4日前は雨降りで水飛沫が上がった表通り、今朝は雪煙を舞い上げながらクルマが通り過ぎます。
先日までは恐る恐る走っていた凍結路面ですが、慣れてくるにつれクルマの流れもスムースです。
もっとも低温下の圧雪路面は、スタッドレスがかなり有効で意外なほど滑らないものですが。
今日も我が家の周辺は一日中氷点下のまま、今週はずっとこんな塩梅。
年寄り子供はもうとても表に出る状態ではありませぬ。
これからの2ヵ月半、じっと寒さに耐える暮らしになります。
オラが中学に入る頃になると、企業城下町釜石にもやっとテレビ共聴が登場。
少し遅れて我が家にも日立製がやってくると、14インチ白黒の画面の前にカーテンなどをつけ、友だちを連れてきては自慢し、NHKだけしか映らないテレビで大いにはしゃいだものでした。
その頃のオラは、登山にも興味を覚えるようになって、長いアプローチを徹夜で歩き続け、北上高地の秀峰五葉山に登ることも度々でした。
沿岸釜石とは言え家の周りは山ばっかりなものですから、暇さえあれば山を駆け回り山の幸の恩恵に与り、イワナを釣っては貴重な蛋白源を得る生活は続いたのです。
夏になるとアユが解禁されますが、市民の川たる甲子川には当時から鑑札などは存在しません。
悪童たるオラたちは解禁前から川に入り、なけなしの小遣いをはたいて買ったアユ毛鉤で、流し仕掛けを作っては遊んだものでした。
今にして思えば、それは初期の若アユにしか通用しない釣りだった訳で、何日か経つと日中では殆んど釣果が出なかったと記憶しています。
そんな時、生まれて初めて「友釣り」と言う衝撃的な釣り方を目のあたりにしたのでした。
気温上がらず午後からは雪マークが出ていますが、まずまずの釣り日和です。
R4からの入り口を一つ間違えたために、あちこち遠回りしながら09:30のパーク到着。
早速Yさんのお隣にお座敷を構え、底立てを始めますが・・・・・。
使い慣れてるはずの12尺、どうにもうまくバランスが取れませぬ。
浮子を替えたり、オモリを切ったり追加したり、さらには底がヘドロ状になっているのか、打ち込むたびに変わるタナにほとほと困惑するオラであります。
既に30分以上を経過、きっちり底立てができぬまま見切り発車するも、手尻が気になってよくよく見れば13尺用の仕掛けだったりして・・・、もう何をやってるんだか。
先ずは両ダンゴで始めて、アタリが出たらウドンで行こうと言う作戦。
しかし作ったウドンは硬すぎてポンプから出ないは、バラケが不出来で寄りが悪いは、アタリが繊細すぎてアワセのタイミングが掴めないはで、周囲の皆さんが活発なロッドワークを見せている中で、オラ一人だけが口数少なくじっと耐える時間が流れます。
奥羽の稜線は雪雲の中、昼を回る頃には陽射しも途絶えて、寒さが身に沁みます。
少ない引き出しを開けたり閉めたり、昨日読んだ教科書を思い出したりしても、相変わらず泥沼から這い出すことが出来ないでいるオラ、ここでとうとう心折れましてございます。
管理釣り場の難しさを嫌と言うほど思い知らされた今日のヘラ釣り、15:00、首うなだれて帰途に着く北の方角は吹雪に煙っておりました。
夏の暑い日には一日中川に浸かり、ヤスを持っては潜り、近くの養魚施設から逃げたニジマスを追いかけます。
時には支流にイワナを求めて、山奥深くクマのテリトリーにも平気で分け入ったものでした。
冬になるとカスミ網や空気銃を持っている年長者の後に着いて回り、もっぱら野鳥を求めて野山を駆け巡る日々です。
雪の日に肥溜めに落ちた仲間を引っ張り揚げた事もありました。
水飛沫が凍りついた学校帰りの甲子川で、大きなアメマスを釣った記憶も鮮明です。
広々とした田園地帯から移り住んだこの地、三方山に囲まれた昼の短い環境に直ぐには馴染むことができなかったオラでしたが、いつの頃からかすっかり釜石の自然の虜になっていました。
