雫石町御所湖の畔、姿は見えないが何処からかカウカウとハクチョウの声がする。
全てが北へ帰ったのかと思っていたが、まだ幾らかは残っているらしい。
ここにはもうじき乗っ込みヘラ狙いの釣り人の姿が見られるようになる。
陽当たりの良さそうな場所にフキノトウが出ていた。
バッケミソでも作ろうかと爺様は幾つかを採取した。
時ならぬ昨日の雪はほぼ消えた。
春咲きの草花が柔らかくなった黒い土をもたげて発芽している。
もう酷い寒さはなさそうな予報もあるが、だがまだ油断はできない。
県内河川は先日の雨で増水中、これが落ち着いた頃を見計らって渓流出陣の予定。
さて今年の春は如何なるスタートが切れるか楽しみではある。
山は猛吹雪、里は陽射しが少ないものの穏やかな天気。
久し振りに近くを歩いてみた。
気温が2桁になるのはもう少し先のようだが、それでも実に気持ちがいい。
夜間の気温がようやく氷点下を脱して、田圃の積雪もだいぶ少なくなった。
近隣農家では格納庫からトラクターを出して何やら整備を始めている。
10羽ほどのカモの仲間が騒ぎながら低空を通過して行った。
確定申告、毎度の如く期限ぎりぎりに完了、これで一安心だ。
もう厳しい寒さはなさそうだし、明日あたりは近場の川に様子を見に行こうかとも。
平地の雪はだいぶ少なくはなったが、渓流には先ごろの降雪がまだたっぷり残ってそうだ。
先ずは仕掛け作りか・・・、小鈎を買ってこなくちゃ。
今年の初渓流はやっぱり4月に入ってからだなぁ・・・。
寒さはもう終わりかと思っていたが、今朝もまた氷点下7℃。
前夜の予報を信じたばかりに、危く水道を凍結させるところであった。
このところの気温の乱高下、気象台はいつになく予報が難しかったようだ。
岩手山山頂にはぼんやりと荒鷲が翼を広げた。
山岳方面ではまだまだ新雪と融雪が繰り返されて、荒鷲は何回も現れては消える。
山は吹雪なのか、昼前には景色が霞んで山頂は見えなくなった。
5月、岩手山南側が黒い岩稜が占めるようになると、中腹に岩手県の県鳥キジの雪形が融け残る。
6月、高山植物が咲き始める頃、今年こそはコマクサを愛でに爺様の人生最後になるかもしれない秋田駒ヶ岳に登りたい。
良く晴れて奥羽の山々が眩しく輝いている。
このところ寒さが続いていたために裏の田圃の雪はなかなか消えない。
そこにはタヌキと思われるものやテンらしき小動物の足跡がたくさん残っている。
ここにホンドリスの足跡が見つからないのがなんとも寂しい。
ご近所に聞いてみても、やはりもう1年以上も姿を見ていないと言う。
今朝もハクチョウの小編隊が我が家の屋根をかすめ北帰行の準備に入っている。
もうじき全ての渡り鳥が北へ帰る時期である。
啓蟄が過ぎたが寒さは未だ去らない。
しかし自然界の動植物たちは何かを感じ春近しの動きを始めた。
庭先に設えた巣箱は、繁殖期間近のスズメが盛んに物色中である。
爺様はヤマガラのために作ったのだが、どうやら招かれざる客に占領されそうだ。
花壇にまだ残る雪を掻き分けてみると、1月ごろから顔を出しては霜柱や雪に埋もれることを何度も繰り返していたフクジュソウが、今度こそは開花することだろう。
今日も穏やかな一日であった。
裏岩手連峰の三ツ石山、大松倉山、犬倉山の連山がよく見えている。
小松倉山南面の網張スキー場、雪が少なくコース上に地面の露出部分もありそうだ。
列島は過去に例を見ない暖冬傾向、二十四節気雨水を待つことなく雪は雨に変わっている。
関東にはこの時期にはあるはずのない夏日を記録した地域があると言う。
岩洞湖の氷上ワカサギ釣りはこの日を以て僅か3週間で終了となった。
この先はエルニーニョが消滅しても、全国的に酷暑の夏になることが予想されている。
そのことが果たして期待のアユ釣りにどう作用するのか、心配の種は尽きない。
暖かい朝も午後には冷え込みが始まった。
夕方には風が異常に冷たく感じる。
明朝はこの冬最後かもしれない厳しい寒さの予報。
今日も低空を30羽ほどの編隊を組んで通過するハクチョウの姿を見かけた。
