爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

08-01-21(月) 魚道の話(7)

2008年01月21日 | アユ釣り


          二十四節気「大寒」の朝は、ちょっと寒さが緩んで氷点下8℃。


最後は、魚道を語るとき、何度か出てきた流れの種類について一くさり。

剥離流 : 水が堰堤隔壁などを落下する時、構造物や川床から剥離して、その間に空洞を作る状態の流れ。  滝のような流れとでも申しますか・・・。
白泡流 : 障害物などで発生した夥しい白泡を含んだ流れ。  激しい白泡流は密度を著しく低下させ、浮遊魚の泳力を奪う。
乱流 : あらゆる方向からの流れがぶつかり合って出来る複雑な流れ。  魚にストレスを与え、遡上方向を見失わせる流れである。
噴流 : 噴水が吹き上げるような勢いの激しい流れ。  北東北各地の施設を見たうちでは、唯一扇田でしか確認していない貴重な流れだ。

魚道の設計をする上で、上記の発生の回避が大原則。
巷で評判の宜しくない階段魚道にあっても、上記を克服する知恵を出すだけで、遡上魚に優しい施設に変貌するのです。
段差を見直し、隔壁断面に剥離流を起こさぬためのRを付けるなど、僅かの改修費用で、飛躍的な遡上効率向上が図れるはずです。

こんなご時勢だけに、莫大な公費をつぎ込んで「博打」を打ってはいけません。
遡上魚の生態も知らぬまま、ヘンな見栄を張って
珍妙な構造物など造ってはなりませんて。
一番は、アユで村興しに成功している先進地に学び、魚道専門家の教えを乞うことですがな。

これで魚道の話、一先ずどんどはれぇ・・・です。


 

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