻(04時42分)にかなり近い時間に落下したことから、予測がかなり正確だったことが分かる。

 こちらは石垣島付近の地上軌跡拡大図である。石垣島の真上を通過したことが分かる。

 こちらは石垣島から見た長征2号Fロケットボディの通過コースだ。落下を撮影したビデオを見ると月のすぐ脇を通過する様子や明るい星(たぶんアルクトゥールス)の近くを通過する様子が映っていたので赤ラインが撮影された範囲と思われる。

 SZ-12 MODULEは本州の南岸を通過するコースだったので大気圏突入があと5分遅かったら南東方向の低いところで燃え尽きる様子を東京から見ることができたと思われる。


 仙台はどうかと思って調べてみると、最大高度が13°だが天気が良ければ見ることのできる条件だったようである。SZ-12 MODULEは2週間前にチェックしてリストに入れていたのだがまさか日本上空で大気圏突入するとはまったく思ってなかった。見たかったなぁ~。

 下記写真は長征2号Fロケット・リフトオフ2か月後の2021年8月27日に撮影した「神舟12号」である。3人のクルーはCSSに3ヶ月滞在した後、2021年9月17日に帰還している。


 さて、現在CSSにドッキングしている有人宇宙船は神舟15号のはずだが、神舟12号のロケットボディが落下したとなると神舟13号、14号、15号を打上げた長征2号Fロケットボディもそのうち落ちてくるのか?…と思って調べたところ意外なことが分かった。

 現在CSSドッキング中の神舟15号を含めて全てのロケットボディはすでに落下済みだったのである。
そう、神舟12号も…
・神舟12号 2021年6月17日リフトオフ → 2021年7月3日落下(ID48853)
・神舟13号 2021年10月15日リフトオフ → 2021年11月1日落下(ID49327)
・神舟14号 2022年6月5日リフトオフ → 2022年6月20日落下(ID52798)
・神舟15号 2022年11月29日リフトオフ → 2022年12月12日落下(ID54380)
 え!? じゃ~昨日落下した神舟12号のロケットボディってなに?

 詳しくは分からないがリフトオフの1ヶ月以内に落下するのはたぶん巨大な第1段ロケットだと思うので、今回落下したのは神舟12号の第2段ロケットだと思われる。

 …となると神舟13号、14号、15号の第2段も今後大気圏へ再突入するのだろうか? 
この件については今後調査をすすめていくことにしましょう。

〈ロケットボディ目撃関連ブログ〉
CZ-2F R/B and CSS 観望記録(10/28) 2021.10.28
大気圏再突入直前のCZ-7ロケットボディ 目撃記録 2021.10.5
まもなく落下か?CZ-7 ロケットボディー目撃記録 2021.10.3
長征5号Bロケット・コアボディ 目撃記録 2021.5.13
ロケット・ボディー大気圏再突入 2016.7.30

ブルーウオーカー3 撮影記録(12/11)

2022年12月12日 | 宇宙開発
12月11日、ブルーウオーカー3を初めて撮影することができた。以下その記録である。

ブルーウオーカー3(BlueWalker 3)は AST SpaceMobile 社が9月10日に打上げた通信衛星で、展開すると大きさ8m×8m(約64㎡)のアンテナアレイで地上のモバイルデバイスに直接5G対応のブロードバンド接続を提供するよう設計されている。

 ASTスペースモバイル社のCEOを務めるAbel Avellan氏は、プレスリリースで「居住地や勤務地に関係なく、すべての人がセルラーブロードバンドを利用する権利を持つべきだ。われわれの目標は、世界中で数十億人の暮らしにマイナスの影響を及ぼしている接続性の格差を是正することだ」と述べている。

 ブルーウオーカー3は今後打上げられる大型通信衛星「ブルーバード(BlueBird)」のプロトタイプで将来的には100機以上のブルーバードを打上げて携帯電話の圏外をなくすことを目指している。

 この衛星はアンテナ展開完了後にかなり明るくなるため天体観測の支障になると打上げ時から懸念されていたが11月14日にアンテナ展開に成功したというニュースを受けてより注目が集まっている。

 この衛星の通過情報は AST SpaceMobile 社では公にしていないが、HEAVENS ABOVE等で通過情報が提供されているので、打ち上げ直後の9月下旬に北極星付近を通過するブルーウオーカー3を2日に渡って双眼鏡で捜索したがその時は確認は出来なかった。

 アンテナ展開後は12月10日から12月14日まで日本でブルーウオーカー3 の観望好機になるので狙っていたが12月11日夕方に最初のチャンスがやって来た。アンテナ展開後はHEAVENS ABOVEで予想光度が載っているのだが最大で1.8等級のようだ。(←予想より明るくない!)


 最大光度2等級では眼視で確認することは難しいのでカシオペヤ座をターゲットポイントとして双眼鏡で待ち伏せをすることにした。撮影はインターバルタイマー設定をしてカメラにお任せである。

 時報を聞きながらプラネタリウムアプリでブルーウオーカー3の位置を確認して双眼鏡をカシオペヤ座に向けたのだが…あちゃ~モクモク雲が通過です。通過時間ジャストにカシオペヤ座が見えません。第2の待ち伏せターゲットポイントは設定していなかったので双眼鏡による捜索は終了です。
 
 この雲ではカメラもダメだったかな~と思いながら画像を確認するとカシオペヤ座通過直前の4コマにブルーウオーカー3が写り込んでいました。

17時44分45秒撮影画像

2022/12/11 17h44m45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec 


3枚コンポジット画像

2022/12/11 17h44m39s~45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec 

 写真を撮影した時間は最高通過点の約5秒前だったのでほぼ最大光度のはずですが、雲間だということを差し引いても2等級はありませんね~。画像をみるかぎり3等級程度ですがホントに天体観測に支障が出るほど明るくなるのでしょうか?

