12月11日、ブルーウオーカー3を初めて撮影することができた。以下その記録である。
ブルーウオーカー3(BlueWalker 3)は AST SpaceMobile 社が9月10日に打上げた通信衛星で、展開すると大きさ8m×8m(約64㎡)のアンテナアレイで地上のモバイルデバイスに直接5G対応のブロードバンド接続を提供するよう設計されている。
ASTスペースモバイル社のCEOを務めるAbel Avellan氏は、プレスリリースで「居住地や勤務地に関係なく、すべての人がセルラーブロードバンドを利用する権利を持つべきだ。われわれの目標は、世界中で数十億人の暮らしにマイナスの影響を及ぼしている接続性の格差を是正することだ」と述べている。
ブルーウオーカー3は今後打上げられる大型通信衛星「ブルーバード(BlueBird)」のプロトタイプで将来的には100機以上のブルーバードを打上げて携帯電話の圏外をなくすことを目指している。
この衛星はアンテナ展開完了後にかなり明るくなるため天体観測の支障になると打上げ時から懸念されていたが11月14日にアンテナ展開に成功したというニュースを受けてより注目が集まっている。
この衛星の通過情報は AST SpaceMobile 社では公にしていないが、HEAVENS ABOVE等で通過情報が提供されているので、打ち上げ直後の9月下旬に北極星付近を通過するブルーウオーカー3を2日に渡って双眼鏡で捜索したがその時は確認は出来なかった。
アンテナ展開後は12月10日から12月14日まで日本でブルーウオーカー3 の観望好機になるので狙っていたが12月11日夕方に最初のチャンスがやって来た。アンテナ展開後はHEAVENS ABOVEで予想光度が載っているのだが最大で1.8等級のようだ。(←予想より明るくない!)
最大光度2等級では眼視で確認することは難しいのでカシオペヤ座をターゲットポイントとして双眼鏡で待ち伏せをすることにした。撮影はインターバルタイマー設定をしてカメラにお任せである。
時報を聞きながらプラネタリウムアプリでブルーウオーカー3の位置を確認して双眼鏡をカシオペヤ座に向けたのだが…あちゃ~モクモク雲が通過です。通過時間ジャストにカシオペヤ座が見えません。第2の待ち伏せターゲットポイントは設定していなかったので双眼鏡による捜索は終了です。
この雲ではカメラもダメだったかな~と思いながら画像を確認するとカシオペヤ座通過直前の4コマにブルーウオーカー3が写り込んでいました。
17時44分45秒撮影画像
2022/12/11 17h44m45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec
3枚コンポジット画像
2022/12/11 17h44m39s~45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec
写真を撮影した時間は最高通過点の約5秒前だったのでほぼ最大光度のはずですが、雲間だということを差し引いても2等級はありませんね~。画像をみるかぎり3等級程度ですがホントに天体観測に支障が出るほど明るくなるのでしょうか?
HEAVENS ABOVEの予報では今後の通過でも最大光度は1.8等止まりですが、通過コースや通過時間の太陽高度によってはフレアを起こすのかもしれませんね。天気の具合をみてさらに継続観測をすることにしましょう。
ブルーウオーカー3(BlueWalker 3)は AST SpaceMobile 社が9月10日に打上げた通信衛星で、展開すると大きさ8m×8m(約64㎡)のアンテナアレイで地上のモバイルデバイスに直接5G対応のブロードバンド接続を提供するよう設計されている。
ASTスペースモバイル社のCEOを務めるAbel Avellan氏は、プレスリリースで「居住地や勤務地に関係なく、すべての人がセルラーブロードバンドを利用する権利を持つべきだ。われわれの目標は、世界中で数十億人の暮らしにマイナスの影響を及ぼしている接続性の格差を是正することだ」と述べている。
ブルーウオーカー3は今後打上げられる大型通信衛星「ブルーバード(BlueBird)」のプロトタイプで将来的には100機以上のブルーバードを打上げて携帯電話の圏外をなくすことを目指している。
この衛星はアンテナ展開完了後にかなり明るくなるため天体観測の支障になると打上げ時から懸念されていたが11月14日にアンテナ展開に成功したというニュースを受けてより注目が集まっている。
この衛星の通過情報は AST SpaceMobile 社では公にしていないが、HEAVENS ABOVE等で通過情報が提供されているので、打ち上げ直後の9月下旬に北極星付近を通過するブルーウオーカー3を2日に渡って双眼鏡で捜索したがその時は確認は出来なかった。
アンテナ展開後は12月10日から12月14日まで日本でブルーウオーカー3 の観望好機になるので狙っていたが12月11日夕方に最初のチャンスがやって来た。アンテナ展開後はHEAVENS ABOVEで予想光度が載っているのだが最大で1.8等級のようだ。(←予想より明るくない!)
最大光度2等級では眼視で確認することは難しいのでカシオペヤ座をターゲットポイントとして双眼鏡で待ち伏せをすることにした。撮影はインターバルタイマー設定をしてカメラにお任せである。
時報を聞きながらプラネタリウムアプリでブルーウオーカー3の位置を確認して双眼鏡をカシオペヤ座に向けたのだが…あちゃ~モクモク雲が通過です。通過時間ジャストにカシオペヤ座が見えません。第2の待ち伏せターゲットポイントは設定していなかったので双眼鏡による捜索は終了です。
この雲ではカメラもダメだったかな~と思いながら画像を確認するとカシオペヤ座通過直前の4コマにブルーウオーカー3が写り込んでいました。
17時44分45秒撮影画像
2022/12/11 17h44m45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec
3枚コンポジット画像
2022/12/11 17h44m39s~45s D810A f28mm ISO1600 F2.8 2.5sec
写真を撮影した時間は最高通過点の約5秒前だったのでほぼ最大光度のはずですが、雲間だということを差し引いても2等級はありませんね~。画像をみるかぎり3等級程度ですがホントに天体観測に支障が出るほど明るくなるのでしょうか?
HEAVENS ABOVEの予報では今後の通過でも最大光度は1.8等止まりですが、通過コースや通過時間の太陽高度によってはフレアを起こすのかもしれませんね。天気の具合をみてさらに継続観測をすることにしましょう。
BlueWalker3というのは始めて聞きました。いち早く撮影されて,さすがです。宇宙は誰のものでもない,上げた者のものという感じですね。民間の力が増大しているんでしょうし,通信が大きな市場ということですね。3等級は我々には迷惑になりませんが,天文学者レベルでは大問題なんでしょう。薄明の中の人工衛星を双眼鏡で探すのが好きなのですが,あれも視野内に1つあるからいいのでどこに振っても見えるのでは興ざめでしょうね。今後の動きに注目です。
BlueWalker3 は地球上でもっと高い携帯電話基地局と揶揄されるように当然のごとく電波を発信するので電波望遠鏡への影響が心配されているようです。
先日、HAKUTO-Rの打ち上げが成功して今後が楽しみですが、その成功に続けと各国のベンチャー企業が月着陸の計画を発表しているようですね。将来的にNASAと契約を結んで月面基地へ物資を輸送できればビジネスとしては成り立つのですから今後は宇宙の様々な分野が市場となることでしょう。前澤さんのdeerMoonプロジェクトのクルーも発表されたので2023年は Fly to The Moon 月までひとっ飛び元年になりそうですね。