爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

18-10-04 黒倉山

2018年10月04日 | 山歩き


西岩手外輪山黒倉山頂からカルデラを俯瞰する

現在の岩手山は幾つかの火山が複合的に集まって形成されている。
その中にあって黒倉山は西岩手火山カルデラの外輪山の一画にあたる。
かつて暇さえあれば山歩きに狂っていた若きころには重い荷を背負い何度も往来した。
登らなければ見られないここからの展望は、東側正面の岩手山山頂を中心にすると、北側に屏風尾根、南側は鬼ヶ城尾根の急峻な岸壁、そして八幡平方面への縦走路に続く西側は、足元から大地獄谷へと切れ落ちる黒倉山なのだ。
それは通常見慣れた優しい南部富士としての岩手山からは大きくかけ離れた圧倒的景観である。
この時期、黒々としたアオモリトドマツとダケカンバの黄葉との対比。
大岸壁に懸かる紅葉の美しさたるや目を見張るものがある。
しかし時季を失した訳でもないが紅葉は台風の影響なのか思いのほか寂しいものがあった。

近年この地域は火山現象が活発化して入山規制があったが、現在は旧来通りの登山が楽しめる。
行楽シーズンには動く網張温泉スキーリフトを利用すると、犬倉分岐から2時間ほどで到達できる。
しかし登山道は歩き難い箇所も多く、すいすい歩けた昔とは違って老いた身にはかなり応えた。
先ずは眼下に網張温泉元湯を眺める犬倉山に登り再び縦走路に合流、ここで結構体力を消耗。
それでも縦走路では賑やかな女性パーティの後に着き、コースタイム通りに歩くことはできた。
姥倉山の辛い登りを耐えると稜線上の硫化裸地松川分岐となり、ここから先はあちこちから蒸気の吹く地熱地帯歩きに変わる。
身近に活火山を感じつつそこから30分ほどで激しく噴気を吹き上げる黒倉山山頂に立つ。
もうじき後期高齢者入りする身には最後となろう西岩手カルデラの眺望を心行くまで楽しんだ。

13:00下山開始。
かつて経験のないほど腰が痛み膝が笑う。
それでも展望リフト下りには乗らず、下山コースを下りる。
しかし勾配が緩いのに、弱った脚力では上手く下りられずとうとうギブアップ。
第2リフト1区間だけは止むを得ず恩恵にあずかることにした訳で・・・。
そして温泉に浸かり至福のひと時を過ごして帰宅。
2日連荘の山歩き、明朝は身体中見事な筋肉痛で、ロボットのような動きになることだろう。


姥倉分岐付近から黒倉山越しに東岩手山頂を見る


黒倉山中腹から姥倉山を望む。その向こうに三ツ石山が見えている。


裏岩手縦走路、稜線上中央は大松倉山越しに三ツ石山


犬倉山から俯瞰する網張元湯、かつては見えている道(温泉管理道路)が登山道であった

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 18-10-03 八幡平 | トップ | 18-10-05 ロボット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山歩き」カテゴリの最新記事