 HEAVENS ABOVEの予報では今後の通過でも最大光度は1.8等止まりですが、通過コースや通過時間の太陽高度によってはフレアを起こすのかもしれませんね。天気の具合をみてさらに継続観測をすることにしましょう。

ユーミン来年の夏 宇宙に行く!? #エイプリルフール

2022年04月01日 | 宇宙開発
ユーミン来年の夏 宇宙に行く!?

radikoで4月1日放送のYuming Chordを聞いていると番組の冒頭でユーミンが…

♪「早速ですが新年度を迎えたこのタイミングでみなさんにご報告があります!」
「えー、私、来年の夏に宇宙への旅に出ることが決まりました。これまで散々うわさにはなってたんですが、極秘で訓練を重ねて、いよいよ、飛行決定! 詳しくはこのあとお話しします。」と突然のカミングアウト!

なぬ~、うわさはほんとうだったのか!?
来年の夏にツーリストが搭乗するソユーズってどれだ?

と思った直後、ユーミンが…

♪「ということで、今日は4月1日エイプリルフール、罪のない夢のある嘘をついてみました。」
うわ、やられた~。ユーミンさんがあまりにもホントっぽく言ったので、信じてしまいました~。

♪「宇宙の話… これね~、でも、自分でもビックリでロシアの新聞にジャパニーズエンターテイナーYumi Matsutoya って、宇宙に行く人のリストが載ってて、それを人から見せられて…で、この番組に先月かな~、ゲストに来てくださった奇怪遺産カメラマンの佐藤建寿さんにも、松任谷さん行くんですか!って言われたんですよ。それで宇宙好き関係者の間で、もう、ホントに行くんだ行くんだ、ZOZOタウンの人よりも早くに…って言われてたんですね~。まーそういう夢のある嘘、この嘘のコツはありそうというところが30%くらいは入っていることがおもしろいですよね。効き目があるというか、さて、エイプリルフールの由来は諸説ありますが、最も有名なのは十六世紀のフランスが発祥…」

ふ~、あまりにもビックリで正直この後の放送はほとんど耳に入ってきませんでした。ユーミンが宇宙に行くという話はまことしやかに広まって、一時は確実視されていたので、ソユーズMS20の搭乗が前澤氏と発表されても、ユーミンはどうなったのと思った人がたぶん多かったと思うのですが…

この件についてはユーミンサイドからの発表がなかったので、ユーミンさんがツアーを希望していたのか、ツアーのオファーを受けていたのか、単なるうわさなのか分からずじまいだったのですが、今日の放送でその謎の一端がはっきりしました。

〈ユーミン宇宙へ行く誤報道についての考察〉
①ユーミン宇宙へ行くはガセネタだった!
 今回の放送を聞く限り、宇宙へ行く話はユーミンさんにとって寝耳に水だったということが分かるので、ユーミンさんが宇宙行きを希望していたとか、ツアーのオファーを受けていたというのは無かったことが判明。

②火の気のないところに煙は立たず
 しか~し、ユーミン宇宙へ行くの誤報道にはその火種が必ずあったはずなので、これまでの報道を振り返ってみることにしましょう。

・2019年2月19日:Space Adoventurs社とロシアのロスコスモス社が2021年後半に2人の宇宙旅行者をISSのロシアセグメントへ短期間旅行させる実施契約を締結。
・2019年6月:NASAが宇宙観光用にISS開放を許可したことでソユーズによるツアーの再開決定。
・2020年:Space Adoventursが2021年12月に9回目となるISSツアーを実施すること発表。
 ツアー客が2名であること、2人とも女性であることが話題となる。
・2021年1月:2021年12月の搭乗者がヨハンナ・マイスリンガーさんとJapanese female Pop star の2名だという情報が流れる。
・2021年3月:モスクワからの情報筋としてソユーズMS20に搭乗する2番目の旅行客がJapanese singer Yumi Matsutoya であることを確認したと情報が流れる。←これがガセネタ!
・2021年5月:スペースアドベンチャー社が旅行客は前澤友作氏と平野陽三氏であると正式発表。

 以上のことから、搭乗者として具体的に名前が出ていたヨハンナ・マイスリンガーさんとJapanese female Pop star は正式決定ではないとしても有力な候補になっていた可能性は高いと考えられる。

つまり、このJapanese female Pop star は候補者として実在していて、それがなんらかの手違いでユーミンと報道されてしまったのではないか、ということ…。

 これは、あくまでも憶測でしかないけれど、もしツアー候補となったJapanese female Pop star が本当に実在するなら、いつの日かISSに行って宇宙から美声を届けてほしいですね。


〈関連ブログ〉
日本人宇宙旅行者はユーミンではなくZOZO創業者の前澤友作氏だった!! 2021.5.14
日本人宇宙旅行者 第1号はユーミン!? 2021.3.5
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