ロクに食うものもなく世の中総貧乏があたり前だった時代、製鉄所の高炉から出るノロカスから鉄の塊りを拾い集めては屑鉄屋に持ち込んだり、豆腐や納豆の売り子をしては僅かな小遣いを稼ぎ釣竿や小物を買うのです。
その頃の夏、甲子川の土手を歩く学校の往き返り、川面からスイカに似た芳香が鼻をくすぐるのでした。
当時河口部は製鉄所の排水が垂れ流しになっていた甲子川ですから、天然遡上は殆んど考えられず、その頃にはもうアユの人工放流が行われていたのでしょう。
近所にそれを狙う釣り人がいなかったこともあって、その香りの主がアユと言う実に魅惑的なサカナであることを知るのは、オラが中学になってからのことです。
師走ももう半ばなのに、夜半からの温かい雨が降り続いています。
終日絶えることのないクルマの水飛沫、錆びた雨樋からこぼれる雨だれの音は、これまでの北国の冬では考えられないこと。
県内各地の今朝の気温は、平年比5度~10度も高かったのであります。
関東圏からの客を招致して本日オープンを迎えたはずの県内スキー場は、どんな塩梅だったのでしょうか。
地球規模の温暖化傾向は様々の弊害を伴いながら、急速にその勢力を強めています。
現代科学を駆使して早急に対策を打たなけりゃ、オラの孫の代には世界地図が大きく変わってしまいそうな気もしますが・・・。
宮城県北の広大な穀倉地帯に生まれたオラは、物心がついた頃には近くの竹薮から切り出した竹竿を担いで、すぐ裏手の江合川でフナを釣っていました。
当時は戦後の食糧難の時代、秋のイナゴ捕りと共に、あたり前のように家族のための蛋白源確保の一端を担っていたわけです。
2度大きな水害にも遭遇した江合川ですが、マブナやコイ、ウナギやナマズ、ハヤやドジョウやザリガニなど獲物は豊富だったことを記憶しています。
その当時も、ある場所には天然アユが着いていたとは思われますが、幼かったオラは勿論、大人たちもそれを獲って食料にしたと言う記憶はありません。
親父の仕事の関係である日突然、地平の彼方まで田圃が広がる明るく開けた生まれ故郷から、三方を高い山に囲まれ昼尚暗き閉鎖空間の釜石に引越しすることになりました。
ここでも直ぐ裏手には甲子川の清流、しかしこの地でのオラの獲物の主たるものは、コイ科からサケ科へと劇的に変化したのです。
のんびりした小ブナ釣りとは違って、スピード感のあるサカナに翻弄されながらも、新しく出来た仲間たちと共に山野を駆け巡ったのでした。
昭和26年、現在の国道283号線沿いに、製鉄所と鉱山との間を軽便鉄道が盛んに走っていた頃のことです。
一片の雲もない青い空、放射冷却が発生した今朝はこの冬一番の冷え込みだと言います。
今日のオラは、支障と示し合わせて廻戸池。
09:00の廻戸池は人影もなく、透明度を増して冷たく佇んでいます。
下の池は既に全面結氷、上の池もヘチには薄氷、足元の芝生はカチカチに凍結。
背中の杉林から陽光が回りこんでくると、防寒着を通してようやく温もりが感じられます。
かじかんだ指先に息を吹きかけながら、10:00、エサ打ち開始。
本日も冬の定番バランスの底・・・。
エサを打っては切り・・・を繰り返すこと2時間、オラにはただの一度もサカナの反応がないままに早くもお昼のチャイムが聞こえてきます。
ここまでは支障も調子が上がらず2~3枚、後から来た常連さんたちも絶不調みたい。
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アユの魔力に取り憑かて40年の節目を迎えました。
目を覆うほどの下手糞でもなく、かと言って褒められるような上手さもない訳で、いわば何処にでも居る平均的アユ師なのであろうと自分では思っています。