きっと一旦何処かに集結して大編隊となり、一気に北へ飛び立つのであろう。
今朝は予想以上の冷え込み、-6℃近くまで下がった。
岩洞湖ではダイヤモンドダストが舞ったらしい。
しかしこの冷え込みも、もしかしたらこの冬最後になるのかもしれない。
この先の週間予報欄には+17℃などと言う数値も出ているし・・・。
もう北帰行が始まったのか、明け方の空に30羽ほどのハクチョウの編隊が見られた。
何だか急速に春の接近が感じられる。
地域に伝わる観天望気などの一つ、北上川支流葛丸川の山あいの懸崖にかかる氷瀑。
厳寒期のタロシ滝と呼ばれる氷柱の発達具合を測定して、農作物の作柄を占うものである。
これは冬が厳寒であるほど夏らしい夏が迎えられ、豊作が期待できるとした古来から地域住民が関心を寄せる神事。
地学的気象学的にも理にかなった考え方であろうと爺様は思う。
これをこの年のアユ釣り好不調とも連動するものと考え、これまではほぼ的中していた。
さて今年の出来はと言えば、稀に見る暖冬だったので、予測はしていたものの全く氷柱にはならず太さは測定不能だった。
ご託宣は当然「不作」だっただけに、アユも「不漁」と言うことになるのかもしれない。
とにもかくにも北東北解禁まで残り141日である。
最低気温は-5℃、一面の降霜である。
良く晴れた一日になるかと思ったが、午後には雲が広がった。
北東北を低気圧が通過中らしく、夕方には雪になるのかも知れない。
明日はいよいよタロシ滝、北上川支流葛丸川の懸崖に成長する氷柱の大きさにより農産物の出来を占う神事である。
これは今年のアユの釣況にも通じるものがあり、爺様としてはついつい気になって仕方がない。
仰ぎ見る奥羽の山々にも雪煙の上がる様子もなく、穏やかな朝である。
不名誉な昨日を挽回すべくワカサギ再挑戦も考えていたが、結局何もしない一日となった。
今日も何処か遠くからハクチョウの声が聞こえる。
こう温かさが続くと、渡り鳥たちは既に北へ帰る準備に入っているはずだ。
週明けには、全国的にも気温が上昇の予報。
北東北のアユ釣りまで141日である。
珍しく早起きが出来た。
乾燥路面のR455を快調に走って06:30岩洞湖到着。
対岸に回って第2ワンド、すっかり明るくなるのを待って湖面に下りる。
多くのテントが立ち並ぶ2.5W付近に幾つかを試掘した。
あまり反応は出ないが湖底がしっかりしてそうなので、やがて群が回ってくるに違いないと信じ、この場所に釣り座を設けることにした。
風もなく穏やかな氷上、向かいの山を越えて明るい陽が射してきた。
爺様はテントを建て暖房に点火、ゆっくり時間をかけて釣り座の周りを整えた。
綺麗になった釣り座に満足し、今日こそはいい釣りが出来そうだと悦に入った。
さてとあぐら椅子にどっかり座り、ロッドケースを取り出そうとしたが、何処を探しても見あたらない。
息を切らして一度クルマに戻ってみたが、やっぱり家に残してきたようだ。
そう言えばダイワを水没させてダメにした後、安価なプロックスを買ってきてケースも作り替えたのだった。
ロッドもなければリールもない、どうにもならない最悪の事態だ。
ついでにコンデジも忘れてきたようで・・・、近ごろのモウロクぶりには我ながら呆れる。
爺様は仕方なく釣り座を片付けテントを畳んだ。
道具類をソリに積み込んでいるところへ、鑑札の婆ちゃんが「場所移動か?」と聞いてきたので、堰堤際まで行くのだと見栄を張った。
今日はソリを曳くだけの完全なる氷上散歩に終わった。
爺様は悔し涙を堪えながら、R455外山峠を降りたのであった。
10:00過ぎ、帰宅した玄関の下駄箱の上に忘れ物は鎮座しておった。
何処からかハクチョウの鳴き声が聞こえてくる。
早くも北帰行に備えての飛翔訓練が始まったのか。
気が付けば庭先のミズナラやブナの芽も膨らんでいる。
今朝は氷点下6.6℃と久方ぶりに冷え込んだ当地域、日中はそこそこ気温が上がった。
我が家の水周りにも何日ぶりかで凍結防止ヒーターを施したが、不要だったかもしれない。