いつまで経っても釣技の向上はない訳ですが、年を経る毎にアユへの思いだけは募るばかりでして、もはや依存症もここまでくれば末期症状。
これは足腰が立たなくなるその日まで決して消滅することはないのでしょう。
残り少ない我が人生、そこで自分自身のために、古き良き時代を振り返りながら、アユ釣りに関わる自分史を暇に任せて整理してみたいと思い立った訳ですが、はたして・・・・・。
一応次回から始めてみようかと・・・。
白銀に輝く奥羽の峰々、昨日の雪、高い山には結構積もったようです。
今週末頃から県内スキー場も次々にオープンになる様子。
夏のアユ釣行日数と同程度は通ったスキーでしたが、そんな若い頃のことがまるで夢のようでもありますなぁ・・・。
夕暮れの家並みのあちこちに、クリスマスのイルミネーションが見られる季節です。
我が家の部屋にも、昔娘達のために買った40年モノのツリーを飾りました。
今年も孫達へのプレゼント、何にするか迷う季節がやってきたんだねぇ・・・。
二十四節気「大雪」の今日は等圧線が詰まって典型的な冬型気圧配置。
轟音を上げ吹き荒ぶ季節風、巻き上げる濡れ落ち葉、時折視界を奪うほどの猛吹雪。
平地への積雪は見なかったものの、終日こんなお天気で推移しました。
いよいよ冬本番、その片鱗をチラッと見せておいて、明日からはまた暖かくなるそうな・・・。
下の孫も昨日から具合を悪くして病院通い。
天候は愚図つき気味、家の中では愚図る孫に振り回されてテンヤワンヤ。
近々宮城の実家にも行かなきゃないし、このところ何かと気忙しいのよ。
一段落したら、何処か息抜きをしに出かけなければ・・・。
明日朝はぐっと冷え込んで、もしかして雪になるのかもなぁ。
気温の低い朝は大概里山が雪化粧をします。
しかし平地への積雪は、未だ先日の1回きりです。
日中の気温はまだまだ2桁に届く日もあって予想通りの暖冬傾向ですが、雪だけは多い北陸型気候と読んだオラの観天望気は今のところ外れですなぁ。
冬至を半月後に控え夜明けがどんどん遅くなっていますが、日没時刻だけは一足早く下げ止まりから伸びる方向に変わりつつあります。
その冬至はオラにとっての大事な節目。
地学的季節が底を打つと同時に、ウツ症状が目に見えて快方に向かって行くのが嬉しくて・・・。
所用で出かけた花巻方面への途中、石鳥谷の池を覗いてみました。
意外にも風の影響を受けない中でテントが一張りだけでしたが、もじりも結構見えてましてサカナの気配は大いに感じられます。
も少し早く出てきて、ちょっと竿を出してみたかったなぁ。
日和を見ながら次回は三本松の予定にしてますが、寒さ対策にオラもテント買おうかしらね。
上の孫は風邪によるものか、自家中毒の症状。
病院へ連れて行ってる間、オラは下の孫のオモチャにされて・・・。
外は霧雨模様なので、もっぱら部屋の中でままごとのお相手をさせられる訳でして・・・。
明日はぐっと気温が下がって、雪マークもチラホラ出ています。
リンゴでも買いに行ってくっかなぁ・・・。
裸になった木々、赤茶けて北風に揺れる枯れ草、生物の存在が感じられないほどに冷たく澄み切った西和賀川の流れ、沢内の里はもうすっかり冬の佇まいです。
集落の軒下に残る雪の塊りを横目に、雨上がりの霧が立ち込める中を廻戸池を目指します。
10:00、誰も居ない廻戸池、もじりなど見えず穏やかな水面。
時折風が巻いてはさざ波を起し、朝の光をキラキラと反射させております。
東屋の傍にクルマをつけ、さっそく釣り支度。
ヤツが煩いかも知れないけど、今日は徹底的に底釣りの予定。
夏1+冬1+バラケマッハ2、最もポピュラーと言われるエサも作ったし、時間をかけてきっちり底も取りました。
さて、見よう見真似の12尺バランス底の釣り、果たしてどんな結果になりますやら・・・。
以下釣行記へ